Renaissancejapan

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ロスチャイルド財閥ー70 イギリスの三枚舌外交

2022-10-19 20:43:26 | 国際政治・財閥


イスラエルとガザで多くが犠牲に…そもそも争いの原因となったイギリスの“三枚舌外交”とは?歴史背景をイチから解説!【パレスチナ問題】
https://www.youtube.com/watch?v=l8TG1qnQfj8







ポーランド生まれのロシア人で、火薬原料の大量生産を成功させた化学者ハイム・ワイツマン博士が、新しいシオニズムの指導者としてイギリスに渡ってきました。

1913年、パリ家のエドモンが支援する小売業者マークス&スペンサーの二代目サイモン・マーカスと会い、翌年、ロンドンのシオニスト本部で、ワイツマンがトップ、マークスが財務担当兼次席に就いてシオニズム運動の推進体制をつくりました。

さらにワイツマンは、ロンドン家を通じて、イギリスの政・官・軍の有力な人脈を得て、後にイスラエル初代大統領となります。



1915年にイギリスは、オスマン・トルコ帝国の支配下にあったアラブ地域の独立と、アラブ人のパレスチナでの移住を認めた「フサイン=マクマホン協定」を締結しました。

メッカの太守(知事)であるフサイン・イヴン・アリーとイギリスの駐エジプト高等弁務官ヘンリー・マクマホンとの間でやりとりされた書簡のなかで、イギリスは対トルコ戦協力(アラブの反乱)を条件に、アラブ独立への支持を約束しました。


しかし、これは「サイクス=ピコ協定」および「バルフォア宣言」と矛盾するような内容で、「イギリスの三枚舌外交」と呼ばれます。 「サイクス=ピコ協定」は、1916年にイギリスの戦時内閣書記官で中東専門家マーク・サイクスとロンドン駐在フランス大使ジョルジュ・ピコとの間で密かに結ばれた、

イギリスとフランスがトルコ帝国領土の中東を勝手に分割して手中に収めようとする協定です。「バルフォア宣言」は、1917年のユダヤ人に向けた宣言です。
サイクス=ピコ協定によって引かれた境界線は、大油田の利権配分が目的で、石油会社の敷地境界線というべきものでした。

それが今日国境となり紛争を巻き起こしてしています。 サイクスは、カトリック教徒ながら、早くからシオニズム運動に共鳴し、シオニズム指導者であるワイツマンやマークスと密接なつながりがあり、かとも密談を重ねていました。


ピコは、息子がスエズ運河会社の社長になり、また甥のジスカール・デスタンは後にフランス大統領になります。 バルフォア外相は首相経験者で、かつて、南アフリカのダイヤモンドを狙って第二次ボーア戦争を始めた伯父ソールズベリー首相の後継でした。

このように、サイクスもピコもバルフォアも、ロスチャイルド家とのつながりがありました。



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ロスチャイルド財閥-69 動物学者ウォルター・ロスチャイルド

2022-10-19 15:11:20 | 国際政治・財閥

ライオネル・ウォルター・ロスチャイルド 第2代ロスチャイルド男爵 Lionel Walter Rothschild, 2nd Baron Rothschild(1868年ー1937年)
イギリスの動物学者、政治家、貴族。 英国ロスチャイルド家の嫡流であるが、銀行業には関心を持たず、動物学研究に傾倒した。




第一次世界大戦中の1915年3月にナサニエルが亡くなると、長男ライオネル・ウォルターが第二代ロスチャイルド卿となり、同時に N・M・ロスチャイルド&サンズ社の頭取に就任しました。

ウォルターは動物学者であり、1892年にはロンドン家所有のトリング・パークに動物学博物館と動物園を設立し一般公開しました。 動物学物館では多くの動物の剝製(はくせい)や昆虫の標本を集め、動物園では慧海各地から動物を購入してきて研究員たちとともに生態を研究し、ウォルターは動物学の本を次々と刊行しました。

彼によって発見された動物も少なくはありません。 ウォルターは人類を睥睨(へいげい)する立場でもあったからかも知しれませんが、人間界の醜い権力闘争から視線を外し、動物たちと深く向きあう時間も欠かせなかったのでしょう。


ウォルターは、変り者の風があり、野生のシマウマを数頭取り寄せ数か月かけて調教し、そのうちの3頭に馬車を引か道行く人々の度肝を抜き、最後にはバッキンガム宮殿に乗り付けて王女を驚かせました。

野生のシマウマを馬車馬として上手く御することができたのは、後にも先にも彼一人でした。 彼は親の代からの付き合いで、若き日のウィンストン・チャーチル(1874年ー1965年)ととても親しく、しばしば自宅のパーティに招いてその都度チャーチルを感激させていました。




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ロスチャイルド財閥-68 戦争男爵ロスチャイルド

2022-10-19 04:42:23 | 国際政治・財閥
チャールズ・リンドバーグの戦い
ミネソタ州選出の共和党のチャールズ・リンドバーグ(1859年ー1924年、著名な飛行家の父)下院議員(在任1907年-1917年)は、ロスチャイルド家らの企みに気付いていました。

