今から十年ほど昔になる。
娘がまだ小学三年生のころである。
妻が娘にコーヒーメーカーでコーヒーの作り方を教えた。
それから娘は面白がってよくコーヒーを入れてくれるようになった。
その様子を小学一年生の息子が見ていたらしい。
自分もコーヒーを作りたくなったのか、
姉にコーヒーの入れ方を教わっていた。
それから息子も面白がってよくコーヒーを入れてくれるようになった。
しかし、なぜか息子の作るコーヒーは不味かった。
風味がなく、ぬけたコーヒーになってしまう。
それは、あれれ?て拍子抜けするくらいにぬけていた。
なぜだろう?
それは長いこと謎だった。
豆の量が少ないのかもしれないと思ったりもした。
けれども深く追求する気はなかった。
ある日、息子がコーヒーを入れている場面に出くわした。
なんと、コーヒメーカーの中にインスタントコーヒーを入れていた。
「なんでインスタントコーヒーを入れよると?」
と聞くと、姉ちゃんがそう教えたという。
!
なるほど。
どうりでぬけ味なわけだ。
娘にどうして嘘を教えたかと問うと、
さぁー?といってはぐらかしてしまった。
その真意はいまだに謎のままである。
娘がまだ小学三年生のころである。
妻が娘にコーヒーメーカーでコーヒーの作り方を教えた。
それから娘は面白がってよくコーヒーを入れてくれるようになった。
その様子を小学一年生の息子が見ていたらしい。
自分もコーヒーを作りたくなったのか、
姉にコーヒーの入れ方を教わっていた。
それから息子も面白がってよくコーヒーを入れてくれるようになった。
しかし、なぜか息子の作るコーヒーは不味かった。
風味がなく、ぬけたコーヒーになってしまう。
それは、あれれ?て拍子抜けするくらいにぬけていた。
なぜだろう?
それは長いこと謎だった。
豆の量が少ないのかもしれないと思ったりもした。
けれども深く追求する気はなかった。
ある日、息子がコーヒーを入れている場面に出くわした。
なんと、コーヒメーカーの中にインスタントコーヒーを入れていた。
「なんでインスタントコーヒーを入れよると?」
と聞くと、姉ちゃんがそう教えたという。
!
なるほど。
どうりでぬけ味なわけだ。
娘にどうして嘘を教えたかと問うと、
さぁー?といってはぐらかしてしまった。
その真意はいまだに謎のままである。