会談に臨む(左から)国民民主・榛葉、自民・森山、公明・西田の各党幹事長(11日、国会内)
自民、公明、国民民主の3党は11日、「年収103万円の壁」に関し、2025年から引き上げることで合意した。
引き上げ幅については「178万円をめざす」と明記した。25年度の税制改正を巡る覚書を交わし、ガソリン税の暫定税率の廃止も合意した。
自公は補正予算案の12日の衆院通過をめざし国民民主に譲歩した。国民民主の榛葉賀津也幹事長は3党の幹事長会談後、国会内で記者団に「この合意書をもって補正予算案に賛成したい」と明言した。
自公国3党の幹事長は断続的に議論し、合意点を探った。国民民主の榛葉氏は「年収103万円の壁」の引き上げとガソリン減税について覚書を結ぶよう要求していた。
これに先立ち、3党の税制調査会長らが大学生らを扶養する親の税負担を軽減する特定扶養控除などを巡り話し合った。
自公は子の年収要件を現在の103万円以下から130万円以下に緩和する案を提示し、国民民主は150万円以下を求めた。自公側は国民民主の要求について「前向きに検討する」と伝えた。
高校生の扶養控除については国民民主は維持を求めた。
24年10月に月1万円の児童手当の給付対象に16〜18歳が加わったことから、与党は24年度税制改正で縮小の方針を決めていて反対の意見となった。
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年収の壁とは、パート労働者らの年収が一定額を超えると税や年金、社会保険料の負担が発生し、手取りが減る問題です。
103万円、106万円、130万円などが境目で、年収が範囲内に収まるよう働く時間を調整する人も多く、収入が頭打ちになるだけでなく人手不足の要因にもなっています。
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