弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【書評'23-04】「それってパクリじゃないですか? 2」

2023年03月28日 09時25分33秒 | 書評
おはようございます<m(__)m>
雨降りそぼる@湘南地方です。

いかん、お仕事の出力が足りない。
今ある戦力で戦うしかない…宵っ張りからの寝不足。

そんな中書評書いているのもどうなのよ?とは思いますが、
夜中にご飯食べながら読んだものですので、どうかお許しください<m(__)m>

さて、掲題の作品。この4月からドラマにもなるらしく、
弁理士会も広報センターで何かしら関連する活動をやるとのお話も漏れ聞こえてきているところ。

ちなみに一作目のレビューはこちら

今回トピックスとして取り上げられていたのは、
・立体商標の周知性
・企業内における開発と知財の関係性
・特許の中間対応(特に、審査官面接)

いやまあ、どれも身につまされるわ…(笑)逆にあれこれコメントしづらいくらい。
自分の普段の業務をネタにされてるんじゃないか、と。
読んでいると自分の過去の案件など思い出しちゃって、
“なにも息抜きの読書タイムまで知財にまみれなくていいじゃん、自分” とか思ったり。

前作のときも書いたけど、
実際の制度やプラクティスをないがしろにするレベルではない程度のリアリティはありつつ、
エンタメ要素はしっかり入っている良作だと思う。
普通特許の中間対応なんて世間一般からはマニアック過ぎて小説のネタにしようとは思わんわ。

ただなぁ…
TVドラマ化とかゲーム化とかすると、そこから更にスポイルされてしまうケースをこれまでも経験しているからなー(「逆転裁判」の「異議ありっ!!」的な)。
芳根京子は好きだけど、こと自分の業界のことが歪んだかたちで世間に波及したりするのは、控え目に言ってあまり歓迎しない。
できればこの小説レベルのリアリティ度は維持して欲しいな、、なんて思いながら読了しました。

(オススメ度) ★★★★☆

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