リビアのカダフィ大佐は少年に射殺された。英紙タイムズ(電子版)は22日、反カダフィ派「国民評議会」に近い筋の話として、大佐の死因は未成年の少年民兵による殺害だったとの見方を伝えた。カダフィ氏が愛用していた金色の拳銃が用いられたという。
同紙によると、カダフィ氏は20日、中部シルトの下水管に隠れているところを反カダフィ派に拘束され、民兵らに「どうなっているんだ。息子たち」と尋ねた後、暴行を受けた。カダフィ氏を最初に拘束したのはリビア東部出身の民兵だったとされる。
しかし、西部ミスラタ出身の民兵らが現れ、カダフィ氏の身柄引き渡しを要求。東部側の民兵の中の少年が反発し、カダフィ氏が所持していた金色の拳銃で同氏を撃ち、ミスラタの民兵らに「これで、彼はおまえらのものだ」と言い放ったという。同紙によると、評議会に近い筋は「彼(少年)はリビアの英雄。われわれは彼を守るだろう」と話している。(共同)