魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

映画「本日休診」

2012-02-19 12:12:04 | 本・映画・テレビのこと

先日、昭和の日本映画「本日休診」を久々に観た

この映画はある町の医院における日常を描いた木下恵介監督の映画である。

わたしが以前ちらっと観た時、淡島千景さん、岸恵子さん、鶴田浩二さん、三國連太郎さん、そして佐田啓二さんが出演していて、なに?!この錚々たるメンバーが出ている映画は・・・

と驚いたのですが。

三國連太郎さんは佐藤浩市さんのお父様、佐田啓二さんは中井貴一さんのお父様です。

佐田啓二さん、私はすごく好きな俳優さんで、中井貴一さんを観ていると「お父様に似てきたなあ・・・」なんてつくづく思います。

目は違うのですが、鼻から下、骨格・・・お父様の方がちょっと華奢ですかね。

佐田啓二さんは若くして車の事故で亡くなられたのです。

昔の女優、俳優さんは、品がありますね。汚いことばを遣っていても、なんか品があるっていうか。おっとりしているというか。

昔の映画の、独特の早い台詞回しが結構好きで

「スター」が「スター」と一目でわかる。そんな昔の映画、邦画も洋画も好きです。

「本日休診」は、あらためて観ましたが、いい映画です。

今の「三丁目の夕日」に通じるな、と思います。

「本日休診」なのに次々と訪れる患者、往診。それを文句を言いつつも説教したり、慰めたり、かけつけたりしながらこなしていく老先生。

指をつめるから麻酔をしてくれ、とやってきたチンピラに、一人息子が戦死し、戦友が小指を切り取って持ち帰ってくれた、その指の骨が入った小箱を振ると、カラカラと悲しい音がする・・・とその音を聞かせる。

よっぱらていたところに急患が来て、そのまま治療したのだけど、朝起きて不安になり、あわててその患者のところにかけつけるがちゃんと適切な処置がしてあった

お金のために身を売った女性が、妊娠したが胎児が死んでいて、手術するのだが治療代が払えない。気に病んでいる女性。

治療代を踏み倒して夜逃げした患者が、女性が乗せられてきたリヤカーも盗んで行き、それと女性の治療代を相殺しようと優しく提案し、指切りをする先生

戦争に行ってあたまがおかしくなってしまったばあやさんの息子を、先生は軍医を演じながらたしなめてやる。

他にもたくさんエピソードがあるのですが、貧しいながらも楽しく、助け合って生きている町のひとたちの姿を描いています。

みんなおおらかで優しい。貧しいけど楽しい。

悪いやつもたしかにいるのだけど、そいつをちゃんと叱る人もいた。

世界は単純で、優しかった。

そんなふうに感じます。

自分の中でかなり上位にくる映画です

 

「最後から二番目の恋」、「平清盛」に出演している中井貴一さん。

安心して観ていられる俳優さんです

年齢とか髪型がお父様に今そっくりなので、何かにつけ佐田啓二さんを思い出してしまうのですが

平清盛、「おれは海賊王になる」とか「ワン・ピースじゃん」と全国の人がつっこんでしまったかと思われる展開ですが・・・

自分の息子でもない清盛を、「清盛は平氏にとって必要な男だからじゃ」と、中井さん演じる清盛の父がしっかりと説得力ある演技でしめているから、この大河はもっているのではないでしょうか。

清盛の母、舞子に惚れてしまったとはいえ、親子をかばうことは自分の一族を危機に陥れるほどの大事、それをおして清盛を引き取り育てた、という説得力がなければ、清盛というドラマの根幹が揺るいでしまうわけで。

そこをしっかりと押さえられたのは中井貴一さんの演技力によると思います。

さて、海賊王を目指すらしい(笑)清盛、これから実の父の法皇の血がどう出てくるのか。

今日は「光らない君」、光源氏が「光の君」ということから逆の意味でのタイトルで笑わせますが

今はルフィのような清盛、「光らない君」である主人公はどうなっていくのでしょうか。

わたしは興味深く観てるのですが、脱落していく友達多数の大河ドラマ。

早くアラタさんがたくさん露出してくることも期待しています

「最後から二番目の恋」、良かったです。

「怒った真平君も見てみたいな」という千明。

「兄貴といるところを見て嫉妬した」という真平。

恋してるんだな・・・と思いました

しかし真平に「付き合って欲しい」と言われて、最後に他の女性と旅行に行く真平に対して

「嫉妬する気持ちがないんだよね」

という千明。そこを舞い上がって恋愛モードに入らない千明、さすが45歳(ほめてるんです)

そして真平の病気のことを知ってしまう・・・さあ千明はどうするんでしょう。

「女の人が笑ってるのっていいね」

という真平のセリフがありましたが、ホント、そうですね。

女の人は花だと思います

女性はできるだけ明るく笑って欲しいと思います。男性も、子供もそうですけどね

「恋愛ニート」もべたな展開ながら、時々良いセリフがあり、細くながら観ています。

凛と松本さん、上手くいけばいいんですが、これがまた結婚とかになればそうそううまく運ばないのが難しいところ。

1月スタートドラマも中盤に入り、これからどうなっていくか楽しみです

昨日の「白熱教室」も良かった

頭を使いながら観ないといけませんが観る価値はある番組。マイケル・サンデルっていう人がいるアメリカという国は、やっぱりすごいなと思います。

 

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