Risa’s 音楽雑記

ピアニスト 山形リサのブログです。
音楽の話を中心に、日常の出来事などを気ままに綴っています。

編曲

2007-07-27 20:58:03 | Weblog

11月のブラジル公演に向け、ピアノソロの曲を新しく準備することにしました

いろいろ考えた末、作曲家の友達に編曲をお願いすることに・・

個人的に編曲を依頼するのは初めての経験です

来月中旬に出来上がる予定ですが、今からとても楽しみ



今月は、首と手の様子をみながら過ごしてきましたが、順調に怪我も回復

今年後半戦に向けて、再始動です



オペラ的恋愛・後編

2007-07-22 10:22:59 | Weblog
さてさて、非常に実の無い話ではありますが・・・・


私が今まで一番多く観に行った事のあるオペラは『トスカ』になります。


プッチーニのオペラはよく観に行きます

わかりやすく、曲がよくて、ドラマティックなのがいいですね

トスカは長過ぎないので、私的にはそれもまたいいかな~なんて

ストーリーは微妙なのですが、勢いがあるので、十分に楽しめます


ですが、もし「自分が主人公になるなら・・・」と考え出すと、これはまた別問題で大変です

オペラの中の女性は、娼婦とか愛人とかの設定が多いですし、案外わけのわからない(意味の無い?)ストーリーだったりもするので、感情移入が難しい



歌手としてではなく、自分がその設定で生きるとしたら




オペラではないのですが、主人公(ヒロイン)になるなら『オペラ座の怪人』のクリスティーヌに興味があります

狂気の極限的な経験が、最大の魅力ですね



少し前に、『オペラ座の怪人』の映画が公開されましたが、私はそれより前作のものがタイプです。

今まで何度か映画化されていますが、そのつど傾向が違っていて、私の好きな作品は「怪人」の出生までに及ぶ人物描写の濃い内容でした

怪人を擁護しているようで、怪人のグロテスクで残虐なシーンも多々あり、好みがわかれる所だと思うのですが・・・・


私はどうにもその映画の印象が強く、絶対的に怪人派となっています


でも、自分がクリスティーヌ本人だったなら・・・・


どうなるのでしょう??
ぜひ体験してみたいものです








オペラ的恋愛・前編

2007-07-21 16:02:32 | Weblog
友達同士で「どのオペラが一番好きか?」という話題になりました


ストーリー、楽曲、長さ・・・などなど、全てを満足しようと思うと、これが案外難しい

ピアノ科ゆえに、あまりオペラを知らないというのもありますし(アリアは知っていてもオペラ全体がわからないことが多々あります)、そのうちオペラのストーリーについて大盛り上がりすることとなりました


どうやら私は「悲劇」型のオペラを好む傾向にあるよう

主人公が死んでしまうような作品がいいんですよね~~~


なぜかというと、ドラマが完結しているので、非常に気持ちよく'終わった感’があるからなんです・・・

その後しばらくは、「あの時、こういう展開があったらな~。」とか、「どうしてこうできなかったのだろう?」と想像して楽しむことができますし、なにより余計な心配をしなくて済むのです。

ハッピーエンドものは、「その後どうなったのか??」が気になってしまうんです。
あれだけ普通ではない「劇的恋愛」をして、果たしてずっとそのまま平穏な生活に収まるのだろうか??と・・・・
まだまだ一転、二転起こりそうで仕方がない

その点、悲劇物は、それが本当に崇高で唯一の'愛’だったと(オペラで言うところの)、納得ができるんですよ~


ハッピーエンド好きな友達に言わせると「自分だったらそれでいいの?!」とのこと。

う~ん、確かにそれはイヤです

でも、もし自分だったら「絶対にそうはならない!」という妙な自信があったりして・・・



「そんなのどっちでもいいじゃな~い。現実じゃないんだから~。」としごく真っ当な意見を述べる友達は、モーツアルトなどのドタバタぐちゃぐちゃ恋愛物に対しても、何の抵抗も無く受け入れることができるようです



