さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今日の僕はさっちゃんに対して優しい気持ちがぜんぜん持てませんでした

2020-06-25 23:52:28 | 気分や思い
今日の僕はさっちゃんにとっては悪い夫でした。
朝から晩まで、さっちゃんを虐めていたようなものです。

どんな虐めだったか、事細かには書きませんけれど、まあだいたい次のような事柄です。
●さっちゃんに向ける顔の表情が一日中冷たい。
●一日中纏わり付いて来るさっちゃんを体をぶつけるようにして遠ざける。
●怒って僕をぶって来る(ぜんぜん痛くはない)さっちゃんの手を強く払う。
●突っ張り棒で開かないようにして洗面所に立て籠もる。
 →1回は幕営用マットを持ち込んで、不貞腐れて寝て、
  もう1回はお茶1杯をゆっくりと飲み終わるまで雑誌を読んでいました。
●「うるさい!」「あっち行け!」「何でそんなことするの!」、、、、大声を上げてさっちゃんに怒鳴りつける。


他にも思い出せない酷いことをたくさんしてしまいました。
何よりもいちばん酷い仕打ちはさっちゃんに向ける僕の表情の冷たさだったように思います。
どうして今日は一日中こんな感じであり続けたんだろう? 
僕自身にもそれはよく分かりません。
やってる僕自身の心境はと言うと、反抗期だった中学生の頃の心境に似ているように感じました。
さっちゃんに悪いことをしてるなぁ、こんなことしたら駄目だよなぁ、とは分かっていてもやっちゃうんです。
これまでもそんなことはしょっちゅうありましたけれど、一日中続いたことは初めてですね。

さっちゃんに食べてもらう時の介助とか、トイレや着替えでの介助はいつもと同様に行いました。
そんな時にさっちゃんを怒らせてしまうと大変ですからね。
そこには僕の打算が働きます。
散歩にも一緒に出かけて歩きました。
ずうっと手をつないで歩きましたよ。
さっちゃんの長所は嫌なことも引きずらずに忘れてしまうことですから。

夜の11時ころまで、僕の不穏は続きました。
さっちゃんの寝巻きへの着替えを強引に力ずくでやってしまったのが、今日最後の虐めでしょうか。
本当にこれは僕の「不穏」ですよね。
冷静に自分を見つめる、そんな自分も常に居たのですが、さっちゃんに対するとどこかに吹っ飛んでしまっていました。

原因のひとつは欲求不満の蓄積だと思います。
もちろん多々ある原因のうちのひとつ。
例えば、山の自然へ浸りたい、そんな欲求が高まって来ています。
登山を始めて以来40年間ほどで、こんなに長期間山に入らなかったことはありませんね。
さっちゃんと山へ行くと、いろいろなストレスがかかるので僕自身はなかなか自然に浸ることができません。
緊急事態解除後、もう何回山登りを計画しようと思ったことでしょう。
でも、さっちゃんと行くのは余計に心労が蓄積されそうで、二の足を踏んでしまっていたのです。
もうそんなことを言ってる場合でもないようです。
僕の心が山の自然に飢えきっていて、心が疲れて癒しを求めているようなんです。
とにかく1回、山へ行こう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする