ハリウッド版『ドラゴン・タトゥーの女』。
物忘れはときとして役に立つ。
オリジナル『ドラゴン・タトゥーの女』を見てまだ2年くらいしか経っていないのに、
内容をほとんど忘れてしまった。
犯人が誰だったかも忘れてしまった。
おぼえているのはドラゴン・タトゥーの女の強烈な個性と、ラストで主演のミカエルが
かなりやばい状況に陥ることくらい。
とはいえ、オリジナルの出来のよさはしっかりおぼえている。
リメイクがこれを超えることはまずない、と思っていた。
だから金出してまで観る気はなかったが、WOWOWでやっていたので観ることにした。
意外や意外、若干ではあるがハリウッド版が上回っていると思った。
こちらの方が華がある。
ただし、ドラゴン・タトゥーの女優に関してはオリジナルが勝っていた。
リメイク版のドラゴン・タトゥーの女は腰を据えてじっくり見ると意外とマトモだった。
目の奥に良心が垣間見えた。
一方、オリジナルのドラゴン・タトゥーの女はいかにじっくり見ようとも異様だった。
目の奥にまで狂気が宿っていた。
それは役者の力量の差と感じた。
もう一人の主役、ミカエルに関してはダニエル・クレイグが勝っていると思った。
それは演技の良し悪しというより見栄えの差である。
オリジナルのミカエルの容姿は悪いが普通のオヤジにしか見えなかった。
エンタメとして華があるのは断然クレイグの方である。
その効果として、この映画は恋愛的要素としてもいい味をだしている。
下の写真はオリジナル『ドラゴン・タトゥーの女』。
注:この写真のミカエルは写りがいい。
★★★☆~★★★★