アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

老子狂言コンプリート

2025-02-28 03:57:55 | ダンテス・ダイジの風光

◎二重性をも忘れて再び人間を生きる道

 

若い頃は、ダンテス・ダイジの老子狂言を読んでも意味がわからないから8割方はスルーしていたのだが、一通りのコメントをつけることができた。

 

この中で、現代人に最も役に立ちそうなのは、≪意味だけが生きるのだろうか?≫。

これは、

【なぜ生命は

何の意味もないというのに生きているのか。】

という生そのものへの根本的な疑問からスタートする。この疑問への回答は、もはや天国も地獄も通用しないところにある。

そして、有想定、無想定、有相三昧、無相三昧と進み、水平の悟りなので最後は人間への帰還となる。

 

ダンテス・ダイジの老子狂言の歩き方』でも述べたが、老子狂言は、悟りを持ちながら生きる人間の生きる実感の数々であって、未悟の人向けにそれを率直に親切に説き示してくれているもの。そういう類のものは、なかなかないものだ。

だからこそ、混迷さらに深まるこの時代に、悟りしか解決の方向性がないと感じた冥想修行者に必要なものは、悟りとは何か、悟りの実感とは何か、悟りを持って生きるとは何かといったもの。そのポイントを、『それ』から凝縮して、濃厚に書き連ねてくれたのが、老子狂言である。

 

水平の悟り系の詩集なので、クンダリーニとか、神秘体験に関する作品はほとんどない。

神人合一という爆発を経て(あるいは経なくとも)、みじめで情けない自分とすべてのすべてである神仏が二重性をもって存在し、その二重性をも忘れて再び人間を生きるのが、水平の道。

垂直の道なら、神人合一後は人間に戻ってこない。

 

老子狂言をコンプリートして思ったのは、『今ここ』は、有のサイドであって、すべてではなく、その先に『何もかもなし』の無のサイドがあるだろうってこと。

だから『今ここ』のそばに隙間(gap)があるのだから、軽々に『今ここ』を窮極と呼んではいけないかもしれない。

 

精神病院内の異様な哲学的風景≫は、難物で長年読めなかった。

 

老子狂言の目次&リンクス

ダンテス・ダイジの老子狂言の歩き方

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名づけ得ないもの

2025-02-27 07:11:30 | ダンテス・ダイジの風光

◎絶対者(老子狂言)

 

絶対者

 

鈴木大拙は、

それは、

どこにも中心のない円のようなものだと、

語られたらしい・・・

 

私は言う。

それはそれだ・これはこれだ。

 

絶対・絶対無・神・チンプンカンプン。

 

名づけ得ないもの。

 

何者ぞ?!』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【どこにも中心のない円のようなもの】

中心のない一円相(十牛図第八)、それでわかるかい。

 

それはそれだ・これはこれだ。】

これは厳しいが、わかった気分になるかも。

 

【絶対・絶対無・神・チンプンカンプン。】

ますますわからない気分になるかも。

 

【名づけ得ないもの。】

これはタオですね。

 

【何者ぞ?!】

禅の直截さ。

 

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ダンテス・ダイジの老子狂言の歩き方

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これは、夢であり真実だ

2025-02-27 07:04:18 | ダンテス・ダイジの風光

◎ガンチャ・ババの卵(老子狂言)

 

『ガンチャ・ババの卵

 

ある歌い手は

自由を 

私なりに追求してきたんだと歌う。

 

だが、

自由って何だい?

それはある種の力のことかい?

 

インドのプリーで

若いガンチャ・ババの卵である

スイス人の青年が言った。

「この世界はドリームでしょ・・・?」

私は

なぜか知らぬがこう答えた。

「これは、夢であり真実だ。」と。

 

ヂャニス・ジョプリンは、

アルコールとドラッグで若死にした・・・』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

ガンチャは、マリファナ、ババは師。ガンチャ・ババとは、ソーマ・ヨーガのマスターか。

 

【だが、

自由って何だい?

