TVドラマ衰退が囁かれて久しいなかで歴史的ヒットを生んだ脚本家が新作を書いたとなれば、注目されないはずがない。作家で五感生活研究所の山下柚実氏が分析する。
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視聴率40%を叩き出した「家政婦のミタ」の遊川和彦が脚本を手がけるとあって、話題を集めているNHK連続テレビ小説「純と愛」。まずは視聴率19.8%、秋のドラマの中で2位を獲得し、好調な滑り出しのようです。
沖縄・宮古出身で「魔法の国のようなホテルを作ることが夢」というヒロイン「愛」を演じる夏菜が、大阪のホテルで修行中。ドラマの評判は? 視聴者の声を見ると……ネット上のドラマ感想掲示板はうなずける点も多くて実に興味深いものが。
「ホテルの従業員なのにガサツすぎる主人公」「朝から大声で怒鳴ってウルサイ」「人の心が見える、という設定がオカルトちっくでついていけない」「超能力話はかんべんして」。
そんな批評の一方で、「これまでの朝ドラに無い新鮮さ」「めくるめくストーリー展開にワクワク」「人間の複雑さを描こうという意欲が伝わってくる」という賞賛も。賛否がくっきり分かれています。
そして私自身の感想を問われれば……このドラマに一票入れたい。大きな筋立てはまだよく見えていません。が、始まったばかりのドラマでも、はっきりと評価できるポイントがあります。それは間違いなく、ドラマの質を決定する要素。「配役陣」です。
まず、母親役の森下愛子。実にゆったりとおおらか、何でも受け止めることができるほんわかぶり。一貫してスローテンポの演技は、沖縄の「海」のイメージを的確に表現できています。
父親役の武田鉄矢は徹底して頑固な孤立ぶりを演じていて、気持ちいいくらい。兄役の速水もこみちも、すぐ女に手を出す軽薄な二枚目兄ちゃんぶりを体現しています。
舘ひろしが演じる、大阪のホテル社長もおかしみが滲み出る。キザがしっかりと板についていて、実に安定感があります。脇でキラリと光るのが、ホテル従業員指導役の吉田羊。髪の毛は一筋も乱れていない。きちっと夜会巻きにアップし、一瞬たりともニコリとしない鬼教官の役作り。コンシェルジェ役の城田優はイケメンぶりを発揮し、宿泊部長を演じる矢島健一はサラリーマン部長をいい味で演じています。
そして、なんと言っても、主人公の相手役、「愛」を演じる風間俊介の力量。「人の顔を見ることができない」という暗く内向的で心に問題を抱えた難しい青年の役柄を、集中力をもってブレずに演じ切る。その演技力に脱帽です。
つまり、このドラマは、「さまざまな役どころをしかるべき場所に配置できていて、役者たち一人一人が的確な演技でそれに応えている」のです。ものごとというのは、決して単独で成り立っているのではない。他との的確なつながりとへただりによってできあがっている。まさしく「星座」のように--。
「星座」という概念によるものの見方を提示したのは、ドイツの哲学者、ヴァルター・ベンヤミンでした。
このドラマは、ベンヤミンの「星座」論をふと思い起こさせてくれました。
個性的な役者たちが「星座」となって、実にうまく配置され、有機的な連携を作り出している。役者たちが作り出す「星座」が、きらめいている。
主人公のバタバタした身振り手振り、ホテル従業員としてあり得ない話し方など、過剰さには違和感もあるのですが、それをカバーして有り余る魅力がこのドラマにはある。だからこそ、多少ドタバタが耳に障っても、今後に期待をかけ一票を入れることができるのです。
「日本維新の会(維新)」代表である大阪市の橋下徹市長が「消費税率11%」という大胆提案をブチ上げた。
道州制実現を前提に、消費税11%のうち5%を地方自治体の独自財源に、残り6%は地域間の税収格差を埋める財政調整分に充てる案だ。
次期衆院選を見据えて、維新を軸とする第3極の選別が進むなか、「増税廃止」を掲げる小沢一郎代表率いる「国民の生活が第一」などへの決別となりそうだ。
「消費税率を11%程度にして配分すれば、地方の格差はそれほど生じないという結論が出た。問題ない」
