風の生まれる場所

海藍のような言ノ葉の世界

空や雲や海や星や月や風との語らいを
言葉へ置き換えていけたら・・・

本当の問題

2008年01月07日 13時21分10秒 | エッセイ、随筆、小説



本当の問題は正規雇用の方、
仕事が激しすぎるのはもちろんのこと
雇用や社員教育などに一石を投じる人材は
本来、正規雇用側にいなければならない。


理論と政策の混同、
論点と焦点の相違、
長期的視野と混迷、
欲望と不安、


民主主義の弱点は
「直接強く感覚に訴えることが勝つ」
「市場経済原理は
自由に取引するということ」
そこには道徳的な理念はないと訴えるのは
京大教授の佐伯氏だ。
(産経新聞1/4付14面抜粋)


それらと闘わず受け入れる方にも
多大な問題がある、と続く。
皮肉にも
私がそれを経験することによって、
生の声を発信できる。
その問題の根底にあるものや
危機管理の欠如、
人を生かさないシステムは
自らの首をじわじわと絞め
いずれ崩壊へと階段を登る。
まさか、その階段が梯子とは気付かず、
外されるとも知らず。


本当の問題は身近に存在する。
それを見るか、
または意識的に見ずにいるかの違い。
雇用も医療も抱える問題は
根底でつながっている。


さて、生き残り合戦が
激化していく。
私は蚊帳の外から眺めよう。
じっくりと、ざっくりと。




「元気」について

2008年01月07日 12時08分54秒 | エッセイ、随筆、小説



治癒力についての本を
読み漁る。
というのは嘘で、
免疫について書かれている本を
大量に友人から届けられたため、
宿題みたいに仕方なく読んでいる。


とはいえ、
私ははじめのページから
唸り、はまってしまう。
高気圧がきて濃い酸素を吸えば
元気になり、
低気圧がきて薄い酸素を吸えば、
私たちはしょんぼりするらしい。
病気やその引き金に
低気圧からの影響を受ける事実は
これで説明がつく。
酸素濃度の微妙な違いが
生死にも関与するのだろう。
からだを動かして
希望にあふれて、
酸素を多めに吸うと
私たちは元気になる。
確かにそのとおりだ。
ゆったりと深呼吸をしながら
空気の濃い場所で心身を預けていると
体調は変わる。
不思議なほどに
痛みが軽減することもあるし
病気自体を忘れることがある。
こうした時間が大切だそうだ。
その地道な積み重ねによって、
病や体を知り、
そこに心を重ねていく。
すべてがバラバラでは
治るものさえ治さない。
確かにそのとおりだ。
納得。


だが、私たちは消耗しないときを
気分が落ち込むなどといって
忌み嫌う。
前向きやポジティブでなければ
生きる姿勢が違うと
思い込まされている。
体の苦しさは
なにも体が間違いを起こした結果ではなく、
適応力を越えたひずみが
また、楽のしすぎにも
危険があるという。


治癒反応を薬物で操作するのは
私にはしごく抵抗あることだ。
私たちの努力を超越したところで
生物は宇宙の分身として
元気としょんぼりの混じり合いの中から
元気や発展は保証されている。


心身の体調をつくるのは自律神経で
交感神経と副交感神経のバランスの調節が
そのリズムを作っていく。


体を知ることは
自分と向き合う作業、
ゆっくりと、
しかし着実に、
そのリズムが自分のものになればいい。


希。




格差と差別

2008年01月07日 12時05分04秒 | エッセイ、随筆、小説


今日シエルの散歩をしていたら、
とある公園で喧嘩を売られた。
昼間からお酒を飲んでいるみたいで、
言い分が身勝手過ぎるので
私は失笑してしまった。


その言い分とは、
シエルに洋服を着させているのが
許せないらしい。
犬を飼う資格がないと罵倒されたが、
結局のところ、
その人たちは仕事も住まいもないらしく、
犬にかける費用がある人がいる一方、
自分たちの生活は‥‥
すべてが気に入らないのは
見え見えだった。
瞳に飛び込んでくるものが
敵や不満なのだろう。


人にはそれぞれ見えない背景がある。
例外ではなく私にも、
シエルを迎え入れた理由は
子供を産めないと告知されながらも
男の子を育ててみたい、
また散歩に出なければならないために
以前とは違った体調管理をするように
工夫もこらした。
何もわからないのに
通りがかりの他人を避難するのは、
社会から彼らを
より遠ざけさせる道を
歩ませる結果になる。


格差とは何も金銭的な相違だけを指すのではなく、
意識や価値や人間性などにも
確実な差を生じさせる。
言われもない中傷を受けた際、
問題に巻き込まれないためにも
彼らとは距離を置こうとするのは
当然なことになってしまう。
また彼らもそうした態度を感じるだろうから、
より社会へ向ける視線は
憎悪さを増してしまう。

今日は1日中病院巡りだ。
病院のある場所や規模によっても
この格差は歴然となる。
もちろんのこと、
医療者の意識においても例外ではなく、
ステータスは必要だ。
働くための誇りであり、
それは、意義や針路を見失わせは
決してしない。