続いては、須玉町若神子に鎮座“三輪神社”境内にある巨石・霊石の紹介です。前回紹介した若神子諏訪神社から南東方向に1キロ
幹線道路から少し入った住宅と住宅の合間に田畑が広がるそんな風景の中に三輪神社は鎮座しています。
貫が少々細めの石製台輪鳥居です。正徳二年五月建立
境内と拝殿
祭祀:大美和大物主大神
(山梨神社庁紹介項でも大物主の前にわざわざ“大美和”と付けるのは何か意図はあるのでしょうか?)
末社祠群 右端の石棒みたいなものが気になります。何を祀っているのでしょう?
ご神木
境内でまず一番気になったのがこの巨石遺構です。
併せて丸石神が祀られているのですがこの遺構の正体は…。☞こちら
続いて境内には拝殿を挟んで左右に何やら謂れのありそうな巨石が二つありました。
拝殿に向かって右手にあった、如何にも謂れのありそうな巨石ですが結局WEB調査だけでは、何の回答も得られませんでした。
もうひとつ左手にあったもの
大きさは1.5メートルほどです。WEB調査では“牛石”と、ありました。
確かに牛が横たわっている姿に見えなくも無いですが…。
もうひとつここには、とても貴重な山梨県指定有形文化財に登録されている石幢があります。
三輪神社六地蔵幢(ろくじぞうどう)
大きさは、安山岩製の高さ3mほどです。六地蔵幢は供養塔の一種で、地蔵信仰の流行・発展に伴い、山梨県では室町時代以降盛んに作られるようになりました。禅宗と共に中国からもたらされた建築様式を中台(ちゅうだい)・笠の内側などに取り入れた「甲州型」とも呼ばれる秀作が峡北地域を中心に見られます。この六地蔵幢は「甲州型」の典型的なもので、六地蔵像が刻まれた龕部(がんぶ)は特に入念に作られています。幢身には「永享七(1435)年甲寅十月十六日」の銘と「西連坊 並一結衆」と刻まれ、念仏行者西連坊と地域住民多数がこの六地蔵幢を建立し供養を行ったことがうかがわれます。 ☞北杜市の文化財紹介より一部抜粋
殆どWEB上では、取り上げられてはいませんが北杜市、韮崎市にかけての郷社クラスの小さな神社には、興味深い謂れやそれにまつわる巨石・霊石などが何気なく祀られて、氏子達に大事にされて来ているのが感じ取られ実に興味深いです。
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