ここ数年、シティポップなるものが流行っているのは承知してましたが、
どうもピンと来なくてほぼ放置していました。
それが去年ぐらいでしたか、松原みきさんの「真夜中のドア」が
世界中で注目されたとのニュースを聞き、どっかで聞いた名前だと思い、
ずっと心に引っかかってました。そしてやっと思い出しました。
PANTAの「PISS」というアルバムに収録の、
「ONE NIGHT LOVER」という曲でデュエットしていたのです。
大人のラブソングといった感じで、松原さんの声も色っぽく、
とても印象に残っていて自分では好きな曲です。
PANTA, 松原みき - ONE・NIGHT・LOVER - YouTube
それでふと思ったのですが、もしかしてこういった曲ってシティポップとして評価されるのかなって。
元々シティポップには明確な定義は無いようで、ニューミュージックの中でも都会的な洗練されたものを
指すような感じですね。まあ何でもありってことですかね。
で、PANTAは頭脳警察での攻撃的なロックで注目される事が多いですが、
メロディメーカーとしても非凡とは思いまして、他のアーチストに提供した曲には名曲も多々あります。
一番有名なのは、石川セリさんの「ムーンライトサーファー」ですかね。
実際、シティポップの名曲に上がる事もあり、昔から隠れた名曲と言われていましたが、
もっと評価されてもいいとは思っています。
何度かシングル化されていましたが、昔から中古屋を探してもなかなか見つからず、
代わりに桑名晴子さんによるカバーバージョンの方は手に入りました。
今ではこちらの方が珍しいかも。何種類かバージョンがありますが、
アルバムに収録された英語バージョンが秀逸ですね。
Haruko Kuwana - Moonlight Island (1982) [Full Album] - YouTube
このアルバムは、シティポップの名曲と言われているものを
80年代初めの段階でカバーしているのが興味深いです。
桑名晴子さんの歌唱も素晴らしく、
シティポップに興味あるなら一聴の価値ありです。
あと好きな曲としては、沢田研二さんに提供された「月の刃」ですね。
シティポップとはちょっと違うかもしれませんが、じっくり聴き入ってしまうしまう名曲です。
アルバム収録曲なので、なかなか陽の目を見ることはないのが残念です。
そしてまたふと思ったのですが、
PANTAのあの問題作と言われたあのアルバム、
見方を変えたら評価もガラリと変わるのではと思った次第です。
そのあたりについては、また次回にしようと思います。
PS シティポップの名盤について検索していたら、
チャーの初期のアルバムもシティポップの範疇に入るそうで。
うーん、やっぱりシティポップはよくわからんなぁ。