本書には二作品収録されている。
短編の『玩具修理者』と中編の『酔歩する男』である。
夜も遅いので二つまとめて評する。
『玩具修理者』はグロ系ホラー。
『酔歩する男』はタイムトラベル系ホラー。
どちらにも共通するのはしつこさと後味の悪さ。
日本もの特有の粘着系ホラーである。
キリキリと突き刺さるような、締め付けられるような恐怖感はない。
総じて軽く、楽しく、スラスラと読めるのだが、なにかが足りない。
何が足りないのかは深夜のこのボケた頭では分析できそうにない。
またの機会に語ることにしよう。
ただ、ひとつ分かったことがある。
『酔歩する男』の意識レベルのタイムスリープ理論。
これとそっくりのことを2ちゃんで語っていたやつがいた。
自称タイムスリーパーの彼が語るタイムスリープ体験がまさにこれだった。
ウソとはいえ面白い理論だなと思っていたがただのパクリだったとは~
★★★