1月31日 コンサート会場にてGP中の一枚。
カメラマン 藤本崇さん撮影
指揮者 齊藤栄一先生
このコロナ禍で、昨年からコンサートの中止、延期が続いています。
この日の演奏会も、本番まで残り1ヶ月を切った頃に、緊急事態宣言が再発出されるか否かの情勢となり、無事に開催できるのか、中止になるのか・・・と、悩ましい日々が続いていました。
この日のプログラムは、ヒンデミットの「ピアノ・金管・2台のハープのための協奏音楽」、ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第2番」
どちらもかなりの難易度でしたが(特にヒンデミット・・)、中止になるかならないかの状況ではなかなか精神的に追い込みをかけることができません。
やる気になって、突然、中止になるというのもかなりの精神的痛手なので、昨年の経験から、もうこの時期には「いつ中止になっても仕方がない」という気持ちで、自分を守りに入っていたように思います。
演奏会は開催すると決まっても、急な政府の要請で中止になるかもしれないという不安が拭えず、中止になったら嫌だという気持ちと、どうせ中止になるんじゃないかという気持ち。
お互い様とはいえ、演奏会前にコロナにかかっても迷惑をかける、演奏会後でも迷惑をかける、というコロナプレッシャーも加わって、悪いことはしていないはずなのになにか良くないことをしているような罪悪感、後ろめたさの攻めぎあう日々でした。
集中力の上がらないままズルズルと日が過ぎて、本番前日の夜、自分に喝。
「そんないい加減な気持ちで音楽やってきたわけじゃないだろう、私!」
腹を括って舞台に上がったら、やはりそこには喜びが詰まっていて・・・
自分で自分が何者なのかを振り返る機会となりました。
続きはまた後日