今までかなりの数のピアノ移動をしてきましたが、その中から思い出深いエピソードを3つご紹介します
① 感動の思い出
初めて買ってもらったグランドピアノが家に届いたときのことです。
一軒家の一階にピアノを入れる予定でしたが、部屋のドアノブにピアノが触れそうになりました。
すかさず後ろを持っていた男性が「危ない!触る!!」と自分の手をわずかな隙間に差し込んだのです。
骨折などのケガにならなくてよかったのですが、その男性いわく「ピアノに傷をつけたら弁償できませんから。」とのこと。
現実的な問題があることは間違いありませんが、ピアノを待っている人間からすると、'そのピアノ’でなければいけないわけで、傷がついたから新品を弁償すると言われても、到底満足できないわけです。
このように'自分のピアノ’を大切に扱っていただけると、何より嬉しくなってしまうんですよね。
今でもその方には感謝してます
②信じられない思い出
ピアノの搬入が思ったように進まず、とある箇所で2時間ほど立ち往生となってしまいました。
ハラハラ見守るしかなかったのですが、そのうちに・・・・
ピアノを結んでいるロープが緩み始め、グラ・・・グラ・・バターン、ガシャ!!
と嫌な音を出してピアノが倒れました。
2人の作業員が慌てて頑張っていましたが、そうなったグランドピアノを人間二人で支えることはできません。
ダイニングテーブルにぶつかったおかげで(このテーブルは割れてしまいました)、床までバタンと倒れなかったのが救いでしたが、どうにもこうにも・・・。
思い出すだけで冷や汗がでてくる思い出です
大学時代、後輩が
「実家を建て直してやっと完成したので、二階にグランドピアノを入れようとしたら、クレーンごと倒れて屋根にピアノがつきささっちゃったんですよぉ~~~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
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」
と大騒ぎしていたことがあったので、それに比べたらまだよかった・・
③後からビックリの思い出
ピアノの移動には準備に時間がかかります。
そんな時、ほんのちょっとだけ作業員の方とお喋りをすることがあるのですが・・・。
スタッフの方「転職して間が無いんですよ。」
私「そうなんですか~。音楽関係のお仕事ではなかったんですか?」
スタッフの方「カーレーサーだったんです。」
私「F1のですか????」
スタッフの方「いえ、○○○です。F3はちょっとやってました。」
私「はぁ~。すごい・・・ですね。」
(↑すごいとは思ってるのですが、あまりにも知識がなくて何のことだか理解していない私。)
その夜,実家の弟に電話で
「今日ね、元○○○のレーサーだったっていう人が来たんだよ。」
と話したところ、
「うそ!?なんて名前の人?」
と、思っていた以上の好反応がかえってきたので、気をよくした私は領収書と一緒にいただいた名刺を確認。
「○○ ○○さんだって。」
その直後、電話の向こうから弟とその友人たちの
「すげーーーーーーー!!!!!オレ、知ってる!!!」
「オレ、写真持ってる!!!」
「兄ちゃんが超ファンだったんだよ!!」
などの、歓声(?)が。
どうしてサインをもらわなかったのかと責められましたが、本当に全然知らなかったんです
まさかそんなに有名な方だったとは・・・。
後からビックリの思い出でした