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Echo Auto レヴォーグにWi-Fi環境を

2020年10月03日 | カーライフ

来た!あたらしいガジェット、Amazon Echo Auto こんにちは の続き。


Amazon Alexa端末 Echo Autoの導入に伴い、車内のLAN化、レヴォーグのインターネット環境を見直しました。

私は以前から、スマホのテザリングを利用しカーナビを接続しています。
これは渋滞情報データの取得のためです。VICSなどで消費するデータ通信量はわずかなので、これまではスマホのテザリングで事足りていました。

Echo Autoは、それ単体では動作せずスマホのAlexaアプリと連動させなければなりません。Alexaアプリはインターネット側にオーダーし、楽曲などをダウンロードしてくる形になりますから相当のデータ通信量が予想されます。
私はAndroidスマホのZenfone6を、2枚SIMのDSDSで運用していますが、IIJmioの3GBメニューなので、新たなEcho Auto用のデータ通信の追加は負担が大きく、別にモバイルルーターを経由させようと考えました。

もうそろそろ解約しようかなと思っていた、OCNモバイルoneの1GB/月SIMがあります。これをモバイルルーターで運用し、ZenfoneはそちらにWi-Fi接続させようと思います。

しかし、モバイルルーターの場合、当たり前ですが外に持ち出すことを前提にバッテリーで駆動していますので、車のエンジンスタートと連動させるのが難しそうです。乗り降りするたびにルーターの電源をオンオフしなければならないのは大変煩わしいことです。

ネットで車載モバイルルーターについて調べていくと、ある懐かしい名前を見つけました。docomoの「モバイルルーターL-09C」です。
こいつはもう10年近くも前に「ある環境下になるとWi-Fi電波を発しなくなる」という重大な欠陥を抱えており、それを数々の検証から証拠を積み重ねて当ブログで公開したところ、当時のモバイル通信界隈(笑)から結構大きな反響がありました。

今となってはバグはもうどうでもいいのですが、実はこのL-09Cにはある「特技」があるそうで、今でもまだ重宝されている現役ルーターのようです。
その「特技」とは、特殊な給電方法を使えばバッテリーを外していても常時Wi-Fiルーターとして稼働できる、というものです。モバイルルーターの「バッテリーレス」運用ですね。
もしそうならば、エンジンキーと連動したWi-Fiルーターの起動終了が実現できます。あのルーターにそんな特技があったのか。L-09Cよ、おまえ見直したぞ(笑)

さっそく、L-09Cを引っ張り出します。2台あってとうに売り払ったかと思ったけど、「裏ブタにマジック書きがある」と付箋が貼られて買い取りを拒否された1台が家にまだ残っておりました(笑)

何年か振りに充電を開始します。このモバイルルーター、充電時間が長いことでも不評でした。一晩充電させたけど、あれ、起動しませんよ? 死んだのかと思ったけど、Wi-Fiアナライザーで見たらちゃんとSSIDを発信していますよ? 

おかしいなと思ってググったら「液晶が点きませんが」とか「薄くて読めませんが」と注釈が着いたL-09Cがメルカリ等でたくさん出品されています。

要は、元から薄くて見づらかったL-09Cの液晶は、経年劣化によりまったく表示しなくなりましたが、ルーター機能としてはまだ正常に動作しているようなのです。

液晶が見えないとルーターがいまどのような状態なのか判別できませんが、私にはかつてドコモを追及した時に記録しておいた多くの資料が残っており(笑)、 自分のブログを見ながら、時にはアナライザーで確認しながら、再設定すること小一時間、無事にWi-Fiルーターとして復活させることに成功しました。

L-09Cのバッテリーは外して、OTGハブを経由し、USBケーブルで給電。ルーターとしても正常に動作しています。


ルーターの検証ができたので、これらをレヴォーグに持ち込みます。

では、エンジンスタート。スタートボタンをプッシュ、そこから10秒ほどでL-09CからWi-Fiが発信されました。

Zenfone6は、Wi-Fiの接続履歴から自動でL-09CのSSIDに接続します。同様にZenfone6とカーナビもBluetoothで接続されました。スマホは、MacroDroidで「L-09CのSSIDに接続した時にAlexaアプリを起動」にしておきます。

ルーターL-09Cへの給電は、グローブボックス内に引き出されていたCarPlay用のUSBポートを流用しました。エンジンスタートでナビに電源が投入されると、そこからルーターへも給電が開始され、バッテリーレスでも無事に稼働しました。


これでEcho Autoを使う準備は完了です。

「アレクサー、ドライブミュージックをかけてー」で問題なく動作しました。


エンジンスタート(ACCオン)でルーターの電源が入りWi-Fiスタート、エンジンオフでWi-Fi停止。車と完全連動の車内LANが構築できました。
モバイルルーターの液晶は点きませんが、エンジンキーと連動しWi-Fiを発信停止をしてくれれば、特にステイタスを確認する必要もなく、そのままグローブボックスの中に放り込んでおきました。

しばらくこれで運用してみたいと思います。

L-09Cよ、あの時はずいぶんと苦労させられたけれど、これからは仲良くやろうな(笑)

<参考>
L-09Cをバッテリーレスで給電するOTGハブ 「4番PINとGNDを68kΩで短絡できるタイプ」このハブであれば、モードスイッチは2で。Amazon 850円(2020年9月時点)


SD 充電可能 OTG3モード スイッチ付き クアトロハブ 4ポート ハブ スマホ タブレット用 パソコン CUATROHUB


<参考にさせて頂いたサイト>
SUBARU FAN 「スマートループを使うためにWiFiルーターを車に設置してみた」
楽 -incredibly enjoyable- 「ジムニー/WiFiルーター L-09C」
技術畑の回想録「L-09Cバッテリーレス運用方法」

どうもありがとうございました。


<Echo Auto Tips> (随時更新)

・Echo Autoを経由すると、Alexaアプリはバックグランドでも応答しました。
・スマホがスリープ画面になっていても音声操作に反応しました。(スマホ画面はスリープのまま)
・スマホ側でAlexaアプリが立ち上がっていない時にはEcho Autoは接続されません。またスマホでアプリを立ち上げた際に「私は運転者ではありません」をタップする必要があるようです。無いようです?
・Echo Auto からAmazon Musicで曲をリクエストすると、インターネット経由でダウンロード再生します。スマホAmazon Musicから曲を(オフライン)再生すると、Echo Autoとは排他的になります。
・Echo Autoでオーダーしたニュースや曲でも、ステアリングリモコンからの操作が可能でした(スキップ、ミュートなど)


Echo AutoはMUSICカウントフリーSIMで  へ続く。


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