夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

武生旅行~越前和紙編1~

2024年12月28日 |     (北陸)
武生駅からバスに乗って30分、越前和紙の里へ行きました。
1500年もの伝説が受け継がれる越前和紙。
古くから上質な和紙の産地として今立五箇(大滝、岩本、不老、新在家、定友)の地区が知られています。
昔ながらの町並みで、あちらこちらに紙漉き工房が点在しています。

紙祖神 岡太(おかもと)神社・大瀧神社
和紙の里バス停からは約1km。
のんびりと静かなまち歩きを楽しめます。






バス停から15分ほど歩くと、神社に到着です。


岡太神社は5世紀半ばに創建され、この地に紙漉きの技を伝えた女神「川上御前」を祀っています。
昔々、この地を流れる川の上流に美しい姫が現れ、里人たちに紙漉きの技を教えました。
この姫を「紙祖神 川上御前」とあがめ、代々紙漉きの技を伝えてきたそうです。

大瀧神社は6世紀末から7世紀前半の創建。
川上御前を守護神として奉り、十一面観世音菩薩を本地とする神仏習合の社を創建し、大滝児権現として別当山大瀧寺を建立しました。
中世には白山信仰の霊場として栄え、境内には七堂伽藍が建ち並び、隆盛を極めたそうです。
しかし明治時代に発令された神仏分離令により、大滝児権現は大瀧神社に改称しました。

大きな木が立ち並び、厳格な雰囲気です。




岡太神社・大瀧神社の社殿です。
やはり雪国。雪囲いがされていました。


雪囲いを外した姿がこちらです。


こんな不思議な形の社殿は見たことがないです。
すごい迫力で、一度見たら忘れられない形です。
本殿の屋根を拝殿に連結させた複合社殿という珍しい構造です。
本殿と拝殿は国の重要文化財に指定されています。
彫刻は建物全体に施されているようです。

拝殿額も見事な龍の彫刻です。


ここは下宮と呼ばれていて両社が祀られています。
両社共有の社殿です。
この奥の山頂付近には奥の院と呼ばれるところがあり、岡太神社や大瀧神社それぞれの本殿があるそうです。

葵の御紋に鳳凰の彫刻










床下の組物も複雑です。
これに支えられているなんて、すごい設計ですよね。


雪囲いで全体の彫刻が見られないのが非常に残念でした。
この時期に来たのが悪いのですが…

大瀧神社は神仏習合の名残を残す神社で、神式の行事が行われる一方で、仏式の行事も行われているのだそうです。
毎年5月には春の例大祭が行われ、神輿が五箇地区をめぐるそうです。
神輿殿の中に神輿が納められています。


苔がとても美しい神社です。




境内には十一面観音堂があります。
まさしく神仏習合の名残ですね。


今回訪れたのは下宮のみだったので、いつか奥の院にも行きたいです。
ここからは片道40分ほどかかるそうです。
その時はこの社殿の全体を見たいです。

岡太神社・大瀧神社(福井県越前市大滝町)

コメント
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