ラ・ボエームと椿姫のお稽古が始まりました。
ムジカサンタンジェロの第70回公演です。
今回もまた素敵な歌手の皆様とご一緒でき、本番が楽しみです♪
さてさて。
オペラのストーリーは現代とは違う価値観のものがほとんどなので、若い頃は理解に苦しんだりしたものですが・・・
結局はいつの時代も人間の本質は変わらないものだなぁ・・と、近頃は妙に共感している自分がいます。
オペラは総合芸術といいますが、なるほどなーと最近ますますその面白さにはまっています。
今はラ・ボエームのミミブームが来ていて、たぶん自分とは真逆の女性像だからこそ憧れるというか・・・
あんな女性になってみたいものだなーとしみじみ思うのでした。
ちなみにちょっと前まで、絶対あんなのありえない!あんな女性は嫌いだ!!と反発していました(笑)
では椿姫はどうか。
これが不思議で、自分にとってヴィオレッタさんはあまりに遠すぎる存在のようです。
指揮者の先生とヴィオレッタ談義になった時、
「あれだけの地位ある女性が、それを捨てて愛に走る純粋さが・・・」
といった話りなり、なるほど、男性とはやっぱり感覚が違うものだなーと面白かったです。
最後は死んじゃってかわいそう・・という感覚も、かわいそうなのは当然ですが!
たぶんアルフレードが戻ってきてくれて、自分が信じた愛が本物だったことを確認して死ねることの方が幸せのような気がするし・・・
そもそもヴィオレッタがアルフレードになびいたのも、自分が病気で弱っていたからであって、心身ともに健康で元気に満ち溢れていたら「10年早いのよ」で終わっている気がしちゃうんですよね。
↑この話で指揮者の先生と意気投合!
人間って弱ったり、年をとってくると、今までとは違うもの、違う世界に憧れるところがありますねーと盛り上がったのでした。
かといって元気であっても出会いが10年後だったなら。
それはそれで「老い」という現実がありますから、またまたヴィオレッタさんの心情も違っているはず。
どちらにしろ、彼女はとっても強い女性だと思うのです。
その思い切りの良さが、いかんせん成功の秘訣でしょう。
なかなか普通の人にはできないことです。
しかしながら、こんなことをあーだこーだ考えているようでは、ますますミミにはなれないこと間違いなし!
←発想がおばさんくさすぎる…純粋って難しい\(◎o◎)/!