総務省は携帯電話向け周波数の割り当てで、楽天モバイルの申請を認めると発表した
総務省は23日、携帯電話向けに電波がつながりやすい「プラチナバンド」を楽天グループ傘下の楽天モバイルに割り当てると発表した。
諮問を受けた電波監理審議会(総務相の諮問機関)が、割り当ては適切だと判断した。プラチナバンドを携帯電話会社に割り当てるのは2012年以来、11年ぶりとなる。
プラチナバンドは700〜900メガヘルツ(MHz)の周波数帯を指す。広範囲に届く電波の特性から建物内でもつながりやすく、他の周波数帯に比べて基地局などの設備投資を抑えられるとされる。
楽天モバイルは20年に携帯電話事業に本格参入し、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが持つプラチナバンドの割り当てを求めてきた。3社は50MHz幅ずつ割り当てられている。
22年11月にNTTドコモが700MHz帯の3MHz幅の2カ所を携帯電話向けに割り当てることを提案した。総務省は干渉対策をすれば利用できると判断し、23年4月に今秋の割り当てを目指すと表明していた。
割り当てを申請したのは楽天モバイル1社のみだったため、総務省は財務基盤が整っているかなど最低限の要件を確認する「絶対審査」を行った。
電監審は10月中旬、諮問を前に楽天モバイルに申請内容などの聞き取りをしていた。
日経記事 2023.10.23より引用