今日の月は娘と見ました。
仕事が終わって見上げた月が、下の方から欠けていた。ああ、今夜だ。マンションの下に娘を呼んで、2人で見ていました。
娘は仲良し5人のLINEグループ通話をしながら、それぞれから見える月の画像を送り合っていました。
令和〜!
武士も「おぬし、見たでござるか?」とか言いながら見てたのかな。ロマンだわー。
この月、娘は憶えていてくれるだろうか。「お母さんと、友達と電話しながら見たな〜」って。
私は小学校の頃に母と見た日蝕は憶えてます。黒くしたガラスを持ってる方がいて、そこに透かして太陽を見せてもらったこと。
なんかあまり分からなかったこと。
うちに戻ってふたりで夕飯を食べていて、娘の口から出るのはスプラ3の話ばかりで少々うんざりしながら考えた。
わたし、この子の歳の頃なにしてた?
「ねえ、お母さんはりおの歳の頃に何してたと思う?」
「え?勉強とか言うんでしょ?」
「ちがいまーす!恋してました〜‼︎」
って言ったら
「うっわ、陽キャみたいな事言う…」
って嫌な顔されました。
本が好きで好きで、しょっちゅう図書館に行ってた中学生の頃。
そしてとても好きな人がいて、その人と毎日会えた幸せな日々を過ごしていた、実にラムネみたいな青春時代よ。
あの時、わたしは本当に「胸が痛くなる」という感覚を知った。
眩しくて、よく見れないというときめきを知った。
恋だったなぁ、と思う。
ときめき。
そろそろ半世紀を生きてきて、もう「見るべきものは見つ」
という心境になってきたこの頃。
何か欲しいと思っても、美味しいものもたくさんは食べられない。洋服もぱっと見てみても、ときめくものがない。
今日、ぶらっとショップを眺めて見たけれど、ときめくものがないな…
わたしはチェックが大好き芸人なんだけど、ときめく柄のチェックがないな…
無免許更新の際の写真に写る服を選んどくか…と無難に無印のライトグレーのニットでも買っておくか…とも思ったけど、ピンと来ない…
ふらふらしていたら、レンガ色のセーターに目が行った。
こういう色、最近あんまりないよなあ…と手に取る。
レンガ色でもミックスされた糸を使ってる。
鏡に映してみたが、好きな色だ。
でも素材がウール100%ではないな〜どうしようかな、お値段は高くはない。
一度置いて周りのショップも見たけど、あの赤はやはり良い。
ときめいた、あの暖かい炎の様な赤に。また改めて来るとかも面倒。
中年は体力もないから、動ける時間が限られているのだ。ウルトラマンみたいに。
よし!と購入。
店員さんに「お似合いでしたよ、良い赤ですね😊」と言われて良い気持ち。さらに気分、アガる
お世辞かもしれないが、レジでひとこと言ってくださるだけで、嬉しくなる。単純な中年だから。
最近、元夫といた時に買った服を処分している。
この頃は娘が小さかったから、いつま時間がなくて、目についた服をパッと買ってた時代。お値段も悩むほど高いものではなく、急いで選んだからときめきも少ない。
「汚れても洗えるもの、汚れても目立たないもの、汚れてもよいもの」というのが基準だった。
そういう服を見るのに嫌気がさしたというか。
(服には申し訳ないですが…)
そんな風に雑に選んだ服を、元夫との生活で着ていた服を、見たくない気持ちが強くなってきて。
3年くらいはかかってるけど、生きた戻りつで少しずつ処分している。
それを許せる様になった、やっと。
そう思う。
ときめくもので揃えてこう。
そして要らないものは処分していこう。ときめかないものは捨てる、とこんまりも言っていたではないか。
自分の居心地の良い場所を作って行こう。
強くそう思った。
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