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8月最初の月曜日の朝、おはようございます‼️
今朝紹介するのはみんな大好き、安くて美味しい、餃子の並商の進化した鶏白湯です。
並商のラーメンの美味しさを語る上で、2年前に取材した並木さんの生業物語を添付します。
【千葉県でラーメン作りを生業とする職人達のストーリーP7】「並木商事@東千葉」&「並木商事グランデ@都賀」店主並木章二さん、
並木章二さんは千葉県四街道市の出身。
20歳代前半から後半にかけてプロのカメラマンとして、サラリーマンをしていました。
しかし28歳の時に会社が倒産。
若くして夢を絶たれた並木さんは、失意の中、働き口を求めて、趣味のウインタースポーツ、スノボーもやりながら、福島県のスキーリゾートで半年間アルバイトをすることを決意。
そこで配属されたのが、なんとスキーリゾートのフレンチレストランの厨房。
カメラマンとは180度違う世界に初め面食らったそうです。
でもこの時の経験が後に生きる事に。
任された仕事は、食器洗いに、盛り付けなどの裏方の仕事。
周りは同じ20歳代後半のある程度フレンチの修業を積んで、もうすぐ独立開業を目指す有望なフレンチシェフの方々。
そんな同年代に大いに刺激を受けた並木さん。
ウインターシーズンが終わって、故郷四街道に戻り、カメラマンの仕事はないので、求人誌で飲食の仕事をリサーチ。
その時目に飛び込んで来たのが、「九州とんこつラーメン幸福軒@千葉中央」の求人。
幸福軒店主の小黒武さんのPR写真がとってもカッコよかったそうです。
それですぐに電話して、面接、採用してもらったそうです。
幸福軒では、豚骨らーめんの基礎を学びました。
それとともに、誰でも美味しいものを食べた時に感じる「幸せだなあ」と言った感想。
自分が作ったラーメンで、お客さんを幸せにしたい、感動してもらいたい、そんな思いも感じたと思います。
その後、ロッキーや、「粋や」店主の小池さんとの運命的な出会いを果たす、本八幡の「かっぱ(現:だんちょうてー)」に弟子入り。
今から15年前の2003年のお話。
かっぱでは並木さんは、主に経営学、特に、ラーメン店のコンセプト、他店との店舗差別化、演出力、ネーミング、オールラウンドな着眼点などを学んだそうです。
また10歳も若い小池さんの天才ぶりを目の当たりにしたのも、新鮮だったそう。
凡人の自分には到底、追いつくことが出来ない、そんな劣等感も当時感じたそうです。
かっぱは半年間でしたが、毎日が刺激的で、充実した日々だったそうです。
その後は、居酒屋、「餃子房じらい屋」、この辺で「餃子の並木商事」の基礎が出来上がったようです。
そして独立開業を目指して、昼は工場で働き、夜はじらい屋で働く二足のわらじ生活。
38歳の時に念願の独立を達成。
2011年5月18日、東千葉に(麺)並木商事を開業。
当時から強く心の中にあるのが、「絶対に違ったものを作る」「インスパとは違う、並木オリジナル」
それはまた新たな試練の始まりでした。
全く新しい製法の濃厚ラーメンは、1日に作る量も仕込みが大変すぎて、厨房のキャパも考慮してせいぜい50杯が限界。
初日の営業は張り切りすぎて、予想以上にクタクタ。
お客さんは今までにない濃厚ラーメンとの評判が広まり、2日目もたくさんのお客さんが並商を訪問。
2日目、スープが失敗したこともあり、早めに閉店すると、お客さんからクレームの嵐。
ある意味「洗礼」を受けました。
でもその教訓が、スープの改良を生み、また「混ぜそば」という新しいジャンルのメニューも誕生しました。
「失敗は成功のもと」
並木さんは、いろんなお客さんの意見を真摯に受け止めて、参考にして来たそうです。
その集大成が現在の並木さん。
そしてまた並木さんは「人との出会い」を大切にする素晴らしい方でもあります。
かっぱ時代に知り合った小池さん、その小池さんが大事に使っていた富士見時代の製麺機、粋やが閉店した時に譲り受けたものですが、現在も大切に使っているそうです。
餃子房じらい屋で出会った店長さんとは、餃子の並木商事の店長になってもらいました。餃子を手で巻くのはかなりの技術、でも並木さんはその技を習得。いまでは1時間に180個の餃子を丁寧に手で巻けるそうです。同じくじらい屋時代に知り合った菊池さんが2016年2月に、千葉市にオープンさせた「麺屋ことぶき」にも色々と相談に乗ったそうです、ロッキーが菊池さんから聞きました。
(肉)並木商事も、知人と一緒に開いたお店。縁を大切に。
並木章二さんの人生は、苦労の連続でしたが、その苦労をポジティブに考えて、良いところを全て自分に取り込んで、並木さんの人生を進化、進歩させて来られました。
今、挫折の真っ只中にいる若い人たちに、並木さんのラーメン人生物語をお伝えしたいですね。
そんな思いでロッキーはこの生業物語を後世に伝えようと思いました。
最後に並木さんにこれからの夢・目標は?
「2018年、年内はグランデで、今いるスタッフのレベルアップを計りたいです。今後はラーメンにあまりこだわらずに、広い視野で、美味しい点心が楽しめる、アルコールも楽しめる店舗つくりもしたいです。駅前にそう言ったお店を出すのも良いかも。」
おしまい