◎登ってはいけない山-1
(2021-05-27)
山には聖山もあるが、人間が登るのを戒められている山もある。それが、丹波大江山と筑波山。
田中陽希は、大江山は、登っていないようだが、筑波山は登ってしまっていた。
筑波山神社由緒によれば、山下の南面中腹(270m)に拝殿があり、これより山上の境内地「筑波山」を御神体として拝する由。
出口王仁三郎は、
『筑波山は兇党界の大将山本五郎右衛門が本拠である事は度々話した通りである。平太郎によつて封じ込まれて柔順しくなつては居るのであるが、それでもあの山に登ると憑依されて狂態を演ずるやうになる。丹波の大江山も悪霊の本拠であるから登つてはいけない。押して登れば憑依される。』
(玉鏡/筑波山の悪霊/出口王仁三郎から引用)
※平太郎:稲生物怪録の稲生平太郎か。
ところが筑波山には、今ではロープウェーもケーブルカーもあり、登ってはいけない山どころではないのだろう。筑波山山頂近くには、弁慶の七戻り(ギロチン型の巨石であって、今にも頭上に落ちてきそうなもの)や、他にもガマ石など奇岩巨石が多い。
GreatTraverseの番組では、田中陽希が筑波山頂で、筑波山に5千回登ったと称する人物に出会い、ぎょっとさせられた。
こうして見ると、山岳などの結界あるいは、女人禁制というのは、ジェンダー差別に由来するものではないのだろうが、重要な因縁を有するものであろうことが想像される。山であれば、何でもよいというものでもあるまい。