待ちに待った調律の日
今回はいろいろなお願いをしていて、調律師・小野寺さんに特別にお時間をとっていただきました
予定時間は朝10時から夕方まで
お忙しい方なので、調律師さんには本当に申し訳ないのですが、仕上がりがとても楽しみです
音の狂いももちろんですが、今回のメインは鍵盤の調整
同じ音の連打や細かいトリルがどうにも弾けないのです・・・
なんだか鍵盤の反応が悪い
いろいろとコンディションの良くないピアノだったので、前回は前回でやることがたくさんありすぎ、今回までその部分の調整は持ち越しになっていました。
「ほら。こんなにバラバラですよ。」と小野寺さん。
わかりやすく丁寧に作業の説明をしてくださるのですが(とっても真面目で誠実な方です
)、鍵盤に同じ錘をのせていくと、ストンと底まで落ちる鍵盤もあれば、ほとんど動かない鍵盤もあります
どうりで弾きにくいわけです
さすがに、こんなにバラバラになっているとは思わなかったので、ちょっとショックでした・・・
こんなピアノで一生懸命練習しても、上達しないです
「悪いピアノで練習していた方が、本番ではうまく弾けるから!」と言う方がいますが、私はそうは思っていません
コンサートを前提にするならば、本番では確実に調整・調律されたコンデイションの良いピアノです。
和音ではここの音を響かせようとか、音色を変えようとか、常に10本の指はバラバラの力加減で打鍵しています。
状態の悪いピアノでばかり練習していると、本番で状態の良いピアノになったら突然「自分でもびっくり!」の音が出たりするわけです
これって「そもそも・・・」というレベルでおかしい話ですよね。
「良いピアノで練習していて、悪いピアノにあたったときにはそれなりに弾き方を変える。」方が、筋なはず。
どの鍵盤も均等に、繊細に、動いてくれることが演奏の第一前提です。
ですが、それがピアノの「グレード」なんですって
私のピアノが特別に悪いというよりも、レギュラーのピアノとはそこまで調整されていないのが'普通’なのだそう。
一般の方なら普通に問題は無いけれど、専門的にやるとなると苦しい・・ということだそうです
もちろん後天的な理由でもバラつきは生まれるので、調整は可能ですが、演奏家対応のグレードの高いピアノというのは、最初からそれがなされて届く。
当然ながら、値段分の違いがあるのですね
贅沢を言えばキリがありませんが、やはり良いものは良い
私のピアノの次の変身には、2日間の入院が必要なようで、なかなか簡単にはいかなさそうですが・・・