橋下氏は30日、自身が提唱する消費税の地方税化と地方交付税制度の廃止に向けた提案書を公表し、市役所で記者団にこう語った。代表を務める維新の公約に盛り込まれる可能性もある。
今回の提案は、消費税の地方税化などが「大都市と地方で税収格差が生じる」と指摘されたことに対抗するもの。自身が共同代表を務める「道州制推進知事・指定都市市長連合」で提案書を協議する考えも示した。
提案書は「新しい国のかたち」と題し、地方が国から財政的に自立する必要性を強調。自治体の増収努力を促し、それでも財源が不足する場合、地方の自己責任で税率を上げられる仕組みにすべきだと主張している。
現在、永田町では、野田佳彦首相が「近いうち」解散を無視して居座ったため、赤字国債を発行するための特例公債法案の成立が見通せない。政府は11月分の地方交付税の支払いを当面延期する方針を固めている。
橋下氏はこの件について「こうやって各地の自治体に影響が出てしまう仕組みこそ諸悪の根源だ。国政のドタバタに地方全体が巻き込まれるのは勘弁してほしい」と批判している。
消費税をめぐっては、維新との第3極連携を模索する東京都の石原慎太郎知事が「増税賛成」を掲げる一方、渡辺喜美代表率いる「みんなの党」は「増税凍結」、小沢新党は「増税廃止」、名古屋市の河村たかし市長の「減税日本」は「消費税減税」と距離がある。
橋下氏の「消費税率11%」提案に、各党はどう反応するのか。
ポーラは、足の冷えを防ぐ「ウォッシャブルダウン足首ウォーマー」を11月2日発売。ダウン素材の表面にシャーリング加工を施してずれ落ちにくくし、中にはハンガリー産の高級ガチョウ羽毛を入れた
お茶畑は綺麗に刈り込まれてます。
今年も美味しいお茶葉が出来ました日ごろの手入れが大変ですね
横には柿の木が・・・
もう少しかな?
もう、一週間もすれば沢山の柿が・・・
美味しいですよぉ
横浜市のホームページに小学校への襲撃予告を書き込んだとして男子大学生(19)が誤認逮捕された事件で、静岡家裁は30日、保護観察処分の取り消しを決めた。大学生の父親は30日、弁護士を通じて「息子の心情を思うとやりきれない」とコメントした。
家裁は朝日新聞の取材に対し、保護観察処分を決めた当初の審判について「少年事件は非公開なので答えられない」とした。
決定を受けて大学生の父親が報道各社にコメントを寄せた。「息子は否認にもかかわらず、警察・検察から不当な圧力を受け、理不尽な質問で繰り返し問い詰められ続けた」と捜査を批判。「家族への配慮と自分の将来を考え、絶望の中で事実を曲げ『自分がやった』と自供した。息子の心情を思うと、やりきれない」「最も悲しいのは、親が息子の無実を疑ってしまったこと」と心情を吐露した。
暴力団関係者との交際について報じた週刊現代の記事で名誉を傷付けられたとして、元タレントの島田紳助さん(本名・長谷川公彦)と吉本興業が発行元の講談社側に計1億6500万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。
本多知成裁判長は「取材内容の信用性は高い」として島田さんの請求を棄却した。
吉本の請求に対しては「島田さんと暴力団との密接な関係を知りながら、所属契約を継続した」との記載内容が名誉毀損にあたると認定、110万円の支払いを命じた。
週刊現代は昨年10月15日号で、島田さんが暴力団関係者同席の下で不動産取引交渉を行ったとする疑惑を報じた。
本多裁判長は、交渉に同席したとされる複数の建設会社社員らに対する現代側の取材内容について「具体的かつ詳細で、内容に不自然な点はない」と指摘。「少なくとも記事の重要部分を真実と信じる相当の理由があった」と認め、島田さんの賠償請求を退けた。
週刊現代編集部の話「本誌の主張のほとんどが認められ、実質勝訴と考えている」
吉本興業の話「到底承服できない。島田氏からは即刻控訴する意向であると聞いている」
たちあがれ日本(平沼赳夫代表)は30日、解党を正式決定するため拡大支部長会議を国会内で開いた。石原慎太郎東京都知事と共に11月上旬にも新党を結成し、移行する。
石原氏は、みんなの党や日本維新の会など第三極勢力の「大連合」に前向きな姿勢を見せており、連携に向けた動きが本格化しそうだ。
