2015年のブログです
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今日は「母の日」。
「母の日」といえば「母親」や「母性」を連想しますね。
ただし,「母性」は「=母親」というわけではありません。
家庭裁判所の実務でも,子どもの監護に関しては,「母親優先」の原則ではなくて,「母性優先」の原則といわれています。
子どもに大切なのは「母性」であって,「母性」は母親のみでなく,父親でも祖父母でも,あるいは第三者であっても,「母性的」な人間であれば誰でも実現可能と考えられています。
また,小児科医で精神分析家のウィニコットさんは,「母性」の体現者について,「完璧な」母親ではなく,「ほどよい」母親が大切,と述べました。
そして,「ほどよい」ことが子どもの創造性や遊びに重要なことを述べています。
さらに,精神分析では,「母親」の乳房の身近さ,柔らか,温かさ,優しさ,美しさなどが重要視されていると思います。
柔らかさや温かさや優しさを実現する象徴としての「母親」や「母性」が大切だと考えられているようです。
そして,エディプス期には「父親」「父性」が登場します。
そのバランスが大切なようです。
子どもと父母の関係について,あまり上手な説明ができませんが,もっとうまくお話ができるようにさらに勉強をしていきたいと思います。 (2015.5 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ
1977年、ある四流私立大学文学部社会学科を卒業、浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事する
2014年、定年退職間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士)を修了
2017年、臨床心理士になる
仕事 個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています
学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com