ビッグバンと呼ばれる大爆発の起こる宇宙は、どのような空間であったのでしょうか?
そこには何も存在せず『無』の世界があるだけだったという考えがあります。 何やら哲学的でもあり、宗教的なものすら感じます。しかし、やはり何もない空間でビッグバンが起こる筈もなく、何らかの要因がある筈だという考えもあります。
『インフレーション理論』(無の揺らぎ、または宇宙の揺らぎ:東京大学・佐藤勝彦教授の理論)でも、何もないのではなく、物質の最小単位の原子の中にある、素粒子の一部であるクオークが、暗黒の空間で生まれては消え、また生まれていっては消えていったのではないかとされており、素粒子と反素粒子が生れ、結合しては消える。
これが『宇宙の揺らぎ』といわれるものです。
今、注目されている何もないと考えられていた宇宙空間にあるエネルギー(ダークエネルギー)も観測はされていませんが、何らかのキッカケを作ったのではないかと考えられています。
それらの物質が、何らかの要因でビッグバンを起こしたのではないかと推察されています。 1929年、エドウィン・ハッブルの天体望遠鏡による観測から、遠方の銀河が地球からどんどん離れて行っていること(ハッブルの法則)が分かり、宇宙の膨張が認知されました。
1965年には、ベル電話研究所の電波科学者であるベンジャンスとウィルソンが電波で宇宙の余熱を計測したことが『ビッグバン理論』の裏付けとなりました。
ビッグバンの前夜、『宇宙は無』という、時間の空間もない状態から誕生したという考え方は、ある意味で宗教的な神の存在を考えさせる瞬間です。
神はっ宗教家にとっては絶対的な存在ですが、化学的見地からも『あいまい』な仮説を立てやすい存在として、想像力を縛らず、新たなイメージを生み出すことができます。
『無』という事を考えること自体が、人間の頭の中で生み出されたものですが、それでも人類の歴史をひも解けば分かるように、人類はまず仮説を立て、その仮説に観測データや実証データを重ね合わせることにより、創造の産物を証明してきました。
(参考情報)
・ブラックホールは暗黒エネルギーの源? 初の観測的証拠が提示される! RJ人気記事
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/99f24fccd45612ff9d14b39ccfe0182d
・科学と宗教と生命、そして創造主の存在 RJ 人気記事
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/35d0301135ca4553bdb16ed031ac2257