石原氏は会議で「もう一回、国のために働こうと決意した。一緒に大きな仕事を果たし、大きな目的を達したい」と述べ、新党結成の決意を表明。平沼氏は「たちあがれ日本を発展させ、新しい党をつくる」と述べた。
党名や綱領、基本政策などは石原氏を中心に調整を急ぐ。
一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった橋下徹大阪市長率いる「日本維新の会」。ここにきて各種世論調査の支持率が急降下するなど「政界の風雲児」ともたはやされた男も四苦八苦といった感じだ。起死回生への切り札はあるのか。次期衆院選に橋下氏本人が出馬することもにわかに現実味を帯び始めるなか、維新内では、あの「大物政治家」の選挙区に橋下氏が“刺客”として挑むという仰天構想が浮上しているという。
橋下氏はほんの1カ月ほど前まで、関西から全国に向けて吹き荒れる「維新旋風」を背に昇り龍そのものだった。9月12日には地域政党「大阪維新の会」を国政政党「日本維新の会」に衣替えし、橋下氏は「これから日本全国で大戦(おおいくさ)が始まる」と決起宣言した。次期衆院選では350人規模の候補者を擁立し、単独過半数を勝ち取って一気呵成に国政を“制圧”するという絵図を描いていた。
ところが、「旋風」もパタリと止んでしまった。その要因を指摘すれば枚挙にいとまがない。
国政政党の要件を満たすための「員数合わせ」にすぎない国会議員9人の合流、外交音痴を露呈させた「竹島の共同管理」発言、いわくつきの元首長らを「失業対策」よろしく衆院選の候補者に内定する安易さ、国会議員と大阪府市議との間にくすぶる不協和音、綱領「維新八策」実現性への疑問符…。
「既成政党との対決」を掲げ、その目新しさから有権者のハートをつかんできた橋下氏だが、案の定、時間の経過とともに馬脚を現した。天下獲りどころか「政界の孤児」になりかねない様相だ。
「だんだん虚像じゃなくなってきて実像に近づいてきた。まだまだ下がる。それでも自民、民主と同じ土俵に載っており、まだまだいけると思う」
橋下氏自身は今月上旬、世論調査での支持率低下に関し、そう語っていたが、焦りも感じられる。8月末に連携をめぐる折衝で一旦こじれた、みんなの党との関係修復に動き出したのも、その証しだろう。ささやくのは、維新の内部情報に詳しい永田町関係者だ。
「9月に維新政治塾の塾生と行政・政治経験者を対象に衆院選候補者の1次公募をしたが、出だし1週間の応募者数は予想以上の低調で、とにかく応募者数を増やせと、維新内で号令をかけたほど。最終的に800人以上から応募があったとした上で、書類審査をパスした約470人の面接試験を終えたとしているが、実際に『質』の面で候補者になりえる人材は極限られるお寒い状況だった。みんなの党への接近は、維新単独で全国に候補者を立てることさえ無理と実感したためだろう。逆に、みんなの渡辺喜美代表は足元を見て強気になっているようだ」
「単独過半数獲得」の意気込みはどこへやらだが、ならばと維新内で練られているウルトラCが、橋下氏自身の衆院選出馬だという。
橋下氏本人は現段階ではその可能性を否定しているが、平成20年の大阪府知事選に挑む際にも「出馬は2万%ない」と完全否定した前科がある。
「党勢巻き返しの切り札は橋下氏が衆院に出馬するしかないという空気が維新内でも日毎に強まっている。本人も自身の参戦の方向に傾きつつあるようだ」(維新の会関係者)
橋下氏は今月13日、連携相手として模索する石原慎太郎東京都知事と都内で会談し、席上、石原氏に「旬を逃したら次はない。橋下君が出馬するしかない」と尻を叩かれたという。当の石原氏は25日、都知事辞任と新党結成、自身の衆院選出馬を表明しており、橋下氏も「その気」になる環境が整いつつある。
橋下氏自身が衆院選に出馬すれば話題性は十分だろうが、維新としては戦略的に「橋下効果」を最大限生かしたいのは当然だ。そこで維新内では「全日本国民の耳目を最も集中させる選挙区」から出馬するシナリオが検討されているという。一体、どこの選挙区なのか。前出の維新の会関係者が打ち明ける。
