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嬉野温泉、うれしの元湯に泊まる

2021年08月14日 | 旅行、蕎麦と温泉

嬉野温泉「うれしの元湯」に泊まってきました。予定では県内で3泊して長崎か熊本の予定でしたが、お盆休み直前になってまた新型コロナウイルスが感染拡大傾向にあったため、お籠り宿の「うれしの元湯」の1泊だけの短縮旅程となりました。


うれしの元湯では「特別室」に泊まりました。何か特別ってほどではなかったのですが源泉を引いた部屋風呂が大きいと聞き、今回はその温泉を目当てにして行きました。

部屋からご紹介します。
603号室「特別室」、玄関から入ってすぐの板の間が広いです、右手にクローゼットとトイレがある以外、テーブルや調度品はありません。


玄関を上がって右手に独立したトイレ、広めで清潔です。


奥に進むと12畳の居室、テーブル以外に取り立てて設備はありません。

奥の窓下にテレビ、その両脇の隠戸に浴衣や金庫がありました。入室時になぜかここへ布団が二組敷いてありましたが、下げてもらいました。
リビング左側に4畳ほどの廊下があり、その左側が寝室でベッドが2台。小さめで危うく落ちそうでした(だから畳に布団が敷いてあったのか??)


寝室の奥に茶棚。居室から離れたこの場所になぜお茶と冷蔵庫?・・・このレイアウトでピーンっときました。

寝室左側の引き戸を開けると「玄関」と「ドア」がもう一つあって外廊下に繋がってます。そうなんです、この「特別室」は普通客室2間を繋げるように改装したものなので、寝室に玄関や茶棚があったりと、改装前のレイアウトを偲ばせる構造になっています(笑)

館内レイアウト図です。


6階を拡大。3つの特別室にはそれぞれ開口部が2つあります。


私たちの泊まった603号の隣に605号室があります。以前は恐らく7部屋あったものを3つの特別室に繋げたのでしょう。603号の部屋のクローゼットに「607」と今は無き部屋番号がかかれたハンガーがありましたので、間違いないと確信しました(笑)

寝室から廊下を挟んで浴室があります。
脱衣場は4畳ほどの板の間、ビジネスホテル程度のアメニティ。ちなみにタオルは大小2セットずつありました。大浴場にはタオル類はないのでこちらから持参する仕組みです。


さて、お目当ての浴室です。

縦2m、横1.4mほどの浴槽にお湯が張られていました。浴槽中心付近で温度を測ると41℃。源泉は95℃くらいあって加水して予めお湯を張ってくれています。

洗い場はカランが一つ、浴室自体は2mx3mと広めになっています。


湯気がすごかったので窓を少し開け換気しながら撮影しています。

源泉の温度が高いので加水はやむを得ないのですが、せっかく、こちら「元湯」は自家源泉を保有し各居室まで引いているのに、源泉のみを楽しむことができないのが残念です。

試みとして源泉の濃度を高めようと、夜、風呂に入ったあとに栓を抜き浴槽の3分の1くらいまで水位を下げてから源泉をたっぷり溜めたところ、浴槽の温度は55℃となりました。ここから明朝までの約6時間を放置したのですが、47℃と思ったより下がりませんでした。
この広い浴槽一杯に源泉を溜めると、加水することなく適温に下がる頃にはチェックアウトの時間が先にやってきます(笑)
成分表等によると自家源泉は94.5℃あって、浴槽の蛇口付近で計ったら、上限60℃に設定してある温度計が速攻で振り切れました。たぶん蛇口でも70℃から80℃くらいあるんじゃないでしょうか。

それでも翌朝は源泉濃度が上がったので、だいぶ「ぬるつる感」を楽しむことができました。

大浴場は2F、内湯(大)と外湯(小:左手奥)

同じ源泉を利用しており(加水湯音調整)、部屋より割と「ぬるつる感」がありました。

タオル以外のアメニティは大浴場の脱衣室にもあります。滞在中3回利用しましたが、誰とも会いませんでした。

(誰も居なかったので撮影しましたが、撮影してからドアに「浴室内での撮影はご遠慮ください」と書いてあるのに気付きました、ごめんなさい)

館内の案内図。


こちら「うれしの元湯」には、「名工の湯」という立派な貸切湯があるそうですが、私たちは利用せずでした。その貸切湯に続く渡り廊下に喫煙所が一か所、24時以降は玄関前に移設されるそうです。


晩御飯は「うれしの元湯」から徒歩一分にある系列店のイタリアンで。


私たちが泊った「うれしの元湯」、あと「ホテル華翠苑」と「ハミルトン宇礼志野」が系列のホテルになり、こちら「モンテ・スッテラ」もグループ経営なのでワンドリンクサービスや宿からの送迎もあるようです。
加えて「うれしの元湯」の敷地内には日帰り温泉施設「百年の湯」があり、こちらもグループ経営なので宿泊者は浴衣を着て行けば無料で利用できます。(私たちは利用しませんでしたが、結構多くの地元民?が来ていたようです)

夫婦での夜の外食はおよそ2年振りになるでしょうか。

こちらもほぼ貸し切り、2時間ほどゆったりと滞在できました。

翌朝は、宿で頂きました。

嬉野茶を使った茶粥と、温泉豆腐くらいがご当地らしいもので、あとは旅館の標準的な品揃えです。なんとなく茶粥を選んでしまいましたが、白ご飯にして嬉野茶でお茶漬けにしたほうが良かったかも。お茶はとても美味しくて二度三度とお代わりを頂きました。

全体的に空いていることもあり、予め1時間のレイトチェックアウトをお願いしておきましたので、朝食後もゆっくりと温泉を楽しむことができました。
「うれしの元湯」は、以前の「元湯白珪(もとゆ はっけい)」のイメージをそのまま継承しつつ、自家源泉を持つ有利さを前面に押し出したリーズナブルな料金体系を取っています。
嬉野温泉全体の中ではミドルクラスに位置すると思われますが、フロントや食事処を含めてスタッフの対応は着かず離れず自然体で気持ちの良い滞在になりました。

あえて挙げればもう一工夫、「特別室」らしい調度品や設備を設えて欲しいですね。玄関が広いのに荷物台一つない、テレビが窓下でサイズも小さめ、タオルハンガーやウォーマーもない、茶棚や冷蔵庫はベッド脇に置かず居室へ移すなど、そうコストをかけなくても実現可能な工夫がいくつかあるように思いました。
また、せっかくの大きな浴槽、源泉そのままが利用できる方式を取ればなお良しだと思います。

うれしの元湯 1泊朝食付き、おとな二人で33,000円。そこから地域支援クーポンで10,000円引き、レイトチェックアウトが1時間でプラス2,700円とあと入湯税150円x2、合計で26,050円でした。
他に支援クーポンで4,000円分頂きましたので、いつもの「うなぎ」を買って帰りました。

ちなみにチェックアウトした11日から、当地ではずーーっと大雨が続き、大雨特別警報が発令されてしまいました。ライブカメラで見てみると、嬉野から武雄方面でも被害が出始めているようです。早くこの大雨が治まりますように。

旅行日:2021年8月10日


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