Renaissancejapan

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建国後の合衆国ー2 メキシコ領土獲得戦争

2024-04-29 23:08:02 | ヨーロッパ・中東・アメリカ全般、歴史・文化・食文化・芸術・建築

建国後の合衆国-1 ジャクソン大統領による土地強奪
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e3133076c791bcb68fb784f0fda0aada
からの続き

 


ミズーリ妥協

インディアンを追い出して、彼らの土地をわがものとするという点では、多くの白人の間で意見農相違はありませんでした。
しかし、誰がその土地の分け前にあずかるかについて、彼らは激しく争いました。 

1819年から1820年にかけての連邦議会で、ミズーリの州としての編入問題が論議された時、下院を支配する北部派と乗員を支配する南部派の主張が激突して、ミズーリ編入問題は行き詰ってしまいました。

問題は、ミシシッピ川の西の州として、最初に編入されるこの地域に、奴隷制の導入を認めるかどうかという一点にありました。

 

結局、下院議長ヘンリー・クレイの指導の下に一連の妥協法案が成立しました。 要点は次の二点です。

(1)ミズーリ州には奴隷制を認める。
(2)ただし、今後ミズーリ州より西の地域の編入に当たっては、同州の南限36度30分以北
   の地域は自由州とする。

しかし、これは現実とは程遠いものでした。 すなわち(1)と(2)との妥協案を別個の法案に分けて、相対立する南北の強硬派を分断孤立化させることによって辛うじて法案を成立させたのです。

こうして、ほとんどの北部議員が(1)の内容を規定した法案には反対投票し、多くの南部議員が(2)を規定した法案に反対投票したのです。

特に、ジェファソンはじめ、共和派の中核を担ったヴァージニアの政治家たちは、36度30分分割案に強く反対しました。

 

 

 

 



『明白な運命』 メ切子領土獲得戦争

ミズーリ論争が怒号の中で頂点に立ったしたとき、ヴァージニア共和派の機関紙、ロッチモンド『インクワイアラー』は、「もし北部で我々の行動の自由が奪われるならば、西部へ腕を伸ばすしかない」と主張し、メキシコ領テキサス併合の必要を説きました。

ジェファソンも1809年、当時世界最大の砂糖生産地に発展しつつあった奴隷制キューバの『自由の帝国』への併合を主張していました。

ミズーリ論争時点でも、キューバとテキサスの併合は時間の問題と考えていました。

 

1823年のモンロー宣言は、独立直後のラテン・アメリカ諸国に対するヨーロッパ列強の介入に反対する宣言でしたが、この旧スペイン領の大半は、南部人たちの考えでは、合衆国に編入して、奴隷州とされるべき地域でした。

しかし、奴隷解放の潮流は18世紀後半から19世紀前半にかけて、合衆国北部にはじまって、ハイチ、英領カナダ、中央アメリカ、コロンビア、ヴェネズエラ、エクアドル、メキシコ、英・仏・デンマーク領西インドへと、合衆国南部を法する形で広がっていきました。

特に、1829年のメキシコ、1833年の英領西インドの奴隷解放は、南部人たちの危機意識を高めました。

更に英国政府が国内世論の圧力を受けて、大西洋における奴隷解放を全面的に押さえこもうとしたことが南部人たちを刺激しました。

 

テキサスに奴隷を引き連れて入植していた南部人たちは、1836年ついに独立を宣言し、合衆国への加入を決めました。

しかし、テキサス加入は奴隷制拡大を嫌う北部世論の反対にあって遅れました。 1844年大統領選挙で、テキサス併合を主張する新人の大プランター、ジェームズ・K・ポークが元大統領マーティン・ヴァン・ビューレンを抑えて民主党候補に選ばれ、ホイッグ党の大物ヘンリー・クレイを相手に大接戦の末に大統領に当選した後、やっと1845年3月、議会がこれを承認しました。

 

この選挙に際して、ポーク派はテキサス併合を求める南部プランターだけでなく、オレゴン地方における英国勢力の排除を求める北西部農民、太平洋の海運基地サンフランシスコのメキシコからの割譲を求める北東部の商人資本家の支持をも期待して好戦的な対外膨張主義を煽りました。

論壇では1845年夏、ジョン・おサリヴァンがテキサス併合を、神によって合衆国に与えられた『明白な運命』であると賛美し、アングロサクソンのカリフォルニア支配は必然であると主張して、当時の国粋主義の台頭を代表しました。

 

ポークにとって、カリフォルニア獲得は既定方針でした。 合衆国は1846年5月メキシコの宣戦布告し、1847年初めまでに軍事目的を達成し、リオグランデ川以北のテキサスの併合を正式に求めさせた上、さらにカリフォルニア、ニューメキシコを獲得しました。

オレゴン地方に関しては、1846年英国との間に北緯49度の線で分割することで決着しました。
こうして大西洋から太平洋にまたがる合衆国領土ができあがりました。

 

現在、アメリカでは、メキシコ移民の排除をやっていますが、歴史的にはこの地はコロンブスの新大陸発見でスペイン領。そしてメキシコやカリフォルニアを銃と暴力で掠奪したのです。歴史を知れば、アホのトランプは何を言うとるか?なのです。 メキシコ、カリフォルニア、ついでにテキサスとフロリダも、スペインに返却しなさい。 

ただ銃と暴力で奪い取ったのですから。

 

 

 

(関連情報)

1.建国後の合衆国-1 ジャクソン大統領による土地強奪
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e3133076c791bcb68fb784f0fda0aada

2.建国後の合衆国ー2 メキシコ領土獲得戦争
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b98362c56ee34ea0232ce7abf35a2b18

 

 

PS.

・アメリカを正しく認識する 建国までの歴史概略シリーズのまとめhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c92a98cc78bf8a2cff02eab33b4b245b

 

 


AI兵器の「国際ルール」呼びかけ ウィーンで会議 ヨーロッパ

2024-04-29 23:02:31 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


AI兵器は実用化すれば「第3の軍事革命」に=ロイター

 

【ウィーン=共同】

人工知能(AI)を使って敵を攻撃する自律型致死兵器システム(LAWS)の規制について議論する国際会議が29日、オーストリア政府が主催して首都ウィーンで始まった。

2日間の日程。オーストリアのシャレンベルク外相は演説で、AIを使った兵器について「人が管理することを確実にするために今こそ国際的なルールと規範に関して合意すべき時だ」と呼びかけた。

 

シャレンベルク氏はAI兵器が「すぐに世界の戦場に広がる」と指摘し、技術の進歩に対して政治が遅れていると主張した。

LAWSは実用化すれば、火薬と核兵器に次ぐ「第3の軍事革命」になると指摘される。武力行使の判断が瞬時に下り、一気に紛争化する恐れがある。

 

関係筋は、AIを使った兵器の開発競争が起きているという意見も出ていると説明。「予防措置を取るための時間は急速に少なくなっている」と訴え、AI兵器への対応は切迫した問題だとの認識を強調した。

会議には日本も出席。パネルディスカッションなどが行われる。

 

LAWSを巡っては国連総会が昨年12月、「対応が急務」とする決議案を日本や米国などの賛成で採択した。

総会でのLAWS関連決議は初めてで、課題をまとめて総会に報告するようグテレス事務総長に求めた。

 

 

日経記事2024.04.29より引用

 

 


リアル「千と千尋の神隠し」生成AI一週間でどこまで表現出来るか!!チャレンジしてみた#千と千尋の神隠し#ジブリ#spiritedaway#anime

2024-04-29 22:11:52 | 音楽全般・ダンス・映画・アニメ、オペラ、クラシック、POP、

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