たびたび訪れる熊本県は麻生釣(あそづる)温泉の「亀山の湯」に行ってきました。いつもは旧館になる離れを利用してきたのですが、2017年末に敷地内に新築の離れが完成していましたので、そちらのほうにも泊まってみたいと考えていたところ、この三連休にひょいと空き室が出ていたので予約しておきました。
新築の離れは、従来の離れの右手奥に5軒、独立して建てられています。外観は旧館に比べるとあまり赴きはありませんが清潔でまだまだ新築の臭いがします。また駐車場も各戸に独立して用意されています。
私たちが泊ったのは、洋室一間のタイプ。楽天トラベルやじゃらんでも予約できるようになりました。一泊二日食事なしの素泊まりで18,000円。従来の離れは14,000円だったので少し高くなりましたが、なによりまだ築浅、扉や建具なども良いものが使われており、また掃除も行き届き全体的に清潔感があり快適に過ごすことができます。
※素泊まりですが、簡単な朝食としてパン4つとジャージー牛乳が用意されています。また宿泊料とは別に入湯税一人150円が必要です。
室内は、ツインベッドとリビングにテーブルや湯沸かしポッド、テレビなどがあります。
湯飲みやコップはありますが、食器類やお箸のたぐいはありませんので持参する必要があります。
室内には冷蔵庫(冷凍室)電子レンジ。
そして新築にはユニットバスタイプの内風呂が用意されましたので、寒い季節でも安心して利用できます。ただし内風呂は温泉ではないとのこと。
またトイレも最新式のタイプです。入ったら照明が付き便座が上がったりする全自動タイプです。新館の離れは全体的に設備は良いものを使っていますし、網戸などもしっかりしており、窓の開け閉めや出入りの際に気を付ければ室内に虫は入ってこないでしょう。旧館のほうは、どこからとなく色々な虫が・・・。
アメニティは旧館と同じく歯ブラシやタオル類、浴衣に羽織もあります。ただし足袋、靴下はありませんしスリッパがないので、機内スリッパみたいなものを持参するほうが良いでしょう。
そして、温泉は露天風呂が各戸にあります。
杉の板壁に囲まれた庭に屋根付きの露天風呂があり、いつでも好きなときに好きなだけ温泉を楽しむことができるのが、ここ亀山の湯の最大の楽しみです。ただ、ヒノキの浴槽は旧館より一回り小さいサイズになっています。敷地も広く湯量も豊富なのになぜ? とは言え一人二人で入るには十分な広さです。また温泉の供給は、亀山の湯ならではのどばっと熱い源泉が一気に投入されます。この日、源泉だけだと45℃くらいで熱すぎたので少し水を加えましたが、浴槽一杯に温泉を満たし、少し時間をおけばすぐに42℃くらいまで下がります。心に余裕がある人は、水を足さずに冷めるまでじっと待ちましょう(笑)
なお、旧館であったように100円玉を投入する方式ではなく、室内のボタンを押せば温泉がどばっと供給されます。浴槽が一杯になるとじょろじょろとかけ流し状態になります。
温泉の質は、変わらず、ほぼ無色無臭。やや硫黄臭はするものの、とろっとした感も無いしクセはありませんから、硫黄臭や湯の華が好きな方には物足りないかもしれません。しかし湯上りはすべすべ、なにより豊富な湯量、使い放題かけ流し放題です。
板壁に囲まれているため見通すような解放感はありませんが、その奥に広がる山林からウグイスなどの鳥の声が流れるのを聞きながらのんびりと温泉を楽しみました。
惜しむらくは、露天風呂のある庭は砂利敷きになっており、椅子やテーブル、サンダルすらありません。ちょっとしたバーベキューセットでもあれば楽しみ方も増えるんでしょうが、これは防火、安全面からみたらやむを得ないのかもしれませんね。ちなみに室内での調理は従来通り禁止になっています。電子レンジで温める程度しかできません。
しかし施設内には、日帰りでも使える「地獄蒸し」の窯があります。すこし前から完成していたのですが私たちは一度も使ったことはありません。宿泊者は無料で使えフロントではザルも貸してもらえるようです。野菜や鶏など食材を持ち込んで蒸気で蒸して部屋で頂くのも良いかもしれませんね。
敷地内の至るところから、蒸気が噴出しています。湯量が豊富な証拠ですね。
帰りは、岡本とうふ店へ寄り、阿蘇を抜け道の駅阿蘇で食材を買って帰りました。
雨模様だった空も、だんだんと回復し明るくなってきました。
往路は、日田からナビの言うまま一般道を走ったら、狭隘な山道に連れていかれ大変な思いをしました。あとで地図を見ると県道704号(菅原戸畑線)というようですが、離合困難なつづら折りの道に、久々に引き返そうかと思うほどでした。(だがストビューカーは走ってるのよね)
よって帰り道は確実に分かっているいつもの道だけを走ります。
道の駅阿蘇は、JR阿蘇駅に隣接しています。駅前の駅ですね(笑)
途中、阿蘇外輪山の展望台からレヴォーグを一枚。WRブルーは、天候によって色々な青を表現してくれます。
後ろに立つのは、WRブルー色の浴衣を着た妻です(笑)
一泊二日、誰にも邪魔されず静かにひたすら温泉だけを楽しむことができました。また来たいと思います。
旅行日:2019年7月14日
以降も時々通っています。
やっぱり「亀山の湯」だな、素泊まり露天風呂の楽しみ
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