時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

便意は不意を衝く

2013-06-13 00:03:11 | 想い

昨日のこと。

自宅までの距離800m。

踏切の前。

運転中に便意を催した。

ガタゴトと揺れれながら線路を横切る。

まだまだぜんぜん余裕だ。

家はすぐそこ。

あと30分かかったとしてもへっちゃらだ。

しかし、過去にこんなことがあった。

                ◆

2年前、筑後川に架かる橋の手前でのこと。

橋を渡れば商店街が続く。

どこで用を足しても楽勝だと高をくくっていた。

ところが、橋を渡りきる前に突如、限界がきた。

橋の中ほどで早くも渡りきる自信が揺らぐ。

無理かもしれない。

渡りきったとしてもすぐには店はない。

駄目かもしれない。

苦悶しながらもなんとか橋を渡りきる。

ドラモリやマックスバリュまではもたない。

もっと手前になにかないと。

救いの手はあった。

橋を渡ってすぐのところにローソンがあった。

危機一髪で難を逃れた。

                ◆

世の中、ああゆうことが起こりえるのだ。

踏切を渡ると突如限界がくる、なんてことがないとも限らない。

しかし、私に秘策がある。

万が一そういうことが起きても100m先には実家があるのだ。

そこからいつもの空想が始まる。

                ◆

突如、腹部に限界のシグナルが鳴る。

想定内の異変。

フン、とばかりに余裕の笑みを漏らす。

10秒後には実家の駐車場。

車を降りて足早に玄関へ向かう。

呼び鈴を鳴らす。

すぐに出てこなくともまだ余力はある。

何度も呼び鈴を鳴らす。

出てこない。

留守。

そういえば車がなかった。

アホな。

もう自宅に帰る余力はないぞ。

即決。

腹をくくる。

ジタバタしてもしょうがない。

実家の庭の隅で用を足す。

数日後、野暮用で父親に会う。

一通り要件を済ました後に、父親がハッと思い出したようにいう。

「この前、うちの庭に誰か太かウンコばしとったぞ。嫌がらせやろか」

                 ◆

などと空想しているうちに自宅に到着した。

今日は楽勝だった。

留守電をチェックして、猫と目を合わせて、雑誌を手に取り、マイトイレに入る。

コメント (2)
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