最近フォックステレビで「セックス・アンド・ザ・シティ」がシーズン1から放送されている。
平日9時から。娘はこの頃8時半に寝るようにサイクルを整えられたので、ゆっくり観られる
しかし、9時半過ぎの一番のオチの時間に、夫が邪魔をする
SATCは一話完結、最初のキャリーのコラムの書き出しがテーマとなっていて、それに対する答えというか結論が最後にくるのに、ここをいつも邪魔されるのであったま来るのである
ボリュームを上げようものなら「うるさい、一度観た事のあるテレビなんだから、観なくていいだろう」と言われる。
それにもめげずに観ているのは、キャリーの恋人・ミスター・ビッグがあらためてすごい男だな、と思ったから。
ビッグは超リッチでハンサム、運転手付のリムジンに乗っている、上流階級に属するスマートな×イチな男性
1話目でキャリーに「遊びでセックスできるのは、本当に惚れたことがないからだ」と言い、「じゃああなたはあるの?」というキャリーに「なかったら、男じゃないね」と答えてリムジンで去っていった。
それからキャリーはビッグに首ったけになっていくのだ。
キャリーがビッグの部屋に自分の私物を置こうとしても、全部返してくる男。
「愛してる」と言わない男。
でも、キャリーが求めているものを的確に悟り、必要な言葉や行動を与えられる男。
キャリーが「ここでダメだったらこの人を完全に諦めよう」と思って向き合うとき、必ずビッグは応えてくれるのだ。
たとえば「自分の友達に紹介したい」と言うキャリーに「やっぱり気が進まないから行きたくない」と断って、キャリーが友達に「ビッグは来ない」と言えずにぐずぐずしているところに、颯爽と階段を駆け降りて来るビッグ。
「雨が降っているから行きたくない」と言っていたのに、雨に濡れて。
こういうことをされたら、本当に女性は離れられないのではないだろうか。
虚のなかにあるひとつの真。
それを見たくて、深入りしてしまう。
このパターンだと「キャリーは恋人にはいいけど結婚はないな、と思われる女性」だな、と冷静に見ると分かってくる。
だから、映画で2人がついに結ばれるのは奇跡だそこまでつなげる脚本の妙があったということだ。
キャリーは実に何回もビッグにひどい目に遭わされる。(NYを離れてビジネスをするからさようなら、と言われて久々に会ったら20代の女性と婚約していた。結婚後もキャリーを誘い不倫関係を続けるなど・・・)
そして最大のひどい目は結婚式当日に式場に来ない
それでも2人は結ばれるのだが
ビッグを見ていると、モテる男の条件は「勝負どころを見極めて、外さない」ことだな、と思う。
ビッグもキャリーに、全くキャリーの趣味ではないカモの形をしたキラキラバッグ(動物モチーフのキラキラバッグは上流階級の女性がよく持っているものらしいが)をプレゼントしたり、「気に入らなかったら返してもいいんだよ」とか言っちゃって、ハズすことも多々あるんですが
ここ一番の大事なところ、相手の目を見れば分かると思うのだけど、これがまったく分からない男の、なんて多いことか
夫もかつて、これをやったなあ~
わたしが2度目に振られた時に、最後に本当の気持ちを言っておきたいと思い、
「わかって欲しい、本当にあなたが好きなの」
と言ったとき、彼は
「男冥利に尽きるね」
と言った。これを聞いて、わたしは完全に諦めた。伝えるのを。
この人には真心は伝わらない。わたしはこの人にとって軽い存在だ、と。
わたしは精一杯やった。悔いはない、と。
諦めさせるための彼の手だったのかも?
しかし、そんな男と結婚したのはお前だと突っ込むとこですよ、皆さん
ほんとに・・・ああ・・・
ビッグと正反対だな~って思うのがドラマ「家政婦のミタ」に出てくるお父さん
このドラマは一話完結、謎の家政婦がその家庭のトラブルを解決して去っていく一話完結のドラマかと思ったら、ひとつの家庭のことをずっとやっている。しかも泥沼・・・。
母親が川で溺死し、遺された4人の子供の世話のためにきた家政婦のミタ。
実は母親は父親の不倫を知り、離婚を言い出されたことにより遺書をのこして自殺したのだった。
そのことが徐々にばれていき、ミタにより会社の知るところになり、父親は左遷される。
ショックを受けた子供たちは家を出て行く、というのが先週までのながれ。
今回は子供たちが父親に「お父さんはわたしたちのこと、愛してる?」と詰め寄る。
しかし父親は、本当は結婚したくなかったのに子供が出来て、実のところ子どもを本当に愛しているかわからない。
それで言いよどむ。(そこ、大事なとこ~)
そもそも結婚したくなかったのに、4人も子供つくるってどういうこと?とか、不倫相手に「もう俺には君しかいないんだ」と電話しちゃうとことか、久々にダメ人間っぷりを見せつけてくれる父親。
その姿はまるで2時間ドラマで自己の満足のために人を次々と犯罪をおかしていく犯人並みである。(ちなみに「セカンド・バージン」の長谷川博己さんです。)
みんな仲直りしてくれなきゃ自殺する、と2階から落ちた末っ子をビンタしたとこで、「やっぱり父親・・・」と安心したのもつかの間、「ほんとうに(愛しているか)分からないんだ・・・」と言ってしまうのは正直でいいのかも、ですが
嘘をつかないのは良いのかもしれませんが・・・。
(わたしの子供時代、父は父であり、母は母であった。男でも女でもなく、父と母であった。
そういうところは隠していたのかもしれないけど、それは父と母であることの責任の一端であった時代だったと感じる。
でも今は「父だって、母だって恋愛したい、ときめきたい、男でいたい、女でいたい」という気持ちを露わにするようになってきたのかも、知れない。
それが悪いとかではないが、子供としては「両親だって人間だ」ということが分かる年齢まで、自分は隠していたいと思うのである。)
勝負どころが分からない男、つまり相手が求めていることを与えられない男。
つまりそれが分からない男。
この父親は仕事では優秀のようだけど、絶対ニーズを分かって仕事出来てないよな~なんて思ったりして
さて、この父親のダメッぷりは最終回までどう変わっていくのだろう?せっかく売り出し中の長谷川さん、なんとか汚名挽回して欲しいものである。
そして母親の妹役の相武沙希さんの存在意義が今のところ全くないに等しく・・・気の毒なくらいである
ミタさんは子どもを亡くしてるな・・・と感じた。その辺の謎めいたところも、まずシリーズ1で一話完結の話をやっておいて、シリーズ2で掘り下げていく・・・という手法を取った方が良かったのでは?なんて思ったりして。
今期はNHKで「ビター・シュガー」、江国香織さん原作のドラマが放送されているので楽しみに観ている
しかし真木よう子さんがセクシー過ぎる・・・。そして39歳の女達が痛すぎる・・・あまりにひどい描かれようでは?
わたしももうすぐ39歳。世間から見ると、あんなに痛いものなのだろうか、と少々落ち込むドラマである
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