この本によりますと、自分自身と頭脳警察とのギャップが大きくなりすぎ、
結局、頭脳警察を解散する事を決意します。
で、頭脳警察の末期にはすでにソロ活動の準備をしていたようで、
キティレコードに誘われたりしていたらしいのですが、
PANTAは、この時色々とコンサート巡りをしていたようです。
この時の日本のロックが軟弱にしかみえなかった様で、
路線を変更し、まるでナタで切ったようだと称されるような
PANTAのソロの曲では、1.2を争う名曲だと思っています。
相手との同化という究極の愛の姿の歌で、
ライブで演奏された時のテンションの高さはハンパなかったです。
後に大槻ケンヂさんもカバーしています。
やはり圧巻は「マーラーズパーラー」。10分近い大作ですが、
意味のあるのかないのかわからない、一種の言葉遊びのような曲ですね。
ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリングストーン」に近いものかも。
その中で「私説マーラーズ・パーラー」という事で語っていたりします。
このアルバムでのアレンジは、ちょっとフォークっぽいものですが、
後にライブで演奏したロックバージョンはメリハリがあって、
このアルバムの特徴は、多くの人が参加していて
分厚い音になっている事ですね。ソロデビュー前のチャー、
ウェストロードブルースバンドの塩次伸二さん、
サウストゥサウスの井上茂さん、元スモーキーメディスンの佐藤準さん、
元FTBの和田ジョージさん、
そしてメンフィスホーンズに対抗して作ったというパンタックスホーンズ。
総勢20人を超える人が参加しています。
(パンタックス・ホーンズに、後にライブで共演する事になる板谷博さんが
参加している事は、解説をみて知りました)
ホーンセクションは今回限りですが、ロック路線は次作にも続きます。