アイルランドの音楽に興味を持つきっかけになったのは、エンヤですね。
アルバム「ウォーターマーク」に収められた音楽は、
自分にとっても衝撃的でした。何度もオーバーダビングされ作られた曲は、
とても繊細で心に響き、そして独創的でした。
ワールドミュージックが流行した時期でなければ
出会えなかったかもしれませんが、まさか世界的なアーチストになろうとは、
この時は夢にも思いませんでした。
NO.226 でも書いてありますが、クラナドというグループが
エンヤの親族で、クラナドのボーカルのモイアが実の姉となります。
実は一時期、エンヤもクラナドに参加しています。
ただエンヤとしてはクラシックに興味を持っていたため、
トラッドが持ち味だったクラナドとは音楽性の違いで短期間で脱退しています。
エンヤの音楽は、初期は多重録音を中心にしていたため、
制作にはどうしても時間がかかります。
「ケルツ」でソロデビューしてからの最初の10年で作られたアルバムは4枚。
その中からエンヤ自身が選曲し、曲順も決められたのがこのベストアルバムです。
(日本盤ボーナストラックには「きよしこの夜」も含まれますが)
最初の「ケルツ」は元々、BBCのドキュメンタリー用の音楽として
作られたものですが、好評だったためにアルバムが発売され、
それがきっかけとなり「ウォーターマーク」へと繋がっていきます。
タイトル曲の「ウォーターマーク」のインストもいいですが、
やはり「オリノコ・フロウ」のインパクトは絶大でした。
次作「シェパードムーン」も大ヒットして人気は世界的なものとなりましたね。
映画でも使われた「ブック・オブ・デイズ」が有名ですか。
CMでも使われている「カリビアン・ブルー」がいいですね。
そしてまた時間をかけて制作された「メモリー・オブ・トゥリーズ」。
タイトル曲を聴くと、まるで時間がゆっくりと流れる様に感じます。
今回はベスト盤を紹介しましたが、アルバムの他の曲もいい曲ばかりなので、
出来ればアルバム全てを聴いてもらいたいとは思いますね。
久しぶりに引っ張り出して聴きましたが、癒されました。