Goto九州の旅、一日目は守護陣温泉に泊まってきました。「Goto九州」とは、九州在住者である私が3密を避けながらできるだけかつてのような旅が楽しめるのか、というマイクロツーリズム企画です。
かつてのような旅行とはいえば、毎夏は八重山旅行ですが、さすがに今年は無理ですので。
従って、近場で自家用車を使い、
1.おこもり宿
2.ホテル
3.温泉旅館
のスタイルが違う3つの宿を、ぐるりと回ろうというものです。
一日目 Goto九州、守護陣温泉に泊まる(この記事)
二日目 Goto九州、ANA熊本ホテルに泊まる
三日目 Goto九州、雲仙九州ホテルに泊まる①
つづき Goto九州、雲仙九州ホテルに泊まる②
つづき Goto九州、雲仙九州ホテルに泊まる③
政府のGotoトラベルキャンペーンが何かと批判を受ける中ですが、私は、自分で考えて自分で判断し今回の旅行を企画しました。もちろん私も楽天トラベル経由でGotoキャンペーンを利用し予約しています。
この記事はその最初の一泊目、「おこもり宿」守護陣温泉です。
Myレヴォーグで高速を使い移動すること1時間ちょい、途中のSAで昼食を頂きます。大分道山田SA、食券の販売も間隔を空けて並び、テーブル席にもパーテーションが設置されるなど、コロナ対策がしっかりしていました。
ここのレストランはSA内とは思えないサービスの良さ、そして「早い安い旨い」を提供しています。山田ラーメン550円、以前は520円でしたが、SA内のレストランであれば旨くなくても700円以上は普通に取られます。
注文は、食券を自販機でポチっとした時点で自動的にオーダーが通ります。あとは電光掲示板に「159番~ 160番~」と表示されたら料理を受け取るだけです。以前は食券を厨房に出し「呼び出し機」をもらうフードコート的な運用だったものからずいぶんと変更されています。
この山田SAの進化ぶりに、思わず「お客様アンケート」に激励のメッセージを書いて投函しておきました(笑)
さて高速を降りいつもの国道387号線を宝泉寺温泉方面へと進みます。途中、いくつもの対面通行規制があり、場所によっては大掛かりな復旧工事が行われていました。いま新型コロナウイルスで旅館やホテルは大変な時ですが、ここ大分と熊本県では先の豪雨災害によって二重三重の被害を被っています。
コロナ自粛、大雨災害、またコロナ自粛と続けば、名湯とはいえ、さすがに経営的に立ち行かなくなるお宿も出てくるのではないでしょうか。
いつもの「亀山の湯」を通り越し、さらに車で約15分ほど先にある「守護陣温泉」に到着しました。今回、亀山の湯ではなく守護陣温泉を選んだのは、そう、一度、守護陣温泉に泊まりたかったからです(笑)
亀山の湯と迷っていたのですが、Gotoキャンペーンでお安く泊まれるならばとこちらを選択しました。参考にしていたのは、こちら様のサイト。先日のインターヒル翼湯布院でも参考にさせて頂いています。
亀山の湯と比べると、設備に力を入れ高級感を演出されています。個別TV付きマッサージチェアとか、NetflixやU-Nextが観られる大型液晶TVなど、「お籠り」に特化した「日帰り温泉」にある「宿泊施設」です。
私は、九州に来るまでは「家族風呂」「貸切風呂」という文化を知りませんでした。主に日帰りで温泉を1時間ほど貸切で利用するという形態ですが、最近ではこちら守護陣温泉や亀山の湯のように「日帰り温泉施設」に「宿泊施設」を増設したお宿というのが増えてきました。
従って、日帰りの「貸切温泉」を知らない人が「旅館」だと思って宿泊すると期待を裏切られます。「貸切風呂」に「宿泊施設」が付いたと分かっている人にとってはこちら守護陣温泉が「ハイクラス」だと理解できます。
亀山の湯もそうです。普通の温泉旅館だと思って行くと「フロントに笑顔がない」とか「ゴミが持ち帰りなんて信じられない宿」という評価になります。
もちろん、旅館業としての許可を得て営業しているのですが、主体は「日帰り貸切温泉」です。従来のような旅館の上げ膳据え膳とは全く違う宿泊文化だと思ったほうが良いでしょう。
そういう目線で見れば、守護陣温泉はまさに「ハイクラスプレミアムステイ」と言える設備を用意されています。
