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ソニー銀行、ステーブルコイン実験 グループで活用検討

2024-04-04 22:40:31 | 日本経済・金融・給料・年金制度


ソニー銀行はステーブルコインの発行に向け、実証実験を始めた

 

ソニー銀行は円などの法定通貨と連動する「ステーブルコイン」の発行に向け、実証実験を始めた。

個人が決済・送金する際の手数料負担を抑えられる利点を生かし、ソニーグループが持つゲームやスポーツなどの知的財産を使ったビジネスでの決済手段として活用できないか検討する。

 

ステーブルコインは法定通貨や国際商品など裏付けとなる資産を担保に発行し、価格が大きく変動しないように設計された電子決済手段だ。ブロックチェーン(分散型台帳)上でデータをやりとりする。

実証実験はスイスのポリゴンラボが手掛けるブロックチェーン「Polygon(ポリゴン)」を使う。ベルギーにあるブロックチェーンの開発会社セトルミントに開発を委託する。

 

数カ月を予定する実験では、円を裏付けとしたステーブルコインの送金や法的な面で問題がないかを確かめる。手数料が低く、実績の多さからポリゴンへの参加を決めたという。

ステーブルコインを使うことで、ゲームなどのソニーのコンテンツ利用者らがデジタル資産を取引しやすくするといった狙いがある。

 

ソニー銀行は今夏にデジタル資産を管理する「ソニーバンク・コネクト」のアプリの配信を始める。「NFT(非代替性トークン)」などのデジタル資産を取り扱いやすくする環境を整える。

 

 

日経記事2024.04.04より引用

 

 


京セラとJAXA、液体水素タンク用コネクターを開発

2024-04-04 22:33:51 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業


        水素タンク内と外部をつなぎ信号などをやりとりする

 

京セラは液体水素タンクに使うコネクター部品「ハーメチックシール」を宇宙航空研究開発機構(JAXA)と開発したと発表した。

タンク内と外部をつなぎ信号をやりとりしたり電源を供給したりする。水素運搬船や貯蔵施設などでの活用を見込む。

ハーメチックシールはセラミックと金属をつなぎ合わせる技術を生かした。内部がマイナス253℃などの極低温となる液体水素タンクでも高い気密性を実現したという。

水素は分子が小さく金属の隙間などから外に漏れやすい。京セラは2016年からJAXAと共同研究して約50気圧の圧力の中でも気密性を保てる製品を開発している。

 

 

日経記事2024.04.04より引用

 

 

 


日本発祥の年末恒例「第九コンサート」はウィーンでも行なわれるようになった...芸術の活力は「境界」から生まれる

2024-04-04 22:05:12 | 音楽全般・ダンス・映画・アニメ、オペラ、クラシック、POP、

合唱


<自己と他者という「境界」を越境し、対流することで新しい創造が生まれる...。「芸術には国境がない」を改めて考える>

 ※【前編】世界から日本に帰還する美術、しづらい音楽、世界に溶け込む盆踊り...「二極的アイデンティティ」を超越する芸術の潜在力について から続く。

 

論壇誌『アステイオン』99号の特集「境界を往還する芸術家たち」をテーマに、1月に行われたエリス俊子氏(名古屋外国語大学教授)、長木誠司氏(東京大学名誉教授、音楽評論家)、三浦篤氏(大原美術館館長、東京大学名誉教授)とアステイオン編集委員の張競氏(明治大学教授)による座談会より。本編は後編。


◇ ◇ ◇


 芸術の越境について考えるときに私が強く意識しているのは、「芸術には国境がない」という言葉です。

この言葉が芸術の普遍性を表現していると思うのですが、しかし裏返して言えば、この言葉には西洋中心主義が潜んでいるようにも思います。この点について長木先生、いかがでしょうか。

 

長木 基本的に芸術がそれ単独で流入してくることはありませんよね。

植民地化や帝国主義に伴って、まず教会が来て、その後、政治や軍隊が来る。そういう形でヨーロッパが世界を侵略していく中で、西洋音楽がいわゆる権力者の音楽として押しつけられてきたという点はありました。

