おはようございます!
曇り空、やや風が肌寒い今朝の@湘南地方です。
さて、今日はこんな記事。
(ねとらぼより引用)
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「パクリ商品でーすっ」 人気電子楽器「オタマトーン」の模倣品がAmazonで販売→明和電機社長自ら「ばっちりコピーできてます」とのレビュー投稿
音符型の人気電子楽器「オタマトーン」を模倣した商品がAmazon.co.jpで販売されていることを、開発元である明和電機の社長が注意喚起。パクリ商品に対してユーモアあふれるレビューを書くというユニークな手法が注目を集めています。
「オタマトーン」は、中小電機メーカーをイメージした芸術ユニット「明和電機」とキューブが共同開発した電子楽器。音符の形をした愛らしい形状に加えて簡単に音を出せるとあり、年代を問わずに人気を集めています。
そんな「オタマトーン」ですが、人気が出るにつれて模造品も登場しています。明和電機の社長こと、土佐信道さんは10月18日にTwitterで「アマゾンにオタマトーンメロディのパクり商品が売ってまし(た)ので、社長自らレビューを書いちゃいました!みんなの投稿、お待ちしてます!」とユニークな注意喚起を行いました。
(以下略)
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(引用終わり)
で、問題の商品の掲載ページがこちら。
飽くまで法的な観点ではなく、「パクリ」という行為に対する世間の見方を考慮に入れた“戦略”、ということになるのかな。
知財屋的な目線としては、ちょっと賛同できない面もあるけど。
「本家」のオタマトーンが正式にいつ発売されたのかはちょっとわからないけど、「Otamatone/オタマトーン」での商標登録出願は2009年7月にはされている(登録5296157号)。
で、例えばそのときに意匠登録もしていれば適切に「パクリ商品」を排除できたところ、と思われる。
取りうる手段を取らないでされてしまった模倣について非難をしても、それは“後の祭り”というやつで。
以前にも書いたけど、“そりゃあ泥棒は悪いけど、家の鍵を開けっぱなしで、なんなら「宝物はここでーす」と示して留守にしている家主だって悪いんじゃん?”
という話だと思う。
ビジネスって“そういうルール”の元で成り立っているんだから、これとは異なる倫理とか道徳とかの話を持ち出す場面ではない。
ただ、今回の事案がこれまでとちょっと違うのは、
明和電機さんは(少なくとも直接的には)「非難」はしていないところ。
どちらかというと“ホメ殺し”(懐かしいな)に近い。
兼ねてから模倣品が出ることは予期していて、その際の対策としてこのような反応をすることを考えていたのではないかと思う。
少なからず世の中に漂っている「模倣することそれ自体への嫌悪感」を、上手に拾っている。
結果、レビューが見事に「☆1つ」の最低評価。
デジタルの時代だからこその対処法といえばそうなのかもしれないなぁ、と考えさせられた今朝の記事でした。
曇り空、やや風が肌寒い今朝の@湘南地方です。
さて、今日はこんな記事。
(ねとらぼより引用)
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「パクリ商品でーすっ」 人気電子楽器「オタマトーン」の模倣品がAmazonで販売→明和電機社長自ら「ばっちりコピーできてます」とのレビュー投稿
音符型の人気電子楽器「オタマトーン」を模倣した商品がAmazon.co.jpで販売されていることを、開発元である明和電機の社長が注意喚起。パクリ商品に対してユーモアあふれるレビューを書くというユニークな手法が注目を集めています。
「オタマトーン」は、中小電機メーカーをイメージした芸術ユニット「明和電機」とキューブが共同開発した電子楽器。音符の形をした愛らしい形状に加えて簡単に音を出せるとあり、年代を問わずに人気を集めています。
そんな「オタマトーン」ですが、人気が出るにつれて模造品も登場しています。明和電機の社長こと、土佐信道さんは10月18日にTwitterで「アマゾンにオタマトーンメロディのパクり商品が売ってまし(た)ので、社長自らレビューを書いちゃいました!みんなの投稿、お待ちしてます!」とユニークな注意喚起を行いました。
(以下略)
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(引用終わり)
で、問題の商品の掲載ページがこちら。
飽くまで法的な観点ではなく、「パクリ」という行為に対する世間の見方を考慮に入れた“戦略”、ということになるのかな。
知財屋的な目線としては、ちょっと賛同できない面もあるけど。
「本家」のオタマトーンが正式にいつ発売されたのかはちょっとわからないけど、「Otamatone/オタマトーン」での商標登録出願は2009年7月にはされている(登録5296157号)。
で、例えばそのときに意匠登録もしていれば適切に「パクリ商品」を排除できたところ、と思われる。
取りうる手段を取らないでされてしまった模倣について非難をしても、それは“後の祭り”というやつで。
以前にも書いたけど、“そりゃあ泥棒は悪いけど、家の鍵を開けっぱなしで、なんなら「宝物はここでーす」と示して留守にしている家主だって悪いんじゃん?”
という話だと思う。
ビジネスって“そういうルール”の元で成り立っているんだから、これとは異なる倫理とか道徳とかの話を持ち出す場面ではない。
ただ、今回の事案がこれまでとちょっと違うのは、
明和電機さんは(少なくとも直接的には)「非難」はしていないところ。
どちらかというと“ホメ殺し”(懐かしいな)に近い。
兼ねてから模倣品が出ることは予期していて、その際の対策としてこのような反応をすることを考えていたのではないかと思う。
少なからず世の中に漂っている「模倣することそれ自体への嫌悪感」を、上手に拾っている。
結果、レビューが見事に「☆1つ」の最低評価。
デジタルの時代だからこその対処法といえばそうなのかもしれないなぁ、と考えさせられた今朝の記事でした。