新編宮沢賢治詩集
宮沢賢治 著
注文の多い料理店
宮沢賢治 著
宮沢賢治君、武装探偵社のメンバー、異能力は風ニモマケズ…って、違~う(笑)。
娘と一緒に文豪ストレイドッグスを見ていて、登場キャラの作品を全く読んだことがないのは、親としての沽券にかかわると考えたので、今更ながら手を出した次第。恥ずかしながら、この歳まで、宮沢賢治をまともに読んだことがなかったんです(^^;)。他にも読んだことない人は居るけど、彼が一番取っつきやすそうだったので。
まず、詩集の方ですが、僕は正直、詩ってよく分からない。でも、妹の病死を謳った、慟哭の詩の数々には、胸を打たれずにはいられません。風ニモマケズの詩も、当然入ってます。
続いて「注文の多い料理店」。これって、同名の有名な短編を含む、いくつかの短編の総称だったんですね。初めて知りました。童話の体裁を取りつつ、そこかしこに賢治の人生観、世界観が見え隠れします。ひたすら敵と戦うために訓練を繰り返す「烏の北斗七星」や、自身の感情を乗り越えられずに破滅的な最期を迎える「土神ときつね」、仏教説話の体裁を取った「ひかりの素足」などに、強く惹かれました。