それはある種の力のことかい?】

自由は、意味が広いが、マニピュラ・チャクラは、自己実現だから自由とも言う。神人合一すれば、六神通の超能力が使えるようになるが、かえって神意・天意で動くようになるので、それって自由?

すべてのすべてである神になったとして、その司る万象が思いのままになるが実体が無い幻って、自由?

 

【私は

なぜか知らぬがこう答えた。

「これは、夢であり真実だ。」と。】

≪この絶対不可思議な、

限りない「夢」と「真実」

 

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私はすべてらしきものとして

2025-02-27 06:39:13 | ダンテス・ダイジの風光

◎酔いを味わうだけらしい・・・(老子狂言)

 

酔いを味わうだけらしい・・・

 

高いも低いも

どうということはない

優秀と劣等とを

一体 誰がきめるというのだ 

それでも

月は月を生きて死ぬ

スッポンはスッポンを生き切る

 

こうあるらしいことが 

こうあるらしいのだ 

それにしても

この一瞬よ! 

ああ この一刹那よ!

 

説明できない力が

生命を駆りたて続けている

私はすべてらしきものとして 

酔いを味わうだけらしい・・・』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【高いも低いも

どうということはない

優秀と劣等とを

一体 誰がきめるというのだ 

それでも

月は月を生きて死ぬ

スッポンはスッポンを生き切る】

高低(偏差値、金、評価)、美醜、好悪など、決められた方には、よい方もいれば、よくない方も必ずいる。

それでもよい方もよい方を生きて死に、よくない方もよくない方を生き切る。

 

そうした躍動や成功や栄誉や忍耐と屈辱と絶望の繰り返しが、

【こうあるらしいことが 

こうあるらしいのだ】

そのシナリオの動画の連続の中に刹那の隙間がある。刹那の隙間こそが、ニルヴァーナ、真理。

【それにしても

この一瞬よ! 

ああ この一刹那よ!】

 

その刹那と、終わりなき無限の夢幻ドラマを

【説明できない力が

生命を駆りたて続けている

私はすべてらしきものとして 

酔いを味わうだけらしい・・・】。

真理(第七身体ニルヴァーナ)とマーヤー(夢幻)を双方見ながらゆえに【らしい・・・】とついている。

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あいつもまた一人ぼっちの役者にすぎないかもね

2025-02-27 06:16:15 | ダンテス・ダイジの風光

◎パラノイア(老子狂言)

 

パラノイア

 

パラノイアは

おもしろい 

私たち人間は、みんなパラノイアだ

 

欲望が標テキを仮作する 

人間コメディーの幕があがった

 

果てしなき流れは終りがない 

無限の大海のまっただ中にいるのも知らずに

 

そこで物語が尽きることなく演じられるというわけだ

大いなるマーヤー・・・ 

甘美なる欲念相続・・・ 

不可思議な神の遊び 

不可知の神の戯れ・・・

 

さあ、さあ、物語は、

すでにすでに、進行してるんですぜ!

 

この演技の唯一の観客は、

神様ただ一人

あの、ニンマリと微笑を浮かべた   

あいつだ!

 

だが、

あいつもまた 

一人ぼっちの役者にすぎないかもね・・・

 

夢を夢と夢見るも夢

 夢の夢なる夢のまた夢・・・・・・・・』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【パラノイアは

おもしろい 

私たち人間は、みんなパラノイアだ】

偏見なく公平に現代人を見れば、みんなパラノイア。

 

【欲望が標テキを仮作する 

人間コメディーの幕があがった

 

果てしなき流れは終りがない 

無限の大海のまっただ中にいるのも知らずに】

 

人間は、何回もの輪廻転生の地球ツアーの中で、

【欲望が標テキを仮作する 

人間コメディ】を繰り返し、

【無限の大海のまっただ中にいるのも知らずに】終わりなき【果てしなき流れ】にいる。

 

何転生の中に、悟りと迷いを繰り返す神の戯れ

【そこで物語が尽きることなく演じられるというわけだ

大いなるマーヤー・・・ 

甘美なる欲念相続・・・ 

不可思議な神の遊び 

不可知の神の戯れ・・・】。

 

【この演技の唯一の観客は、

神様ただ一人

あの、ニンマリと微笑を浮かべた   

あいつだ!