夕食、朝食とも全て持ち込みです。テーブルの上にはフリードリンクとしてワインの小瓶と、お茶などのペットボトルが数本。近所に気軽に行けるごはん屋さんはありませんので、基本、全て持ち込みです。
私たちは、「クレハ」のテイクアウト弁当を用意しました。
2,000円と、レジ袋代金が別に5円必要です(笑)
税込み価格でお安く提供されていますが、一流レストランのお持ち帰り弁当で、ちゃんとメニューも付いてました。酒飲みの夫婦であれば、おひとつで充分でしょう。
そして、なんと言っても私たちの目的はこの温泉です。
亀山の湯と同様、ボタンを押せばどばっと温泉が供給されます。約6分で満杯に、あと小一時間ほどジョロジョロと源泉がかけ流し状態になります。とにかくものすごい勢いで源泉が供給されますから、この広い岩風呂があっと言う間に満たされます。さらに毎回入るたびにお湯を入れ替えてもOK。どばっと満たして「はぁ~」と入って風呂の栓を抜く、なんと贅沢な、いやもはや背徳的な行いと言えるのではないでしょうか(笑)
供給される源泉は、44℃くらい。浴槽中央で41℃から42℃くらいになります。この季節はぬるめで長めがお薦めです。温泉の質はクセもなく臭いもほぼ無し、亀山の湯と変わらない感じでした。
フロント脇には、守護陣温泉の全体マップと利用中パネルが掲示されています。
今回泊まった「西の一」と、「西の三」は宿泊者専用に改装されていますが、以前はそこも「貸切湯」の一つだったため、お風呂場自体は新築ではありません。貸切風呂に新しく宿泊棟を増設した形になります。
敷地内にはフロントと貸切湯の休憩所くらいしかありません。休憩所はロビーのようなものではなく倉庫と兼用です。このあたりにも旅館との違いがあるので、知らない人たちから見たら「だまされた感」があるやもしれません。
あと、敷地内にはたくさんの掲示物があります。一番は「頭上注意」、至るところにありますが何回も頭をぶつけました(笑)
そして、部屋の中にも「~しないで下さい!!」系の注意書きが多いのも、人によっては息苦しさを感じるかもしれません。たくさんの注意書きを端から順番に読んでいると、「あぁ今まで色々と戦ってきたんだろうなぁ」という感が湧き上がってきます(笑)
とはいえ、お籠りしてしまえば、とても良い設備と湯量たっぷりの温泉を、誰にも気兼ねすることなく満喫でき、これがこのスタイルのお宿の最大のメリットです。
しかもこちらのプランはチェックインが15:00からチェックアウトは翌日13:00とロングステイ、つまり夜、朝、昼と三食持ち込めば完全なお籠りステイが完成します(笑)
私たちは九州各地でいくつもの「日帰り温泉」を利用しているし、宿泊も「亀山の湯」で経験済みなので、とまどいはありませんでした。
似たスタイルの「亀山の湯」と比べると・・・
・価格が安くて新築棟の亀山の湯が一番(コスパが良い)
・守護陣温泉のハイクラスのお部屋の設備はずば抜けて良い
・滞在時間が長い守護陣温泉のプランは貴重
・温泉はどちらも質が良く豊富
・守護陣温泉の岩風呂は過去最大級の広さ
・敷地の整地や手入れは亀山の湯のほうが良い
・秘境感、秘湯感を味わうなら守護陣温泉
という感想でした。
要は、このようなお宿ではどう滞在するかで評価が変わると思います。部屋の中で酒飲んでトランプしてるだけなら亀山の湯、夫婦それぞれ好きなこと、好きな本、ビデオを個別に楽しみたいなら守護陣温泉、という感じではないでしょうか。
※マッサージチェアのTVではネトフリなどは視聴できません、一般放送だけです。
<今日の3密、2m以内で接触した人たち>
テイクアウト弁当の受け取りで3分未満、SAレストランの受け渡しで1分未満、SAのパン屋さんのレジで1分未満。
お宿の人との接触はフロントで3分未満、掃除の人と挨拶で1分未満。他の宿泊者との接触は無し。全員マスク着用。3密はナシ。
旅行日:2020年8月10日
Goto 九州の旅、二日目に続く
行ってみたいねー。
新館石風呂のお部屋に泊まられたのですね!
私も再訪する際はこっちにすると思います。
感想は共感できるものばかりでした。注意書きの辺りは特に(笑)
雲仙九州ホテルも気になっている宿ですので、そちらの記事も楽しみにしております(*^^*)
亀山の湯(新棟)と、こちら守護陣は、それぞれ使い分けが出来そうですね。