事務所を始めるにあたっての心得。
なによりも仕事の効率を優先する。
少々の出費より効率だ。
必需品は大量にそろえること。
だからボールペンは山のようにそろえておく。
シャープペンも山のようにそろえておく。
そうすればいつなんどきも欲しいものをサッサーと手にすることができる。
そう思って、あの当時、ボールペンとシャープペンを山のように買いそろえた。
しばらくは思惑通りの結果がでた。
しかし、川の流れが土手をえぐり、砂と小石とに分離してゆくように、しだいに
ボールペンとシャープペンの居場所の均衡が崩れていく。
均等に分配してあった二つが離反を始める。
一方にひと塊のボールペン。
一方にひと塊のシャープペン。
ボールペン欲しさにサッサーと手を延ばすとそこにはシャープペンしかない。
シャープペン欲しさにサッサーと手を延ばすとそこにはボールペンしかない。
なんなのよ。
物の分際でそこまで仲間とつるみたいんか!