ふと、思った。
今現在、コンピーター将棋にもっとも強い棋士は藤井九段かもしれない。
人間界で「角交換振り飛車」をもっとも知り尽くしているは藤井九段である。
「角交換振り飛車」はこれから確立されていくであろう未開の戦法。
だが、藤井九段の中ではもうすでにかなりの精度で戦法が確立されつつある。
藤井九段の直近の20戦は勝率8割である。
そのほとんどに「角交換振り飛車」が採用されている。
人間界で未開の戦法ならコンピーター界ではさらに未開の戦法。
「角交換振り飛車」の将棋において藤井九段はまさに創造主なのである。
いかなるコンピーターの読みとて、創造主の叡智にはかなうまい。
ただし、いまなら、の話。