「一時、橋下氏が衆院選に出るなら東京1区という案も語られていたのは事実だ。しかし敵対候補が超大物でないと意味がないし、東京は石原新党と棲み分けせざるを得ない。橋下氏が出馬を想定する選挙区はずばり、野田佳彦首相の千葉4区だ」
あえて現職総理に挑んで「大金星」を取りにいく戦略だが、むろん「野田VS橋下」となれば最大の注目選挙区になる得る。狙いは選挙期間中、メディアを「維新」「橋下」で席巻しようというわけだ。筆者の管見の限りでは、現職総理が衆院選の選挙区で落選したら前代未聞のこととなる。
「選挙中、テレビ、新聞が連日、橋下氏の一挙手一投足を大きく報じるのは間違いなく、その相乗効果は全国に広がる。千葉4区のエリアである船橋市なら『船橋都民』が多く、無党派層も取り込めるし、十分勝てる。野田首相は公務で官邸に釘付けになるだろうし…」。同関係者は不敵な笑みをたたえる。
まさに「劇場型選挙」を地で行く戦略だが、橋下氏自身が衆院選に参戦するにしても出馬宣言するタイミングと、自身の国政転身への大義名分がカギだ。
昨秋の「大阪W選挙」では、「大阪都構想」を掲げて自ら府知事から市長に転身し、側近の松井一郎氏を後継の府知事に据えた。当然、衆院選に出るからといって市長を投げ出すことに対する批判も噴出するに違いない。
橋下氏の衆院選出馬は既定路線と踏む在阪の維新の会ウオッチャーはこう分析する。
「橋下氏の衆院選への出馬宣言のタイミングは解散風が吹き始めた解散直前の段階になるのではないか。市長と政党トップの二足のわらじは限界だと国民、マスコミに頭を下げ、『国政は既成政党に任せておけない』『日本の将来のために混迷する中央政界一本に絞りたい』と声高に訴えれば世論の理解は得られる」
「ケンカには自信がある!」。橋下氏は20日、全国遊説のスタートの地、鹿児島市内での街頭演説で、こう絶叫した。自らの出自を掲載した「週刊朝日」の記事をめぐる朝日新聞グループとの対決に“勝利”した高揚感もあったのだろう。だが、この問題においても、勢いに陰りが見え始めたなか、自身の言動をマスコミに取り上げさせ、世論に「(朝日新聞という)権力と果敢と戦う政治家」を訴える周到な計算があったフシもうかがえる。
「弁護士が国会を法廷にして『政治ごっこ』をやっているだけだ。橋下氏は弁護士の仕事が抜けきれていない」
民主党のベテラン秘書は橋下氏をそう評する。橋下氏が「希代のケンカ上手」であることは否定しないが、その手法が「ポピュリズム至上主義」と国民に見透かされれば、やはり「政界の孤児」に成り下がるだけだろう。国民は実像をしっかり見極める必要がある。(政治部編集委員)
27日に開幕したプロ野球日本シリーズ「巨人-日本ハム」の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が29日発表され、第1戦(日本テレビ系午後6時5分)が平均17・3%だった。
瞬間最高は試合終了間近の午後8時55分の24・8%だった。
28日の第2戦(同)は平均17・5%で、瞬間最高は同じく終了間近の午後8時57分の27・2%だった。22日のCS「巨人-中日」では平均20・1%を記録している。
来季いっぱいでの引退を表明しているフィギュアスケートの安藤美姫(24)と恋人関係にあった元専属コーチのニコライ・モロゾフ氏(36)が26日、フジテレビ系「ノンストップ!」(月-金曜日、午前9時55分)の独占インタビューに答え、「彼女と結婚を考えたこともあるが、昨年夏に突然関係を続けられないといわれた」と破局の内幕を告白した。
モロゾフ氏は2007年から専属コーチとなり、公私ともに良好な関係を築いたことから、スランプに苦しんでいた安藤は復調。2011年の世界選手権で優勝を果たした。ところが、安藤は今月、来季いっぱいでの引退を発表した。
引退の理由について「モロゾフ氏に今年3月にコーチの続行を依頼したが断られ、信頼できる指導者が見つけられないので現役続行は難しいため」と説明していた。
しかし、モロゾフ氏は独占インタビューの中で、別れを告げてきたのは安藤の方だったと告白している。
「昨年の夏、彼女から『あなたとは関係を続けられない』と言われた。突然でショックだった。理由はわからないが、ぼくから離れて生活したかったのではないか。(結婚も)考えたことがあった」