 

だが、

あいつもまた 

一人ぼっちの役者にすぎないかもね・・・】

これは、神も人も越えた豪快な視点だ。神あっての人、人あっての神、三身、三位一体。

 

【夢を夢と夢見るも夢

 夢の夢なる夢のまた夢・・・・・・・・】

荘周胡蝶の夢は、荘周と胡蝶という二個の登場人物で見るものでなく、宇宙全体で夢見るものであった。

 

※(Google Geminiから)

パラノイア

「パラノイア」は、精神医学用語で「偏執病(へんしゅうびょう)」とも呼ばれ、以下のような特徴を持つ精神状態を指します。

主な特徴

  • 妄想:
    • 特に、被害妄想や関係妄想が中心となります。
    • 根拠のない疑念や恐れを抱き、周囲の人々が自分を攻撃したり、陰謀を企てていると信じ込むことがあります。
  • 猜疑心:
    • 他人を信用することができず、常に疑いの目を向けます。
    • 些細な言動も否定的に解釈し、敵意を感じることがあります。
  • 自己中心的:
    • 自分の考えや感情が絶対的に正しいと信じ、他者の意見を受け入れにくい傾向があります。
    • 自己防衛のために、攻撃的な態度をとることもあります。
  • 感情の硬さ:
    • 感情表現が乏しく、冷静で冷淡な印象を与えることがあります。
    • しかし、内面では強い不安や恐れを感じていることが多いです。

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君は何が欲しいのかい?それ以上

2025-02-27 03:03:28 | ダンテス・ダイジの風光

◎精神病院内の異様な哲学的風景(老子狂言)

 

精神病院内の異様な哲学的風景

 

シーク教徒は、鉄製のハンドリングをその手首につける。

 

そのハンド・リングは、火星を意味する。

 

日本人種は、現在、地球上で 

最も知的な民族であり、

かれらは、

四六時中、読書にふけっている。

 

ブレイン・ダメージは、

もうなおらないのですか?

ドクター。

最近のドクターとは、ドッグ・スター、すなわち犬星を現わしている。

犬星とは、条件付けをほどこされ 

地位・名誉・権力・金・セックスという牢獄である。

 

彼は戦場で

愛情の死を見た。

死の前には

すべてが、ナンセンスであった。

 

君は

何が欲しいのかい?

それ以上。』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

火星は、下方3チャクラの一つマニピュラ・チャクラである。現地球人の課題は、自己実現のマニピュラ・チャクラから愛のアナハタ・チャクラ(金星)に進化すること。

 

現日本人は読書好きで、ちょっとノイローゼなのが正常とされる。そこで問う。

【ブレイン・ダメージは、

もうなおらないのですか?

ドクター。】

 

ドクターは、犬星であって、牢獄に閉じ込められている。

【犬星とは、条件付けをほどこされ 

地位・名誉・権力・金・セックスという牢獄である。】

 

犬星であるドクターは、

【彼は戦場で

愛情の死を見た。

死の前には

すべてが、ナンセンスであった。】

 

この体験で、すべてのすべてを得たからには、

【君は

何が欲しいのかい?

