ケアハウス ラポーレ駿河ってこんな処

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アトピー性皮膚炎に朗報♪

2017年03月02日 | 気になるネタ

アトピー性皮膚炎について、開発中の新薬を中等~重症の患者に使用したところかゆみの改善が確認されたと、京都大大学院医学研究科の椛島(かばしま)健治教授(皮膚科学)らの国際研究チームが発表した。

 3日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載される。

 かゆみを和らげることにより安眠時間が増大したとの結果も得られたという。

チームは、アトピーのかゆみを抑える世界初の新薬としており、開発元の製薬大手、中外製薬(東京都中央区)は平成31年をめどに実用化を目指す。

 開発中の新薬「ネモリズマブ」は、アトピー性皮膚炎のかゆみと関係すると考えられているタンパク質の一種「インターロイキン31(IL(アイエル)-31)」を標的にした治療薬。皮下注射で月1回程度の投与を行う。

 チームは、軟膏(なんこう)などの外用剤で十分な治療効果を得られていない日米欧5カ国のアトピー患者計264人を対象に、臨床試験を実施。新薬の投与から12週間後、6~7割の患者でかゆみが50%以上軽減された。薬の副作用もなかった。

 また、患者の睡眠についても検証。新薬投与の1週間後には、眠りにつくまでの時間が約15分早くなり、安眠している時間も約20分増加したといい、かゆみによる不眠の症状が改善されたという。

 アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能に異常が起きることで発症する病気とされている。患者は成人で全体の約2~3%、子供で約10%いるとされる。

 椛島教授は「アトピー患者の悩みであるかゆみを抑える治療はこれまで困難だったが、新薬を実用化できれば、患者の生活の質が改善する」としている。


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