ただ、日本の場合は押しつけではない。いわば自主的に明治政府が西洋音楽を選択したところがあり、これは一種の発信だったのではないでしょうか。

同じように西洋音楽を受け入れた場所の中では、日本はやや特殊かなというふうに思います。

 

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 世界に複数の文化がある以上、文化の間にはどうしても権力構造が生じます。西洋の芸術、東洋の芸術というように特定の文化地域と結びつけたときに、やはり無意識のうちに我々は上下関係を見出してしまう傾向がありますよね。

長木 日本では年末に第九を演奏しますよね。これは日本の伝統なんですよ。実は、ヨーロッパにはそういう伝統はなく、日本では、諸説ありますが、1960年代ぐらいから始まっている。

でも、これを日本だけの伝統だったと思っていたら、近年、ウィーンでは年末に第九を演奏しているんです。これは要するに逆方向の文化の流れです。

つまり、文化の伝播は一方向だけと思われてきたし、帝国主義も押しつけられるものと考えられてきたけれども、まさに「還流」と呼べるような、お互いに発信し合う事例が見られるのが現代だとも言えます。

 

張 音楽にもある意味で「還流」があったと言えますね。近年の日本文化について、世界ではどのように受け入れられていると考えておられますか。

長木 絵画や音楽とは異なり、伝統的ではない日本文化ではありますが、漫画やアニメは日本のものとしてオリジナルな西洋文化に入っていっている。これらは、必ずしもルーツやオーセンティシティを考えない、あるいは考える必要がないということで、ポストコロニアルの時代の一種の戦略にもなっていると思います。

 美術においては、日本からの発信や日本を参照することが重要だとされている分野はありますか、三浦先生。

 

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三浦 今、フランスで日本の文化で正当に評価されているものの1つに建築があると思います。

例えば隈研吾さん、坂茂さん、妹島和世さんは、フランスでも大活躍されていて非常に評価が高い。漫画、アニメも大変評価が高いですよね。

ただし、ジャポニスムのように、エキゾチックな形で日本に向かうというスタンスではなくて、面白いから、刺激的だから評価され、取り入れられている。

 エキゾチシズムやオリエンタリズムを超えて、芸術が正当に評価される世界になりつつあるということですね。いわば文化的な境界が消失しつつあるということでしょうか。

 

 

三浦 確かに、これは「国境がない」とも言えますが、ある意味では平準化の方向に行きつつあるようにも感じられる。パラドキシカルではありますが、芸術には国境はないかもしれないけど、もしかしたら境界は必要かもしれないというようなことも考えます。

 

 確かに、「境界を往還する」という言葉には「バリアを克服する」というニュアンスがあるかと思います。でも、境界があるからこそ、越境によって新しい創造が生まれるという面もありますね。エリス先生はいかがでしょうか。

 

エリス その通りだと思います。たとえば、オリエンタリズムは大きな境界の設定だったわけですが、長木先生の論考を拝読して、細川俊夫さんの場合のように、オリエンタリズムが一概にネガティブなものではなく、非常にクリエイティブな活動源・活力源にもなっているんだということを感じました。

それから、ウォント盛香織先生が「多人種化する日系アメリカ人作家」で示されたように、日系人であるというマイノリティー性が境界を再編成していく力にもなる。そして、その境界が制約であると同時にクリエイティビティの源にもなる。

ですから、様々な形で境界の壁にぶち当たったときに起こる一種の化学反応が非常に大きなポテンシャルを持っていると思います。

三浦 そうですね。境界あってこそのクリエーションというか、それがなくなると芸術的な豊かさもそがれるという一種のパラドックスがある。だから、往還も越境もあるのは当然だけど、境界をなくす方向で均質化していくことには違和感を覚えます。

 