それ以上。】

 

ダンテス・ダイジは、シリウス(犬星)から来た銀色に輝く円盤から、初めて地球に降り立った自分を幻視した。

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人間に与えられた至上の喜悦は

2025-02-26 06:11:49 | ダンテス・ダイジの風光

◎なにもかもいいんだ(老子狂言)

 

なにもかもいいんだ

 

人間に与えられた

至上の喜悦は 

なにもないというなにもないという体験

快楽の中の快楽の中の快楽の中の快楽・・・

まるで、この12月の暖かい一日のよう 

まるで一目ぼれのようなもの

 

LSDで、デッド・トリップして、

すべてのすべてを生きるのも素適だよ

 

マリファナぼけはマリファナぼけだし

アフェタミンはワォワォワォでイカス!

阿片やヘロインは、それでいいというわけだ・・・

 

隻手の音声を聞けば、

それは、さわやかでエネルギッシュ極まりない

 

只管打坐の坐禅は、

なにもかもいいなにもかもいい・・・と来たもんだ

 

どうして死人達は死のうとがんばるのか?

たぶん、すでに死んでいるからだろ

いいや、

たぶん、生きても死んでもいないからだ

なにもかもはなにもかもだ

 

チャクラ・ヨーガもいい

頭のテッペンのサハスラーラ・チャクラが覚知されれば、

すべてが滅尽し久遠の至福が至福だ

 

神秘体験はいいものよ〜〜 

すべてを越えた快楽はいいものよ〜〜

絶対無・空・解脱・ニルヴァーナ・神は、

いいものよ〜〜〜

 

もっとも

ガンでノタウチまわっている、

必死の苦痛の絶望の絶望が、

素適だと同じようにね・・・

 

すべてが終わった!

もっとも、

終りなぞありはしないけれどね・・・

 

それでも私は求めている

尽きることなく——— 

尽きることなく——— 

果てしなく——— 

果てしなく———

 

なんとかいうチンピラ禅師のたまわく

「求めるは苦なりだとさ」・・・・・・・

笑っちゃったよ』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【LSDで、デッド・トリップして、

すべてのすべてを生きるのも素適だよ

 

マリファナぼけはマリファナぼけだし

アフェタミンはワォワォワォでイカス!

阿片やヘロインは、それでいいというわけだ・・・】

これは、ソーマ・ヨーガでの究極と迷い(マーヤー)。

 

【隻手の音声を聞けば、

それは、さわやかでエネルギッシュ極まりない】

これは、マントラ禅の行きつくところ。

 

【只管打坐の坐禅は、

なにもかもいいなにもかもいい・・・と来たもんだ】

これは、身心脱落。無底の底への落下。

 

【どうして死人達は死のうとがんばるのか?

たぶん、すでに死んでいるからだろ

いいや、

たぶん、生きても死んでもいないからだ

なにもかもはなにもかもだ】

これは、生は死の広大な世界の一部であるという立場から。そこで最初に

【どうして死人達は死のうとがんばるのか?

たぶん、すでに死んでいるからだろ】

と述べ、

翻ってニルヴァーナの立場から、

【いいや、

たぶん、生きても死んでもいないからだ

なにもかもはなにもかもだ】

 

【チャクラ・ヨーガもいい

頭のテッペンのサハスラーラ・チャクラが覚知されれば、

すべてが滅尽し久遠の至福が至福だ】

これは、クンダリーニ・ヨーガの窮極。

 

【神秘体験はいいものよ〜〜 

すべてを越えた快楽はいいものよ〜〜

絶対無・空・解脱・ニルヴァーナ・神は、

いいものよ〜〜〜】

ここで神秘体験やすべてを越えた快楽はいいと言っているが、「そんなものが面白いと言っているようなら、この世には生まれて来ない」というダンテス・ダイジの声が聞こえてきそうなところ。

神秘体験として絶対無・空・解脱・ニルヴァーナ・神はいいかもしれないが、その先もある。

 

【もっとも

ガンでノタウチまわっている、

必死の苦痛の絶望の絶望が、

素適だと同じようにね・・・】

これは、肉体だけを自分と見ない立場。実体のない変転する相に苦しむ自分もいるが、そうではなく傷つけられない自分もあることを知っている。

ダンテス・ダイジは、一時末期ガン専門病院で多数の末期ガン患者を見ていた時期があると聞く。

 

【すべてが終わった!

