獏の食わず嫌い

プロ野球を好きになってほんの45年です。阪神のせいでネガティブ根性が骨まで染み付いております。

浮かれて負ける

2014-06-04 00:42:40 | 野球
なんでそんなにうまい事初戦落としてくれるんだろう

何が何でも初戦を落とすリズムを崩したくないようですね。


人を使う事を生業とする人が途中まで上手くいきすぎるくらい上手くいったせいで浮かれて考える事を止めてしまった結果がこれです。



メッセンジャーはいつも通りの素晴らしいできてした。
相手は二連続完封の則本です。
凄いですよねえ・・・大卒とはいえ二年目でもうチームを背負う存在感。
疲れもあるだろうし、調子も今一な中、それでも変化球がしっかり低く決まる。

投手戦となった中でつかんだチャンス。
マートン今成がヒットで出塁、下位打線へつながる。
梅野が難しいバントを決めて8番緒方が敬遠されて満塁。9番のピッチャーメッセに回る。
球数も少ない好調のメッセに楽天は替って欲しい。

ネクストにあらいさん
しかし新井さんは下げてメッセに打席に立たせる。
こう言ったシチュエーションに慣れていない則本が押し出しフォアボールで二試合ぶりの失点。

いやあ、こういう駆け引きに和田監督が勝つ所、そう見られないので驚きました。
それもこれも、今シーズン全く決まらないランナー1・2塁でのバントを梅野がしっかり決めたからでしょう。

尚も満塁で上本に回るのですが、ゲッツーに終わる。



そして則本に変わった福山が全然失投でも無い低めの変化球をパワーでレフトスタンドに持って行かれる。
これはもう決まりましたね。
勝ちですよ。勝ったも同然。
メッセは好調だし球数も少ない。



うんもう左うちわだ。寝てても勝てる。

メッセ、もう一回いける?
行ける?オケーオケー

よーし打順はどう?
マートン調子いいねー
今成も良いねー

なんて感じでぼんやり見てなんじゃないですかね?
打順の廻りも考えないで・・・・・

例えばマートン今成連打って今に始まったこっちゃない。
大和を二番にして今成を6番に据えると、シュアなバッティングをするタイプの3割打者が5・6と並ぶ事になるのですが、いつもこの並びに違和感を感じるんです。
勿体ないなあ・・・と
ポンポンとヒット打っても返す人がいない。

だったらマートン今成がヒットで出塁した時に下位でどうするか決めごとを作るとか、何通りかの対策を考えておいた方が良いと思うのですが、どうでしょうね。
ゴメスに一発、もしくはランナーを掃除されてしまったら、またマートン今成のヒットから始まる。
一番良いのは7番8番に長打が出る事なんです。
例えば得点力が高いチームは下位の選手でも長打力あります。
パリーグとやると思い知らされますが、ヤクルトなんかも高いですよね。伏兵のスイングの力が強いんです。
いざとなったら伏兵でも相手の想像の上を超えるパンチ力を身につける。
阪神がこれから上に上がるにはここを鍛える事だと思っています。


話がずれました(^^ゞ

ゴメスホームラン、マートン今成連打の後梅野がうっかりゲッツ-を打ってしまったので9回打順がメッセから始まる事に。

ここで抜かり無い指揮官なら
メッセにはくそボールでも振って三振しなさいと命じる。
普通はね。

でも歩く
(因みにこれは私は「わざと」ではないと思っています。)
だって駆け引きに勝って浮かれちゃってますから。


で、ここで抜かり無い指揮官なら
上本に内野ゴロを無理にでも打ってランナー入れ替われと命じます。
でもファールで粘ります。
因みにピッチャーがランナーでいるのに粘ったら駄目です。いちいちスタート切りますし、序盤ならともかく、相当な球数を投げている最終回なわけですから、やってはいけない事、セオリーではない事を一杯やっちゃってたわけです。
私は赤星君が投手が一塁にいる時、無理やり内野ゴロを打ってランナー入れ替わって、次の瞬間盗塁!なんてシーンを山ほど見た気がします。
ああいう事って、赤星君が自分で考えてやってた事なのか、あるいはあれが野村監督や星野さんの遺産だったのか・・・
こう言う事で過去の監督の偉大な遺産って食いつぶされていくのかな・・ってちょっと悲しかったですね。



で、散々メッセはランナーとして駆け回ってサードまで行かされてチェンジ。


桑田さんなら「この位でバテるようならプロを辞めた方がいい」って言うんでしょうが、桑田さんも流石に完投する前の回だったらさりげなくランナー入れ替わったりして貰えたと思いますよ(^_^;)






その後はメッセが先頭の西田にどん詰まりのセンター前ヒット。
長打警戒で深めだったのかもしれませんが、パの外野守備に目が慣れてくると・・・「ここはもっと走り込んで捕れないかなあ・・・」とやや寂しい気持ちになったり(´・ω・`)

そして「こんな時しか打たない男」後藤チャラオに3ベースを打たれます。これはチャラオさんお見事でした。打った方が偉い。
で、この時も捕れそうで捕れない風でエッチラオッチラ追いかけていたのがマートンだったので目が点になりました。(白目)
メッセ完封がかかった最終回3点差で何でマートンに守備固め出してないんですかね?
あのライナーは追いかけ方次第で捕れていたっぽいんですよね(-_-;)


しかも点取られてから俊介を出してるんですよ。


当然オさんに「準備」させていたとは到底思えず・・・・・・・・・・・・・・・

メッセがランナーで残った時点でオさんに準備を促しておくとか・・・出来るくらいなら守備固めも出してるか・・・・




まあ、最後はジョーンズさんの笑顔と貫録に負けたような感じで・・・・・・・・・・・・
緒方がクッションボール処理し損ねたとかそんなんついでですよ、ついで。

最後打った牧田は勝負強いんですよね。日本シリーズでも良いとこで打ってましたし。。。
誕生日おめでとう。
もういい年なんだなあ(^_^;)








さて、ここで本題に戻る。

浮かれ負ける。
メッセに代打を出すか出さないかの駆け引きで珍しく勝ったものだから、選手任せにして「もしも」と言う事を考えなかった。
特にマートンに守備固めを出さないとは・・3点差だったにもかかわらず。
あんたらの頭の中はホンマに目出度いなあ・・と笑ってしまいました。



土曜日の金子千尋の悪夢のようなノーノーでチームが負けるような・・・あんな事があったばかりなのに。

ただ、梅野は良い経験をしていますし、確実に成長していますので、せいぜい色んなパターンで苦汁を飲まさせて一年で十年分くらいの経験させてやったらどうかな~と本気で思いますね。