時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

新築か改修か

2013-05-26 03:13:25 | 仕事

今日のお客さん。

40代前半の若夫婦にそのお父さん83歳。

若夫婦はみるからに礼儀正しく誠実なお方。

現在お住いの65坪ほどの住宅の建て替えを望んでおられる。

65坪のうち40坪の部分はお父さんが30年ほど前に建てらている。

この部分へのお父さんの想い入れが深い。

いまだに深い。

人生そのもののように親密に深い。

たしかにそれだけの材料は使われている。

今では入手困難な屋久杉の幅三尺の化粧板に直径36cmの巨大な床柱。

長さ五間の丸桁に8寸角の欅の大黒柱が二本。

そっくり復元するとなると坪単価100万はかかりそうな豪華な造り。

だから、私はいいました。

3か月前に何度もいいました。

新築ではなくリホォームにしましょう、って。

なのに、若夫婦はまだ新築にこだわられている。

たしかに建ち退きの補償金5000万は心強い援軍。

でも、先の見えないこの時代、5000万全額で新築するより、2000万でリフォームして

3000万貯蓄したほうが堅実でしょうに。

とはいえず、極力こちらからは提案せず、話の流れに沿う形で打ち合わせに加わった。

結局のこころ、新築の方向でほぼ固まってしまった。

お父さんはぶつぶついいながらもしぶしぶ承諾した。

ただし、和室廻りの造りはこのままの復元が条件。

外観もいまの形状に近いコテコテの入母屋にすること。

新築を条件に、気乗りしない難題を突き付けられてしまった。

和室廻りの材料は予算次第で解決するが、外観のコテコテの入母屋はいかんともしがたい。

シンプル入母屋ならいいが、

鬼瓦ありーの、

下り棟ありーの、

付け庇ありーの、

の入母屋はね~

いまどき・・・

お城のような・・・

コッテコッテの・・・

ダさっ。

あ~~

やる前から戦意喪失。

コメント (2)
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