もっとも、

終りなぞありはしないけれどね・・・

 

それでも私は求めている

尽きることなく——— 

尽きることなく——— 

果てしなく——— 

果てしなく———】

ニルヴァーナへの到達と人間として永遠の再展開。

 

【求めるは苦なり】

これは、アウトでしょう。

 

※(Google Geminiから)薬物による「デッド・トリップ」とは、薬物使用によって引き起こされる非常に危険な状態を指します。具体的には、以下のような状態が複合的に発生し、生命を脅かす可能性があります。

デッド・トリップの主な症状

  • 強烈な幻覚・妄想: 現実と非現実の区別がつかなくなり、恐ろしい幻覚や妄想に襲われる。
  • パニック発作: 強い不安や恐怖に襲われ、呼吸困難や動悸、発汗などの症状が現れる。
  • 意識障害: 意識が混濁し、周囲の状況を認識できなくなる。
  • 身体機能の異常: 心拍数や血圧の異常、体温調節機能の障害などが起こる。
  • 暴力行為・自殺企図: 幻覚や妄想に支配され、自分や他人を傷つける行為に及ぶことがある。

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詩情はつねに新しい

2025-02-26 05:35:45 | ダンテス・ダイジの風光

◎詩的直観(老子狂言)

 

詩的直観

 

つねに詩語は古く、

詩情は新しい。

 

詩語に新しきものなし、

この人生と同じように・・・

詩情はつねに新しい。

 

時には

時さえも無い。』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【つねに詩語は古く、

詩情は新しい。】

詩語は、書かれた瞬間に過去となるが、詩情は今ここに常に息づいている。

 

【詩情はつねに新し】ければ、

【時には

さえも無い。】。

 

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ダンテス・ダイジの老子狂言の歩き方

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永遠に未知なるものへの旅

2025-02-26 05:25:26 | ダンテス・ダイジの風光

◎血わき肉おどる!!!(老子狂言)

 

血わき肉おどる!!!

 

何か確信といったもの・・・ 

血わき肉おどる何者か。 

 

存在をも忘れ果てたそれ!

 

それぞれにいいんだなあ、

すべてはOKだといった思いの流れ。

私は私なんだなあ、といった感嘆!

 

永遠に未知なるものへの旅!!』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【何か確信といったもの・・・ 

血わき肉おどる何者か。】

これは、現象にしてマーヤー。

【存在をも忘れ果てたそれ!】

これは窮極。でもって

【それぞれにいいんだなあ、】

 

二つながらに

【永遠に未知なるものへの旅!!】。

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絶対者にして絶対無

2025-02-25 07:04:27 | ダンテス・ダイジの風光

◎意味だけが生きるのだろうか?(老子狂言)

 

『意味だけが生きるのだろうか?

 

なぜ生命は

何の意味もないというのに生きているのか。

 

あらゆる流れが、ひとりでに静まる

何の理由もなく

かすかな解放への呼び声

 

もう生々化々の流れも消えた無想定

静寂———喜怒哀楽は消え果てた。

秘められたさわやかさ

 

突然の爆発!

マーヤーとブラフマンのファッキング!

あなたは『神』に貫通されたのだ

鳥飛んで鳥のごとし、魚に泳いで魚に似たり

石ころは笑う!

 

完全に終わった!!

あなたは初めてあなただ 

絶対者にして絶対無!!

我もなく現し世もなく何もかも

何もかもなし何もかもなし

 

そして

これも

どうということはない。』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

これは、一幅の絵のように、個なる生命が、迷いから、有想定、無想定と進み、爆発でジャンプし有相三昧、最後に無相三昧なにもかもなしと之(ゆ)き、

【そして

これも

どうということはない。】

と人間に戻ってくる。

 

水平の悟りの道すじを一気に書き上げた素晴らしい詩である。

※有想定、無想定:定には見ている自分がある。

※有相三昧、無相三昧:三昧には見ている自分がない。

 

有想定:

【あらゆる流れが、ひとりでに静まる

何の理由もなく

かすかな解放への呼び声】

 

無想定:

【もう生々化々の流れも消えた無想定

静寂———喜怒哀楽は消え果てた。

秘められたさわやかさ】

 

有相三昧:

【突然の爆発!

