「憲法主義 条文には書かれていない本質」
内山奈月 南野森(しげる) 著
コーヒーこぼして汚してしまいました。勿体ない…(^^;)。
さて、随分久しぶりのブックレビューです。今年は(まあ、いつもですが)あまり本を読んでいません。
この本は日本国憲法を題材にして、近代憲法の成り立ちと性質を、素人にも分かりやすく書いています。
憲法は、国民ではなく国家権力を対象としています。その目的は、国民の人権や権利を守り、国家権力の横暴や暴走、独裁を防ぐため。
これが、近代憲法の基本的な性格です。
それが分かると、自民党をはじめとする改憲勢力や右翼が主張する「日本国憲法は権利ばかりで義務が少ない」という主張が、いかに不勉強で的外れな寝言であるかが、よくわかります。
そして、やはり書いてありました。安倍内閣の大好きな集団的自衛権については、解釈の変更では済まされないと。認めたいのであれば、きちんと制度にのっとって、9条を改正すべきであると。(ちなみにこの本は、まだ国会で法案が審議中に書かれています)
南スーダンに派遣されている自衛隊に、この度、駆け付け警護の任務が付与されました。
僕としては、改めて、憲法について考えていきたいと思っています。残念ながら、世の中がきな臭い方向に向かっていると、思わざるを得ないので。