安藤は今年3月に、恋人関係は清算したうえで、改めてコーチを依頼してきたが、モロゾフ氏は前向きに考えられずに断ったという。「ぼくたちの間にはいろいろあって、やらないと決めた。ぼくには難しいと思った」と、このときの心境を振り返った。
モロゾフ氏は現在の安藤に対する気持ちについて、「もちろん嫌いなわけはない。しかし、(コーチ再就任は)現実的には難しい。彼女がぼくと関わりたくないと思っている。もし、本当に新しいコーチを見つけようと思うならできるはず。故障さえなければ、まだ一流でいられる。彼女には才能がある」と、やるせない表情で語っていた。
プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(土橋正幸委員長)が29日、東京都内で開かれ、パ・リーグの最多勝利と最優秀投手(勝率1位)の2タイトルを獲得したソフトバンクの摂津正投手(30)が初めて選ばれた。
摂津は今季、27試合で193回1/3を投げ、両リーグトップの17勝(5敗)、防御率1・91、勝率7割7分3厘、153奪三振、3完投をマーク。先発完投型の本格派が対象の選考基準は15勝、防御率2・50、200投球回、10完投、150奪三振、25試合登板、勝率6割の7項目で、摂津は投球回、完投以外の5項目をクリアした。ソフトバンクでは2006年の斉藤和巳以来の受賞。
同じく5項目の基準を満たした広島の前田健太投手も候補に挙がり、該当者なしという意見もあったが、最終的には委員5人のうち4人が摂津を推した。土橋委員長は「過去(の受賞者)と比べても遜色ない成績だった。勝ち星が(前田健を)上回ったし、12の貯金もあった。彼の17勝がなければチームの3位はなかった」と話した。
ソフトバンク・摂津投手「選ばれるとは思っていなかったです。投手として最高の賞なので本当にうれしいです。中継ぎをやった経験を生かせたから、この賞をいただけた。(来季は)期待に応えられるように、ことし以上の成績を残したい」
■摂津 正(せっつ・ただし)秋田経法大付高(現明桜高)からJR東日本東北を経て2009年にドラフト5位でソフトバンクに入団。同年に最優秀中継ぎ投手と新人王を受賞。11年から先発に転向。今季は17勝を挙げ、最多勝利と最優秀投手(勝率1位)の2冠に輝く。制球力が持ち味。181センチ、90キロ。右投げ右打ち。30歳。秋田県出身。
東日本大震災から1年と7ケ月が経ちました。
未だに復興の目処は立たず・・・
ラポーレ駿河ではずっと「募金箱」を置いて義捐金を募ってきました。
空にしたボトルには既に1.000円札が一枚入っていました。
これからも応援続けていきます
今回の義捐金30.000円は「静岡県ボランティア協会」に寄付をいたしました。
TVドラマ衰退が囁かれて久しいなかで歴史的ヒットを生んだ脚本家が新作を書いたとなれば、注目されないはずがない。作家で五感生活研究所の山下柚実氏が分析する。
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視聴率40%を叩き出した「家政婦のミタ」の遊川和彦が脚本を手がけるとあって、話題を集めているNHK連続テレビ小説「純と愛」。まずは視聴率19.8%、秋のドラマの中で2位を獲得し、好調な滑り出しのようです。
沖縄・宮古出身で「魔法の国のようなホテルを作ることが夢」というヒロイン「愛」を演じる夏菜が、大阪のホテルで修行中。ドラマの評判は? 視聴者の声を見ると……ネット上のドラマ感想掲示板はうなずける点も多くて実に興味深いものが。
「ホテルの従業員なのにガサツすぎる主人公」「朝から大声で怒鳴ってウルサイ」「人の心が見える、という設定がオカルトちっくでついていけない」「超能力話はかんべんして」。
そんな批評の一方で、「これまでの朝ドラに無い新鮮さ」「めくるめくストーリー展開にワクワク」「人間の複雑さを描こうという意欲が伝わってくる」という賞賛も。賛否がくっきり分かれています。
そして私自身の感想を問われれば……このドラマに一票入れたい。大きな筋立てはまだよく見えていません。が、始まったばかりのドラマでも、はっきりと評価できるポイントがあります。それは間違いなく、ドラマの質を決定する要素。「配役陣」です。