マーヤーとブラフマンのファッキング!

あなたは『神』に貫通されたのだ

鳥飛んで鳥のごとし、魚に泳いで魚に似たり

石ころは笑う!】

※マーヤーは有相、ブラフマンは無相だが、この段は爆発段階を言っているだけなのだろうか?

 

無相三昧:

【完全に終わった!!

あなたは初めてあなただ 

絶対者にして絶対無!!

我もなく現し世もなく何もかも

何もかもなし何もかもなし】

※絶対者は有相、絶対無は無相だが、この段はなにもかもなしを言っているだけなのだろうか?

 

 

人間への帰還:

【そして

これも

どうということはない。】

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死が恐ろしいものだと誰が決めた?——あなただ。

2025-02-25 06:34:58 | ダンテス・ダイジの風光

◎いつも私は評価する(老子狂言)

 

『いつも私は評価する

 

いつも私は評価する。

欲望とは常に、そういったものだ。

 

人間にとって、

この宇宙は永遠に二元対立だ。

それでこそ、

美しさがあり醜さがあるのさ。

 

人が絶対の至福を求め始めた時が、

絶対の至福を失う時だ。

———それが恐怖だ!それがわけのわからぬ不可解だ!それが人間のものでない久遠の至福だ!!

 

死が恐ろしいものだと誰が決めた?

——あなただ。

不安と不満と苦悩と苦痛とをいけないものにしてしまったのは誰れだ?

———あなただ!!』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【人間にとって、

この宇宙は永遠に二元対立だ。

それでこそ、

美しさがあり醜さがあるのさ。】

二元対立に飽いた時から、悟りへの冥想修行が始まる。禅の僧さんも信心銘において、二元のえり好みをしないと説いている。

 

それを人間の立場でどんどん突き詰めて行けば、

【人が絶対の至福を求め始めた時が、

絶対の至福を失う時だ。

———それが恐怖だ!それがわけのわからぬ不可解だ!】

 

ここで、人間から神仏にジャンプし、

【それが人間のものでない久遠の至福だ!!】。

 

ジャンプ直前にあなたは死と向き合う。

【死が恐ろしいものだと誰が決めた?

——あなただ。

不安と不満と苦悩と苦痛とをいけないものにしてしまったのは誰れだ?

———あなただ!!】

あなたが残っている限り、恐怖と、不安と不満と苦悩と苦痛は、いけないもの。

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絶対無の中に空なるエクスタシー自身として

2025-02-25 06:20:11 | ダンテス・ダイジの風光

◎女は眠っている(老子狂言)

 

『女は眠る

一つの久遠のナゾ 

女は官能の極点の果てに眠る

一つの神秘なイビキ 

限りない神秘な歯ギシリ 

どのようにも見れる世界風景

 

私も眠っている 

この絶対無の中に 

そして 

空なるエクスタシー自身として

 

今、オナラがあった』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

ことが終わった後で、眠る女は、太母とも肉の塊とも、【どのようにも見れる世界風景】だが、【一つの久遠のナゾ】。

 

【私も眠っている 

この絶対無の中に 

そして 

空なるエクスタシー自身として】

私は、無にして絶対無なるニルヴァーナ、有にして空なるエクスタシーの立場をとる。

 

【今、オナラがあった】

おならを聞いても、世をはかなんで出家はしない。

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いつもいつもダマされている

2025-02-24 06:28:16 | ダンテス・ダイジの風光

◎ブタが空を飛んでいる(老子狂言)

 

ブタが空を飛んでいる

 

ゆるいカーブ 

なだらかな曲線も 

ツマ先立ちの緊張や 

危機との直面も 

油断なき注意も

———狐が空を飛ぶ!

