印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

葛飾区からご来店のお客様

2022年06月18日 | 店舗経営 接客
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて123年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

 
 今週は東京都葛飾区からご来店のお客様がありました。葛飾区は東京都の東側にある場所、当店、楽善堂は東京都でも西のはずれです。おそらく、電車で2時間弱はかかったと思います。昔の私のブログを見て「細字の篆書で作って下さい。」というご注文のためにお越しになりました。ありがたいことです。細字の篆書の作風は、実印、認印で戦前から昭和30年代頃までに多く使われたもので、現在は正方形の角印(会社の名前を彫る)に残る程度になりました。

 このお客様は篆書にご興味があり、ネットで篆書について調べてこられ、ご自分の苗字の1つの文字の篆書をプリントアウトしてお持ち込みになりました。篆書は文字によって楷書とはかけ離れて全く判読できなくなる文字と、楷書に近く、判読できる文字とあります。今回の場合、判読できない文字が一般的で、お客様は判読しやすい篆書を見つけてお持ち込みになりました。

 楷書は学校の国語の漢字書き取りで「楷書で書きなさい。」の指示があるように、1つの種類の文字しかありません。篆書は、元の字は同じでも場合により、5文字から10文字くらいあります。いただいた仕事のお名前により、職人が文字を選ぶわけです。これを篆刻三法(てんこくさんぽう)の中で字法(じほう)と言います。今回のお客様はご自分の好みも入れつつ、「字法」の仕事もして来られたわけです。

 発送時には、お手紙を添えて「遠く八王子までご来店、誠にありがとうございました。」と書かせていただきました。



▲右にある作品「島田」が細字の篆書です。右から左に読んで「島田」です。
明るくさっぱりとした作風です。左の「青木」は太字の篆書で、現在多く使われています。
「堂々とした充実感」の作風です。





八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com

英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/

楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo


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