Ｃ型肝炎に朗報☆

Ｃ型肝炎の驚きの最新情報です。治り難いＣ型肝炎が実に見事に治る時代が到来しました。それも１２週間、薬を飲むだけで。

　Ｃ型肝炎はウイルスの感染により発症し、治療をしないと肝硬変から肝臓がんへと進行してしまいます。年間３万人もの方が肝臓がんで命を落としてしまう中で、その７割がＣ型肝炎ウイルス感染が原因なのです。主に、血液を介しての感染で、１９９２年以前に行われた輸血、注射器の使い回し、刺青（タトゥー）、ピアスの穴開けなどによります。

　長い間、治療の中心は注射薬のインターフェロン療法でした。私も１２００例以上のインターフェロン療法を３９年間の臨床医の経験をもとにさせていただきました。しかし、治療期間の長さ（６－１８カ月／週１回）や副作用の問題で、患者さんの負担になっていました。治癒率も最初はたかが５％。最近ずいぶん進歩しても７０％です。

　そんな折、インターフェロンを使わない経口薬剤（インターフェロンフリー治療）による治療が昨年から開始されたのです。驚くことに、ほぼ全員が副作用もなく完治。夢のような時代になりました。

　さらに、Ｃ型慢性肝炎治療に対する医療費の助成もあり、高額の治療を始めやすい環境になっています。Ｃ型肝炎は、治療の難しい病気の代表でしたが、今や、最も簡単に完治する慢性疾患になったのです。