正月休みの2つ目のプラモデル制作は45年前に買ったAirfix 1/72 Gloster Gladiatorです。 覚えている人もいるかもしれませんが、ビニール袋に入って200円でスケールモデルが店に吊るしで売ってあった時代があって、1/72の陸軍の模型など含めて50種類位ありました。これはそのうちの一つです。Gladiatorは1935年に英国空軍に採用されて、密閉式のコックピットなどが当時としては斬新であったのですが、固定ピッチプロペラや固定脚、2枚羽などやはり旧式であることは否めず、第二次大戦開始とともにHurricaneやSpitfireにとって代わることになります。
左は陸軍の直協機として使われたWestland LysanderでAirfix製で40年くらい前に作りました。プラモ作りの際、ワイヤーをどう作るか悩むところですが、プラスチックのライナーを熱して伸ばした物、糸、ニクロム線などそれぞれ一長一短があり、今回はニクロム線を瞬間接着剤を多用して作りました。
しかし複葉機の模型は知りませんでした。
レッドバロンとかブルースマックスとか、映画ならば……確か先生の映画評論でも、どちらかを拝読した気がするのですが……。
それにしても複葉機の模型は珍しい気がします。単翼機でもパーツを綺麗に合わせるのは面倒なもので、ましてや複葉であると。
実に丁寧で芸の細かい仕上がりにしてますね。
ニクロム線とか、なるほどとは思いますが、私が作るならば思いつかない。
外科医の資質について想像してしまいます。
前に先生がキャデラックとオフロードバイクで
メスのオペとロボット手術を例えられましたね。あの時に私は林道ツーリングの走行モデルでコメントしたのですが、すぐに先生はピン!と来て賛成して下さいました。
そして今回、2Dのカメラ画面でオペする事から、空間認識のお話をされてますね。実に納得ゆく説明でした。
言われて気がついたのですが、ボトルの中にピンセットで入れたパーツを組み立ててゆくような話ですもの。
先生が模型が上手なのも、なるほど!です。
言われて見ますと、同級生から外科医になった者がいますが、絵画とか仏像彫刻とか、造形の趣味を持っていますね。
知人の内科医の先生は釣り友達ですが、釣りは水面下が見えません。手探りで魚をさぐる訳で、これはまた開腹しないで臓器を診る内外らしいと感じます。
もちろん医師の方もドクターになる前から生きているのですから、元々の趣味であっても構わないのですが。それでも趣味は、その人の実人生が反映する事が多いですね。
先生の複葉機は、手を抜かず、全力で仕事をしてきた生き方が垣間見られる気がします。
このプラモもAirfixから新金型のバージョンができていて複葉の部分も作り易くなっているようです(前のバージョンは上翼を仮固定しながら作るので2日がかりです)。精密になっている分、値段も5-6倍するようですが、古いものもそれなりに味があるかもですね。