◎エーテルの更に先-2
◎不完全なる霊素
(2014-01-14)
前掲の神霊原子の説明文だけでは、神霊原子=霊素が、陰陽・火水からどのように半物質、物質へと変わっていくかが書かれていないが、次の文でそれを知ることができる。
『大宇宙の太初にあたつて、きはめて不完全なる霊素が出現し、それが漸次発達して霊の活用を発生するまでの歳月はほとんど十億年を費してゐる。これを神界においては、ヒツカ(一日)といふ。つぎにその霊の発動力たる霊体(幽体)なるものが宇宙間に出現した。これをチカラと称へた。チとは霊または火の意味であり、カラとは元素の意味である。この宇宙に元素の活用するにいたるまでの歳月は、また十億年を費してゐる。この十億年間を神界においてフツカ(二日)といふ。
つぎにこの元素に霊気発生して、現顕の物体を形成するにいたるまでの歳月は、また大略十億年を費してゐる。この十億年間の霊体の進歩を称してミツカ(三日)といふ。ここにいよいよ霊、力、体の三大勢力発揮して、無数の固形体や液体が出現した。太陽、太陰、大地、諸星の発生はつぎの十億年の間の歳月を費してゐる。これを神界にてはヨツカ(四日)といふ。』
(霊界物語第3巻12章から引用)
出口王仁三郎の世界観では、霊素、体素、換言すれば火素、水素、或いは陰陽が世界の万物を構成しているので、単純に素粒子を構成している最も細かい構成単位のことを神霊原子と称しているわけではない。つまりエーテル体を構成している最少単位が神霊原子だと言っているわけではない。
また人間が七つのボディを有しているように、惑星、恒星も複数ボディを有している。言い換えれば、出口王仁三郎は、複数の次元、複数の宇宙に惑星、恒星が存在しているというイメージで語っているように思われる。
特に太陰ワールドに関して言えば、明らかに物理宇宙のことではない。
電気の濫用は、巨大な邪気を創造する。電気で造られた便利は危険である。過度の便利は人間をダメにしがちだが、今そのことを積極的に言うのは、禅僧嶋野栄道氏くらいのものか。