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一冊目。
「道は開ける」 D・カーネギー著
ビジネスの成功者による自己啓発本は、正直、ためにならない本が多いです。前、紹介した「人を動かす」は、まだ面白かったんですが、これはひどい。
例示で出てくるのは会社の社長、創業者といった優秀な方ばかり。みんながみんな、その通りに出来るものではありません。自分で働き方をコントロールできる立場と、命令通りに動かざるを得ない立場とでは、働き方が全然違いますし。
時代が時代とは言え、全編を貫く精神疾患に対する無理解も引っかかります。ベストセラーだろうが、何だろうが、これは読まなくてもいい本ですね。はい、断捨離。
二冊目。
「絶望名人カフカの人生論」 カフカ著
打って変わって、こちらは大変面白かったです。カフカの日記や手紙などに残った、彼の人生観を表す言葉を集めたのがこの本。
カフカの「変身」は若い頃に読みましたが、その作者がこんなに並外れてネガティブな思考の持ち主だとは思いませんでした。いや、凄いです。なにせ恋人へのラブレターに自分の欠点を延々と書き連ねたり、30代になって父親に何十枚も恨み言を書いて寄越したり、もう、つい、笑ってしまいます。
人間には、ネガティブな言葉こそが必要な時があります。力を貰える一冊です。
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