彼は2冊の著書『Banking and Currency and the Money Trust (銀行と通貨とマネートラスト)』(1013年) と 『Why is your Country at War and What Happens to you after the War :and Related Subjects(何故あなたの国が戦争にいくのか?)』(1917年)で、

「銀行家たちの利益追求によって一般の民衆が犠牲になっている」 「金融制度は、連邦準備制度理事会に引き渡されてしまった。 この理事会はまぎれもなく暴利をむさぼるグループの支配で運営されている。 この理事会は私営で、他人のお金を使って、最大の利益を上げるというただ一つの目的で経営されて居る」

と警報を鳴らし、さらに、第一次世界大戦におけるアメリカからの英仏等への多額の融資を非難しました。・・・


翌年春、ウィルソン大統領の政府機関への指示により、この著者の印刷版と原稿が押収されて破棄されました。 1927年に同名の息子が大西洋単独飛行に成功して「空の英雄」ともてはやされます。 この息子も後にロスチャイルド家と闘っていくことになります。




大きな戦争で大金が動く
ロスチャイルド家はここ150年間におきた戦争の仕掛人あるいは推進役で、二度の世界大戦に大きく関わてきたとされています。 大地次世界大戦中の1914年10月から1917年10月までの間、フランスはイギリスから6億ポンドを、アメリカ合衆国から7億ポンドを借り入れました。

そして、イギリスはアメリカ合衆国から9億ポンドを借り入れました。 英仏合わせてアメリカ合衆国から約16億ポンド以上を借り、その多くを連邦準備制度が担いました。

大戦の資金調達の鍵は、ロンドンではなく、ニューヨーク、すなわち連邦準備制度だったのです。 パリ家のエドウアールは、J・P・モルガンに、フランス政府への1億ポンドの緊急の資金援助を電話で頼んでいます。



エドゥアール・ド・ロチルド Édouard de Rothschild(1868年ー1949年)

フランスの銀行家、馬主、貴族。

パリ・ロチルド家(英語読みでロスチャイルド家)嫡流の第3代当主。1906年から30年間、フランス銀行の理事を務めた。

アルフォンス・ド・ロチルド男爵の長男としてフランス・パリに誕生。パリ・ロチルド家の祖であるジェームス・ド・ロチルドの嫡孫にあたる。1905年に父アルフォンスの死去でロチルド家の第3代当主となった。彼はロスチャイルド家第5世代によく見られる財産を食い潰す遊び人タイプであり、事業より趣味に走りがちだったという(彼の場合はとくに競馬)




1917年までに、モルガン家とクーン・ローブ商会は15億ドルの支援を得wん号哭に対して行いました。

銀行家たちも、世界大戦の継続に尽力したのです。 イギリス政府がモルガン商会や・グレンフェルなどから借り入れた戦争資金は、イングランド銀行にプールされました。

モルガン・グレンフェルの会長はヴィヴィアン・スミスで、父と伯父がいずれもイングランド銀行総裁。 従兄のエドワード・グレンフェルは、モルガン・グレンフェルの創業者です。

息子のランダル・スミスはモルガン・グレンフェル、シェル石油、そして兵器メーカーのヴィッカースの役員でした。





敵・見方双方に」融資するロスチャイルド家
ロスチャイルド家は、どの戦争でも敵・味方双方に融資しま例えば、傘下のクーン・ローブ商会は、イギリス/フランスの国債を買い入れたり、フランスの各金融機関へ融資し連合国を支援した一方で、巧みにドイツ帝国銀行へも融資していました。

クーン・ローブ商会のパートナーであるユダヤ人オットー・カーンは、主にイギリス・フランスへの武器の売り込みに尽力しましたが、ドイツにもオットー・カーン社を持ち、ヴィるヘルム2世を戦争を煽った元凶として知られています。



オットー・ヘルマン・カーン(1867年-1934年)


非ユダヤ教徒が荒廃する戦争によって、ユダヤ人が途方にもなく儲けているのです。 イギリス国内でドイツの恐怖を煽り、開戦をさんざん挑発したのは、ロスチャイルド家系の『タイムズ』紙でした。






世界の帝王ナサニエル逝去
ナサニエルは、所得税の税率を大幅に上げて大戦の軍事費に充てることを支持しました。 さらに、戦争のためには必要とあらば自身であらゆることをしました。

彼は陸軍で訓練用の銃が不足していると知って、自費でアメリカからライフルを大量に取りよせました。

1915年には、彼は指示を出して、中立に反してドイツへの物資の補給をしている船を曳き留めました。

しかし、その数日後、1915年3月に世界の帝王ナサニエルは74歳で息を引き取りました。最後まで戦争のことを考えていたようです。

ロンドン家では、彼が1915年に亡くなった後、末弟レオポルドが1917年、弟アルフレッドが1918年に相次いで亡くなりました。一挙に世代交代が起きました。


ヨーロッパでは、どこでも第一次世界大戦前後から税制が進化し、特権的な立場にあった貴族も過酷な税金から逃れることが出来なくなりました。

1913年、14年、15年と、さすがのロスチャイルド家も所得や相続に夜学の税金を払ったことが記録に残っています。

税金攻勢を前に邸宅を売却していったともいわれています。 然し、その後は、実態数字は明らかでありませんが、租税回避の策が功を奏していったと考えられています。




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