 

そして ズッコケ、ズッコケも・・・

ただ一人とも言えないただ一人の 

絶対者の様々な表情

私達はこの表情の千変万化に 

いつもいつもダマされている

 

それにしても

初夏の草いきれよ!』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【ゆるいカーブ 

なだらかな曲線も 

ツマ先立ちの緊張や 

危機との直面も 

油断なき注意も

———狐が空を飛ぶ!】

意識している刹那と刹那の間には隙間があって、そこで【———狐が空を飛ぶ!】。

 

【そして ズッコケ、ズッコケも・・・】

これも隙間。

意識している刹那と刹那の間には絶対者があるものの、私達は、意識している刹那という現象に【いつもいつもダマされている】。

 

道元は、『花は愛惜に散り、草は棄嫌に生(お)ふるのみなり』(花は人に惜しまれつつ散るが、雑草は嫌がられつつ生える。)と言った。

【それにしても

初夏の草いきれよ!】

 

老子狂言の目次&リンクス

ダンテス・ダイジの老子狂言の歩き方

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こいつあ、マッタク、どん底だい。

2025-02-24 06:12:44 | ダンテス・ダイジの風光

◎伊福部先生の言葉(老子狂言)

 

伊福部先生の言葉

 

ある一つの理想状態を考え、

そこへ到達しようとすることが、

私達の生活を地獄化させるものである。

 

こいつあ、

マッタク、

どん底だい。

思考作用は問題かい?

 

ふと見ると 

地獄にもなにやら光明がある。

ああ、

その悲痛をどうすることができよう。

 

ああ、

この絶対を

どうすることができよう!』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【こいつあ、

マッタク、

どん底だい。

思考作用は問題かい?】

理想状態を思考するから地獄になる。

 

【ふと見ると 

地獄にもなにやら光明がある。

ああ、

その悲痛をどうすることができよう。】

ダンテス・ダイジの好きな句

ふと見れば なずな花咲く 垣根かな(芭蕉

 

【ああ、

この絶対を

どうすることができよう!】

さらにダンテス・ダイジの好きな句、

ほろほろと 山吹散るや 滝の音(芭蕉)。

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それは君らの愚からきた迷いにすぎない

2025-02-24 05:52:42 | ダンテス・ダイジの風光

◎ガイド・ストーン(老子狂言)

 

ガイド・ストーン

 

私は親愛なる道友諸君に言う。

今、君の持っているその理想心を取り去れ、

かくあれかしと望む心を取り去れ。

よりよくなろうという我欲心を取り去れ。

それは君らの愚からきた迷いにすぎない。

 

かつて私のメディテーション・ガイドの一人だったタオの体得者・無為隆彦先生はそのように語った。

 

クリシュナムーティ流に言うと

イメージがどうしたこうしたということだろう。

 

諸行は無常である。

そこから

神様と悪魔が出てきたらしい・・・

いづれにせよ、楽しい話ではないかい?』

(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)

以下【】内は上掲詩から引用。

 

【私は親愛なる道友諸君に言う。

今、君の持っているその理想心を取り去れ、

かくあれかしと望む心を取り去れ。

よりよくなろうという我欲心を取り去れ。

それは君らの愚からきた迷いにすぎない。

 

かつて私のメディテーション・ガイドの一人だったタオの体得者・無為隆彦先生はそのように語った。】

ダンテス・ダイジは、この生真面目さにやや食傷気味で、悲しみすら感じている。だから、

【クリシュナムーティ流に言うと

イメージがどうしたこうしたということだろう。】

と出して、欲望から来るところの迷いも、悟りも、神様も悪魔も越えた立場から、

【いづれにせよ、楽しい話ではないかい?】

と示す。

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