化粧品販売会社、ディーエイチシーの吉田嘉明会長が、みんなの党の渡辺喜美代表に選挙資金として計8億円を貸し付け、約5億4900万円が未返済だとする手記が26日発売の週刊新潮に掲載された。
手記によると、渡辺代表から依頼を受けて2010年の参院選前に3億円、12年の衆院選前に5億円を渡辺代表の個人口座に振り込んだとしている。うち2億5000万円余りは既に返済されたという。
吉田氏は昨年、渡辺代表に決別のメールを送り、今年に入って12年の5億円について問いただしたところ、渡辺代表は吉田氏の自宅を突然訪ね、土下座して「ご迷惑をおかけしました。許してください」とわびたという。
昨年5月に公開された渡辺代表の資産報告書には、借入金は2億5000万円と記載されている。
吉田氏からの借入金について、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「政治活動に使われたのであれば、政治資金規正法違反、選挙活動に使われたのであれば、公職選挙法違反の不記載に該当する。5000万円受領で告発された猪瀬直樹前東京都知事と比較しても、金額が大きい。政治活動や選挙活動に使われていることが明らかになれば、猪瀬氏のケースよりも悪質と判断される可能性がある」と話す。
渡辺代表の事務所関係者は取材に「個人の名義で借りた。利子は払っており、問題ない」と説明した。
都知事選の時には・・・
みんなの党の渡辺喜美代表は11日、仙台市内で記者会見し、2月の東京都知事選に立候補する意向を固めた細川護煕元首相に関し、佐川急便からの資金問題への見解をただす考えを示した。
渡辺氏は「もらったのか、借りたのかはっきりしないまま(首相を)辞めた。20年前でも覚えている人がいるのだから、当然問題にならざるを得ない」と述べた。
さて、どんな言い訳するのか楽しみですね