エリス 私は今、世界教養学部というところに所属していますが、「グローバル教養」でも「国際教養」でもなくて、「世界教養」であることに意味があります。

というのも、グローバル化される世界には一元的な圧力が働いていて、いい意味で風通しはよくなりますが、平準化が進んでいく。それに対して、世界教養学部というとき、「世界」という言葉には多様性が込められています。

多様性を意識化していかないと非常につまらない、ある意味では恐ろしい、規範がどんどん同一化されていく地球になってしまうという危機感がありますね。

 

 文化の平準化が進んでいくことに対する危機感をお示しいただきました。長木先生はいかがですか。

 

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長木 このような平準化の先に、文化的な差異が消失してしまうのか、オーセンティシティやオリジナリティ、あるいはアイデンティティが本当になくなってしまうのかどうかは、まだわからないところです。

平準化は進行するでしょうけど、壁が壊れると別のところに壁ができるような気もします。

そして、どこかには必ずマイノリティの人たちがいて、その人たちはやはり常に壁を感じているからこそ、彼らの発言がどこかに壁をつくり、それがまた他とは異なって、際立って見えてくるのではないでしょうか。

 

 マイノリティによる芸術活動が大きな可能性を持つということですね。エリス先生からもご意見をいただければと思います。

 

 


EU、太陽光発電で中国企業調査 補助金で競争阻害の疑い

2024-04-04 21:53:34 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


         ブリュッセルの欧州委員会本部=ロイター

 

【ブリュッセル=辻隆史】

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は3日、中国の太陽光発電関連企業2社への同国政府の補助金を巡り、EU域内市場の競争が阻害されているおそれがあるとして調査を始めた。

EUは外国の補助金を得る企業による域内の公共調達への規制を導入しており、問題視した。

 

調査対象となったのは、中国の太陽光パネル大手ロンジソーラーと重電大手の上海電気集団の子会社。

両企業のコンソーシアムがルーマニアの太陽光発電施設の設計や建設などに関する入札に参加している。

 

調査の結果、問題が認められれば2社が入札から排除させられる可能性がある。欧州委は2月にも中国の鉄道車両メーカーに対し、同規制に基づく調査を開始。同社が入札から撤退した経緯がある。

ブルトン欧州委員(域内市場担当)は3日の声明で「太陽光パネルは欧州にとって戦略的に重要だ。企業の公平な事業展開を保証することで、経済安全保障と競争力を維持する」と主張した。

 

EUは電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの大規模な導入を推進するが、域内市場では安価な中国企業製品に勢いがある。

EUの加盟国や企業は域内の産業競争力を弱めるとして欧州委に対策を求めている。

 

 

日経記事2024.04.04より引用

 

 

 


ロシアの脅威再び NATO75周年、加盟32カ国揺らぐ結束

2024-04-04 21:41:36 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


 NATO設立75年を祝うストルテンベルグ事務総長㊨ら(4日、ブリュッセル)=AP



【ブリュッセル=辻隆史】

北大西洋条約機構(NATO)は4日、設立75周年を迎えた。

加盟国を当初の3倍弱に増やし、宇宙・サイバーなどに作戦領域を広げてきた。再び脅威となったロシアと対峙するが、加盟国内の結束は揺らぐ。新たなウクライナ支援の基金案を巡り調整が難航する可能性がある。

 

「今日、NATOはかつてなく強く、結束している。我々は正しいことをしなければならない」。

ストルテンベルグ事務総長は4日、ブリュッセルの本部で開かれた記念式典の演説で訴えた。

 

3〜4日に開いた外相会合では、ウクライナに1000億ドル(約15兆円)規模の支援をするための基金創設の議論に着手した。全加盟国が資金を出し合う枠組みを設け、5年間にわたりウクライナを軍事支援する案を検討する。

「加盟国の反応はおおむね前向きだった」。ラトビアのカリンシュ外相は4日、記者団に語った。現行のNATO予算のように、加盟国が国内総生産(GDP)など経済規模に応じて負担額を決める案がある。