まず、母親役の森下愛子。実にゆったりとおおらか、何でも受け止めることができるほんわかぶり。一貫してスローテンポの演技は、沖縄の「海」のイメージを的確に表現できています。
父親役の武田鉄矢は徹底して頑固な孤立ぶりを演じていて、気持ちいいくらい。兄役の速水もこみちも、すぐ女に手を出す軽薄な二枚目兄ちゃんぶりを体現しています。
舘ひろしが演じる、大阪のホテル社長もおかしみが滲み出る。キザがしっかりと板についていて、実に安定感があります。脇でキラリと光るのが、ホテル従業員指導役の吉田羊。髪の毛は一筋も乱れていない。きちっと夜会巻きにアップし、一瞬たりともニコリとしない鬼教官の役作り。コンシェルジェ役の城田優はイケメンぶりを発揮し、宿泊部長を演じる矢島健一はサラリーマン部長をいい味で演じています。
そして、なんと言っても、主人公の相手役、「愛」を演じる風間俊介の力量。「人の顔を見ることができない」という暗く内向的で心に問題を抱えた難しい青年の役柄を、集中力をもってブレずに演じ切る。その演技力に脱帽です。
つまり、このドラマは、「さまざまな役どころをしかるべき場所に配置できていて、役者たち一人一人が的確な演技でそれに応えている」のです。ものごとというのは、決して単独で成り立っているのではない。他との的確なつながりとへただりによってできあがっている。まさしく「星座」のように--。
「星座」という概念によるものの見方を提示したのは、ドイツの哲学者、ヴァルター・ベンヤミンでした。
このドラマは、ベンヤミンの「星座」論をふと思い起こさせてくれました。
個性的な役者たちが「星座」となって、実にうまく配置され、有機的な連携を作り出している。役者たちが作り出す「星座」が、きらめいている。
主人公のバタバタした身振り手振り、ホテル従業員としてあり得ない話し方など、過剰さには違和感もあるのですが、それをカバーして有り余る魅力がこのドラマにはある。だからこそ、多少ドタバタが耳に障っても、今後に期待をかけ一票を入れることができるのです。
突然の辞任劇が五輪招致の追い風になる-。
2020年夏季五輪招致の旗振り役だった石原慎太郎東京都知事(80)の辞任劇には、スポーツ界も大揺れ。五輪招致委員会理事長で、国際オリンピック委員会(IOC)委員でもある竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長(64)は「まさか辞任するとは思っていなかったが、大きな影響が出るとは思っていない」と話した。
20年夏季五輪は、来年9月7日のIOC総会で111人いるIOC委員の投票で決まる。開催地候補に残っているのは東京のほか、マドリード(スペイン)とイスタンブール(トルコ)。1次最終選考の採点評価をみても、東京とマドリードとの“一騎打ち”の様相だ。
東京としてはIOC委員のうち、24ある「アジア票」をすべて獲得したい。さらに欧州票47からも取り込むため日本サッカー協会の協力を得て、9月にIOC委員でもある国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長(76)と野田佳彦首相(55)の会談をセッティング。「東京五輪にご協力を」と要請している。
実は、そんな状況でアジア票のカギを握っているのが中国なのだ。一連の尖閣問題をめぐって、石原知事と中国の間の関係性はご存じの通りだ。それだけに、招致委員会には「正直、頭痛のタネだった」と言う人も少なくない。
さらに招致委員会の評議会議長の役職にある同知事は、委員会に対し「だらしがない」とことあるごとに衝突。また「大手広告代理店の力は必要ない」と、PR部門も16年の招致活動より規模を縮小させている。
同委員会にしてみれば、うるさ型の親分が自ら去ってくれれば活動がやりやすくなることは確か。
東京招致で弱点といわれてきた国民の支持率も、ロンドン五輪の活躍で66%にまで上昇した。開催実現には、石原知事に代わってどれだけ発信力を持てるかにかかっている。(夕刊フジ編集委員・久保武司)