「かぐや姫の物語」
監督 高畑勲
主演 (声)朝倉あき
(物語)今は昔、竹取りの翁というものありけり。ある日、翁がいつものように竹を切っていると、光る竹があった。不思議に思って近づくと、その根元からいきなり筍が伸びてきて、その光る先端から女の赤ちゃんが出てきた。
天からの授かり物と直感した翁は、家へ赤ちゃんを連れて帰り大事に育てたが、赤ちゃんはわずかの日数の間にぐんぐん大きくなっていった。近所の子ども達は、その様子を見て「たけのこ、たけのこ」と囃し立てながらも、みんなで仲良く遊びながら楽しく過ごす毎日だった。
そんな折、翁は再び光る竹を見つけ、金や数多くの反物を手にする。「これは、天が姫を幸せにすることを願っている」と考えた翁は、手に入れた金を元手に都へ移り住むことを決意する…。
◇ ◇
記事の連投です。
「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」や「アルプスの少女ハイジ」「母を訪ねて三千里」などの名匠、高畑勲監督の14年ぶりの新作です。一般には宮崎駿監督より知名度は低い感じがしますが、一作一作、常に最先端の表現を模索し続ける、偉大な演出家だと思います。
今回、「竹取物語」を題材にすると聞いて、またリスキーなチャレンジを…と思っていたのですが、筆致を活かした絵作り、役者の演技を活かして、声を先に録音する「プレスコ」方式の採用(日本のアニメでは絵を先に描き声を後で録音する「アテレコ」が主流。高畑監督は「おもひでぽろぽろ」で一度経験済み)など、技術的な工夫に加えて、物語においては、かぐや姫の心情を丹念に、きめ細やかに描いていくことで、二時間の作品を見事に成立させています。
誰でも知ってる話なのに、画面に見入ってしまう。場面、場面で、姫の心情が痛いほど伝わって来ます。
素晴らしい作品だと思います。
監督 高畑勲
主演 (声)朝倉あき
(物語)今は昔、竹取りの翁というものありけり。ある日、翁がいつものように竹を切っていると、光る竹があった。不思議に思って近づくと、その根元からいきなり筍が伸びてきて、その光る先端から女の赤ちゃんが出てきた。
天からの授かり物と直感した翁は、家へ赤ちゃんを連れて帰り大事に育てたが、赤ちゃんはわずかの日数の間にぐんぐん大きくなっていった。近所の子ども達は、その様子を見て「たけのこ、たけのこ」と囃し立てながらも、みんなで仲良く遊びながら楽しく過ごす毎日だった。
そんな折、翁は再び光る竹を見つけ、金や数多くの反物を手にする。「これは、天が姫を幸せにすることを願っている」と考えた翁は、手に入れた金を元手に都へ移り住むことを決意する…。
◇ ◇
記事の連投です。
「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」や「アルプスの少女ハイジ」「母を訪ねて三千里」などの名匠、高畑勲監督の14年ぶりの新作です。一般には宮崎駿監督より知名度は低い感じがしますが、一作一作、常に最先端の表現を模索し続ける、偉大な演出家だと思います。
今回、「竹取物語」を題材にすると聞いて、またリスキーなチャレンジを…と思っていたのですが、筆致を活かした絵作り、役者の演技を活かして、声を先に録音する「プレスコ」方式の採用(日本のアニメでは絵を先に描き声を後で録音する「アテレコ」が主流。高畑監督は「おもひでぽろぽろ」で一度経験済み)など、技術的な工夫に加えて、物語においては、かぐや姫の心情を丹念に、きめ細やかに描いていくことで、二時間の作品を見事に成立させています。
誰でも知ってる話なのに、画面に見入ってしまう。場面、場面で、姫の心情が痛いほど伝わって来ます。
素晴らしい作品だと思います。