とってもくだらない話ですが、後編「自分が主人公になるならどれを選ぶか?」に続きます

選曲

2007-07-19 23:35:00 | Weblog
ヴァイオリンソナタの選曲で悩んでいます

どの曲も普通に難しい

いいな~と思う曲は、ことさらにピアノパートが難しかったりします

フォーレも、シュトラウスも、プーランクも・・・・


初見の苦手な私は、形にできるまで結構時間を必要とします

1~2ヶ月で弾けるようになる人がほんとに羨ましい


フォーレのヴァイオリンソナタ1番

今、この曲の1楽章の出だしに始まり、全体を通しての若々しさに惹かれています
ピアノ曲のイメージとも違って、なんだかとってもみずみずしい感じ

でも、全楽章とも大変そうな雰囲気です・・・

睡眠学習で、朝起きたら弾けるようになってたらいいなぁ

念願の調律

2007-07-18 10:40:42 | Weblog
待ちに待った調律の日


今回はいろいろなお願いをしていて、調律師・小野寺さんに特別にお時間をとっていただきました

予定時間は朝10時から夕方まで

お忙しい方なので、調律師さんには本当に申し訳ないのですが、仕上がりがとても楽しみです


音の狂いももちろんですが、今回のメインは鍵盤の調整

同じ音の連打や細かいトリルがどうにも弾けないのです・・・
なんだか鍵盤の反応が悪い

いろいろとコンディションの良くないピアノだったので、前回は前回でやることがたくさんありすぎ、今回までその部分の調整は持ち越しになっていました。


「ほら。こんなにバラバラですよ。」と小野寺さん。

わかりやすく丁寧に作業の説明をしてくださるのですが(とっても真面目で誠実な方です)、鍵盤に同じ錘をのせていくと、ストンと底まで落ちる鍵盤もあれば、ほとんど動かない鍵盤もあります


どうりで弾きにくいわけです


さすがに、こんなにバラバラになっているとは思わなかったので、ちょっとショックでした・・・
こんなピアノで一生懸命練習しても、上達しないです


「悪いピアノで練習していた方が、本番ではうまく弾けるから!」と言う方がいますが、私はそうは思っていません


コンサートを前提にするならば、本番では確実に調整・調律されたコンデイションの良いピアノです。

和音ではここの音を響かせようとか、音色を変えようとか、常に10本の指はバラバラの力加減で打鍵しています。

状態の悪いピアノでばかり練習していると、本番で状態の良いピアノになったら突然「自分でもびっくり!」の音が出たりするわけです

これって「そもそも・・・」というレベルでおかしい話ですよね。

「良いピアノで練習していて、悪いピアノにあたったときにはそれなりに弾き方を変える。」方が、筋なはず。

どの鍵盤も均等に、繊細に、動いてくれることが演奏の第一前提です。



ですが、それがピアノの「グレード」なんですって

私のピアノが特別に悪いというよりも、レギュラーのピアノとはそこまで調整されていないのが'普通’なのだそう。

一般の方なら普通に問題は無いけれど、専門的にやるとなると苦しい・・ということだそうです

もちろん後天的な理由でもバラつきは生まれるので、調整は可能ですが、演奏家対応のグレードの高いピアノというのは、最初からそれがなされて届く。

当然ながら、値段分の違いがあるのですね


贅沢を言えばキリがありませんが、やはり良いものは良い



私のピアノの次の変身には、2日間の入院が必要なようで、なかなか簡単にはいかなさそうですが・・・

高温多湿

2007-07-17 11:34:10 | おいたち様

長雨が続いていますね

この高温多湿に、我が家の除湿機とエアコンはフル稼働しています


ピアノもイタチも、この季節に非常に弱く、とっても神経を使います


ピアノの理想的な室内環境は、温度16度~20度、湿度50%~60%

おイタチ達の最適飼育環境は、室温15度~22度、湿度40~65%


ということで、我が家のレッスンルームには、イタチが2匹生息しているのですが、これが人間にも良い環境なのかというとちょっと微妙・・

寒がりの私は、エアコンに弱く、こんなに暑い時期なのに、なぜか長袖を着て練習しています


ちょっとくらいなら・・・と、エアコンを1~2時間ばかり止めたところ、あっという間に1匹(クンクン)が体調を崩し、病院へ・・・


この時期、上記条件の死守が私の課題です



オーラ

2007-07-14 10:02:31 | Weblog
近所に白鵬さんが来ていました


彼の周りだけ、雰囲気が違います


相撲のことはよくわかりませんが、やっぱりすごい方なのですね。

若さと、自信と、勢いのようなものに溢れていました


目に見えない・・・とはいえ、やっぱりオーラってあるんだなぁという印象


子供の頃、青函連絡船で千代の富士と一緒になり、記念に写真を撮っていただいたことを思い出しました

当時、私は小学生。

たくさんのお弟子さんを従え、威厳たっぷりの千代の富士

今でもその時のことを鮮明に憶えているんです。

親切にしてもらったのですが、私はとっても怖かった

圧倒的な'強さ’のオーラに、すっかり萎縮してしまったのでした

さすがウルフ・・・

あの時の千代の富士も、自信、強さ、勢いに溢れていました



「勢いのある人」というのはやっぱり素敵ですね

私もあんな輝きを放てるようになりたいな

素直に感動です・・・・・



あ、感動といえばもう一つ

白鵬さんの隣に、ウィッキーさんがいたんです

すごいですよね


メトロノーム

2007-07-13 07:44:02 | Weblog
現在愛用中のメトロノーム。

BOSSのDr.Beat DB-66は、学生時代に友人(非常に優秀で、すばらしいピアニスト)から勧められ、購入しました

購入の決め手は「これでリズム練習したら、怖いもの無いよ!」の一言。
(実際、完全無比な機械音に追い詰められます。)

デジタルですが、アダプターも使えるのが気に入り、今までお世話になっています。


ところが、最近、このメトロノームの欠点が目立つように・・・


曲のテンポ設定に対応できないんです

テンポ指定が変わるたびに、ボタンを連打しなければなりません

普通のデジタルは、ボタンを長押しすると、あっという間に数字が変わりますが、このDR.Beat君にはそれがない

=120くらいの速さでゆーーーーーっくり、変化します



さすがに、これはたまらんということで、久しぶりにオーソドックスなメトロノームを求め、楽器店へ行きました。

ですが、なかなか気に入る物がみつかりません

ずーっと長くお付き合いするものですから、外見、音色ともに重要です

音の酷いメトロノームでは、練習する気にもなりません

今回はウィットナーをチョイスしましたが、私の中にあるメトロノームの基本
は幼少時代に使っていたもののようです

記憶も定かでないのに、あの形、素材感、音色を求めているんですよねぇ・・

近頃は新しいメトロノームにも慣れ、愛着が湧いてきましたが


アンテナ

2007-07-12 19:44:10 | Weblog
今年の夏、高校卒業以来の友人と再会することになりました

彼はヴァイオリニストで、京都芸術大学に進学、現在ドイツ在住です


高校の卒業間際に、お互いが音楽の道を志していることを知り、記念に一緒に演奏

私にとっては、それが初めてのアンサンブル
記念すべき大切な思い出の人でもあります


大学進学後は、全く連絡を取っていなかったのですが、この度、ひょんなことから再会のチャンスができました


だんだん同世代の音楽仲間が少なくなっていく中、頑張っている友達の話を聞けるのは本当に嬉しいことです

励みにもなり、刺激にも・・・・


今年は、本当に、たくさんの素晴らしい音楽家と出会うチャンスに恵まれました

ほんのちょっと、いつもよりアンテナを外の世界に向けてみるって、とても大切なことですね


少しずつ、自分の世界が広がっていく気がします




ジャズ

2007-07-10 20:31:36 | Weblog
9月の演奏会で初演予定の新曲ですが、どうやら4楽章形式になるようです

そのうちの1楽章のタイトルが「JAZZ」となっていました。

ドキ・・・

ちょっと不安がよぎります。

楽譜を見て、確信。

「きっとジャズだ・・・


なんというか、楽譜の音が薄いんです。
休符ばっかりですし


譜面があれば、もちろん一応は弾けますが、ジャズとクラシックではリズムが違います。

私はクラシック畑の人間なので、譜面のとおり弾いたところで所詮'なんちゃってジャズ’

しかも、ジャズといえば、アドリブ演奏=自由と思われがちですが、きちんと理論、法則があるんです。

私はそれを勉強していないので、全然わからない



とりあえず「多分違うんだろうな~~。」と思いながら、譜面どおり練習。

送っていただいたサンプル音源を聴いてみました

「・・・・やっぱり


♪(八分音符)があるからといって、全部スウィングしてはいけないようです

でも、なぜここは必要で、ここはいらないのか?ということが、さっぱりわかりません
↑心の叫び(せっかく譜面にするのなら、全部書いてください

音源にはメロディーが入っているので、まだいいのですが、実際に一人で弾いてみると、とたんに?????となってしまいます


まずは慣れから・・・ということで、初合わせに期待