 

華やかな式典に影を落とすのが今秋の米大統領選の行方だ。

共和党候補に確定したトランプ前米大統領は2月10日の演説で、NATO加盟国への防衛義務を守らない可能性に言及した。前大統領が返り咲けばウクライナ支援を縮小するおそれがある。新基金の構想は予期せぬ事態に備える必要に駆られたものだ。

 

NATO内も一枚岩ではない。NATOは欧州連合(EU)と同様、加盟国に権威主義的な政治手法の国やロシア、中国と近い国を抱える。

トルコのエルドアン大統領やハンガリーのオルバン首相はフィンランドとスウェーデンの加盟交渉を停滞させた。

 

NATOの意思決定は全ての加盟国の同意が必要な「コンセンサス方式」を採用する。一国でも反対に回れば重要な決定は難しいため調整が続くとみられる。

ストルテンベルグ氏は3日、早速ハンガリーのオルバン氏と協議したことを明かした。7月の首脳会議までの合意をめざす。

 

NATOは1949年4月4日、旧ソ連を中心とする共産圏の脅威を受けて米欧12カ国で立ち上げた。その後、大きく姿を変えてきた。

冷戦終結後の91年にまとめた「戦略概念」では、集団防衛だけでなく民族対立や領土紛争による地域的不安定性にも対処するとうたった。

 

2022年のロシアのウクライナ侵攻が、NATOが軍事同盟として再び活性化する転機となった。NATO全体が再びロシアの脅威を認識した。

同年の戦略概念でロシアを「最も重大かつ直接の脅威」と明記した。中国についても初めて「体制上の挑戦」と名指しし、対処する必要性を指摘した。

 

 

 

これまで軍事的な中立を掲げてきたフィンランドは23年、スウェーデンは24年3月に正式加盟した。NATOは32カ国体制となった。

作戦領域も、伝統的な陸海空から広げた。16年の首脳会議でサイバー空間を第4の作戦領域に、19年の首脳会議では宇宙を第5の領域として認めた。

 

ロシアや中国がもたらすサイバーや宇宙での安全保障リスクは、日本などインド太平洋の国々との協調機運をもたらした。23年には日本と新たな協力計画をまとめた。

NATOは中国発の偽情報でも日本の知見に期待する。日本や韓国など非加盟国とも積極的に交流し、最新の課題に取り組む。4日には日韓などアジア太平洋地域からも代表者を招き、さらなる連携を確認する。

 

NATOは「歴史上最も強力で成功した軍事同盟」(ストルテンベルグ氏)だと誇る。

巨額のウクライナ支援基金を巡る交渉を7月の首脳会議までに決着させることができれば、対ロシアで強い団結力をアピールする好機となる。協議の成否は同盟の今後を占う試金石となる。

 

 

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広瀬陽子慶応義塾大学総合政策学部 教授

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ひとこと解説

NATOは冷戦の所産であり、冷戦終結後、その存在意義が疑問視されることもあったが、欧州や周辺の危機が起こる度にその存在意義が確認されてきた。

ウクライナ戦争もその重要な契機となったが、同時に加盟国の足並みのブレを示す機会にもなった。

だが、足並みを乱したとされるトルコはむしろ自国こそがNATOを結束させてきたと自信を持つ。特にNATOのPfP(実はロシアも加盟国である事は死角になりがち)加盟国をトルコの枠組みでNATOのPKO活動に従事させたり、周辺国の軍事的レベルアップを図り、NATO周辺の安全を確保してきたのはトルコだと言う。

その一面は間違いなくあり、NATOの様々な面を検討する必要がある。

 
 
 
 
日経記事2024.04.04より引用
 
 
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・ロシアを圧倒するNATOの軍事力と最新兵器https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/3a3c70f97792ac9ea6d01261d7a58005

・【RPE】プーチンは24年でどう変わってきたか?https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ed430315fe0080e99105ba57d46a5181

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